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風吹きわたる水辺にみどりもえたつ木立。 思いたって葛飾・水元公園に散歩に出かけた。遠くもない所なの... 風吹きわたる水辺にみどりもえたつ木立。 思いたって葛飾・水元公園に散歩に出かけた。遠くもない所なのに今まで一度しか行ったことがなかった。人を誘い込むような深い森をぬけて、空にとどくかと思われるほどのびやかに広がる川面を眺めていると、ひとりの青年が大きなメタセコイアの木の前に立って葉の繁った枝を口元に招き寄せては恋人に愛を語るように枝にささやきかけていた。青年は木々にいったいどんな話をしていたのだろう。木々もまた彼に優しくささやきかえしてくれただろうか。 僕は高校生になりたての頃、鴎外の訳詞集『於母影』がとても気に入ってところどころ暗唱したことがある。あまりに有名な詩なのでここに書き写すのは気恥ずかしくもあるが、公園の風景を見ていてその一節を思い出した。公園にはレモンもミルテもラウレルの木もなかったのだけれど。 レモンの木は花さきくらき林の中に こがね色したる柑子は枝もたわゝにみのり 青く晴