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先の拙記事、やさしい「財政ファイナンス」の話とその補足では、伝統的なマクロ経済学のモデル(IS-... 先の拙記事、やさしい「財政ファイナンス」の話とその補足では、伝統的なマクロ経済学のモデル(IS-LMモデル)で想定されているような単純化された金融構造をやはり想定して、説明を行った。この種の金融構造の単純化は、現在ではあまり違和感のないものだと思われるが、1980年代以前においては、そうではなかった。当時の金融論研究者の大きな悩みの1つは、マクロ経済学では公開市場操作を通じて貨幣が供給されると教えているが、そんな現実は日本にはないというところにあった。 日本の現実にそくして金融構造をモデル化するためには、政府・中央銀行・民間の3部門区分では不十分で、民間部門を民間銀行部門と民間非銀行(企業と家計)部門に分けて考える必要がある。むしろ均衡財政の下で国債の発行が無視できた状況では、金融構造をモデル化するに際して政府部門をあえて考慮する必要はない。それゆえ、中央銀行・民間銀行・民間非銀行の3区分
2010/11/02 リンク