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訓読 >>> 2344 梅の花それとも見えず降る雪のいちしろけむな間使(まつかひ)遣(や)らば [一に云... 訓読 >>> 2344 梅の花それとも見えず降る雪のいちしろけむな間使(まつかひ)遣(や)らば [一に云ふ、降る雪に間使ひ遣らばそれと知らむな] 2345 天霧(あまぎ)らひ降りくる雪の消(け)なめども君に逢はむとながらへわたる 2346 うかねらふ跡見山雪(とみやまゆき)のいちしろく恋ひば妹(いも)が名(な)人知らむかも 要旨 >>> 〈2344〉梅の花がどれなのかわからないほど降る雪のように、人目につくだろう、使いの人を送ったら(降る雪の中に使いを送ったら人は知ってしまうだろう)。 〈2345〉空が雲って降ってくる雪のように、命も消え入りそうになりますが、あなたにお逢いするまではと生きながらえております。 〈2346〉跡見山の雪のように、はっきりと目につくほどに恋い焦がれたら、あの子の名が人に知られてしまうのではなかろうか。 鑑賞 >>> 「雪に寄せる」歌。2344の「いちしろけむな」