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鹿島茂先生の多方面にわたる博識と、多才な執筆ぶりはつとに知られている。軽やかで読みやすく、つい引... 鹿島茂先生の多方面にわたる博識と、多才な執筆ぶりはつとに知られている。軽やかで読みやすく、つい引きづり込まれて読んでしまう。そんな本を数多くものしておられる。そんな一冊『フランス歳時記』(中公新書2002/3刊)の中で、キュリー夫人をユダヤ人としているが、これは先生、ちょっと筆が滑ったのではないか。放っておいてもいいのだが、広く読まれている書物だから、間違いを指摘しておかないと、誤ったキュリー夫人像が流布することになる。 キュリー夫人の生涯は、偏見との戦いだった。女性に科学などできるか、外国人を取り立てることはない、そして誹謗の際の常套語「ユダヤ人」。20世紀初頭、フランスには口汚い右翼言論活動がはびこっていた。ドレフュス事件の後遺症だろう。外国人の女性科学者であるマリー・キュリーがめざましい業績をあげ、顕彰されるのを見て、ことあるごとに、この右翼言論は夫人をターゲットにした。それとの戦い