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地熱発電に絶好の条件がそろっていながら普及が進まない日本で、いち早くその取り組みを始めたのが福島... 地熱発電に絶好の条件がそろっていながら普及が進まない日本で、いち早くその取り組みを始めたのが福島県・土湯温泉だ。米紙「ワシントン・ポスト」が同地を訪ね、震災後に客足が途絶えた温泉地を再生エネルギー開発によって復興しようとする住民の思いを取材した。 福島県福島市の近郊にある土湯温泉は、1400年前に開湯して以来、多くの旅人たちを魅了してきた。 長大な火山帯・吾妻連峰の山懐に抱かれた土湯温泉町の住民は、数百年にわたり、この地を訪れる旅行客をもてなし、土産物などを売って生活している。 だが9年前、国内の他の温泉地が二の足を踏む事業に同町はあえて乗り出した。貴重な温泉を再生可能エネルギー源に転用する、地熱発電所の建設だ。 土湯温泉は日本の温泉文化を守りながら、豊富なクリーンエネルギー源を活用する事業の先駆者となっている。 地熱発電を懸念する温泉産業 日本は世界第3位の地熱資源に恵まれた国だが、電力
2024/09/20 リンク