実践型の映像制作講座「クリエイターズキャンプ」がこのほど、函館市内で開かれた。映像制作を学びたい男女１２人が参加し、函館市内でロケをしながら、わずか３日間で市の観光ＰＲ動画を制作する、過酷なミッションに挑んだ。 ソニーマーケティング（東京）が主催。昨年１０月に福島市で初開催し、函館は５カ所目。９月２７～２９日に実施し、函館のほか東京、京都、愛知などから２０～５０代の１２人が参加した。 参加者３人と講師、サポートメンバー２人の計６人でチームを組み、計４チームを編成。市からＰＲ映像の制作依頼を受けて１～３分の動画を作り、最終日の午後０時半までに納品するというスケジュール。市からはロケ地として五稜郭や函館山など３３カ所が指定され、各チームは設定したテーマに沿ってロケ地を選んだ。 このうち、柏木町のコーヒー店「ヤギーズコーヒー」代表、八木武志さん（４７）、静岡県浜松市で保育園を運営する「愛ノ宮」代

函館市の観光名所、五稜郭跡の堀で、太陽光発電を利用した手作りのソーラーカヌーを使ってタイムを競う大会が開かれました。 この大会は、自然エネルギーの可能性を知ってもらおうと去年から開かれていて、１３日は函館工業高等専門学校と道立函館工業高校から２チームが参加しました。 ソーラーカヌーは太陽光発電で蓄電したバッテリーでスクリューを回し時速６キロほどのスピードが出るということで、しっかりバランスをとり、いかに水の抵抗を抑えて進むかがタイムを縮めるポイントです。 五稜郭跡の堀にはおよそ３５０メートルのコースが設けられ、チームの代表１人が乗り込んでコースを往復するタイムを競いました。 レースの結果、函館工業高等専門学校のチームが優勝したということです。 優勝したチームの松宮直也さんは「風が強く操縦に手間取りましたが、楽しかったです」と話していました。 大会の実行委員会の本村真治委員長は「自然エネルギ

人間が行っている判断をコンピューターが代わって行う人工知能を産業にいかに生かしていくかについて考える研究発表会が函館市で開かれています。 この研究発表会は、全国の大学や研究機関などからおよそ１００人の研究者が参加して２８日から開かれていて、２９日は人工知能の１次産業への応用をテーマに発表が行われました。 このうち、公立はこだて未来大学の研究グループは、人工知能をタコ漁に生かすため開発したシステムについて発表しました。 タコは、体の色や形を変えて周囲の岩などに似せる擬態をしますが、開発したシステムでは、漁具の先に取り付けたカメラが擬態をしたタコのわずかな動きをとらえてその存在を認識することができ、将来、効率的に漁を行えるようになるということです。 研究発表を行った公立はこだて未来大学の大学院生の石川隼人さんは、「将来自動でタコが釣れるようなシステムができればおもしろいと思っていて今回の研究が

来年春の北海道新幹線の開業を見据え、函館市に首都圏や東北の企業関係者などが訪れて商談会が開かれ、新製品の開発や取引拡大を目指した話し合いが行われました。 函館市が開いた商談会には、函館市周辺と首都圏や東北からあわせて４３の企業や研究機関などが参加しました。 このうち、イカ漁に使う照明、集魚灯を製造している函館市の会社は、新たに開発した植物工場向けの照明器具を展示・紹介していました。 この会社はこれまで漁業者との取引がほとんどでしたが全国の植物工場を新たな顧客にしようと、自社製品の特徴を説明していました。 また、函館市で企業や自治体向けにコンピューターのソフトウエアを開発・販売している会社は、新幹線開業を足がかりに北関東や東北での取引先の開拓をねらっているということで、埼玉県の企業と話し合いを行っていました。 ソフトウエアを開発する会社の佐藤文仁ソリューション事業部長は「これまでは飛行機で移

囲碁のプロ棋士と世界最強とされるコンピューターの囲碁ソフトとの対局が函館市内の大学で開かれ、プロの棋士が勝ちました。 この対局は函館市の公立はこだて未来大学で開かれた人口知能の学会の行事として行われました。 対局したのは、コンピューター囲碁では世界最強とされるソフト「Ｚｅｎ」と帯広市出身の下坂美織二段です。 チェスや将棋とは異なり囲碁の場合、コンピューターのソフトの実力がプロの棋士に追いついていないため、対局はあらかじめ碁盤にコンピュータ側の石を３つ置いてハンデをつけて行われました。 下坂二段が序盤から順調に打ち進めました。 開始から２時間近くたった時にコンピューターが敗北を認めたということです。 対局のあと下坂二段は「もう一回打って勝てるかと言われると自信がないです。勝ててよかったです」と話していました。 「Ｚｅｎ」開発チームの加藤英樹代表は「やっぱり負けたかという気持ちです。ソフトが人

青函トンネルなどに生息するバクテリアに放射性セシウムを取り込む性質があるとして、函館市の研究者が福島県の水田で除染の実験を行ったところ泥の放射線量が３分の１に減り、この研究者は実用化に向けてさまざまな条件で実験を重ねたいと話しています。 このバクテリアは、金属を食べる特性があり青函トンネルなどに生息する「鉄バクテリア」です。 函館市の民間の研究者で分子生物学が専門の門上洋一さんは、鉄バクテリアが放射性セシウムを取り込む性質があり、除染に効果があるのではないかとして、福島県南相馬市の水田で実験を行いました。 実験は札幌市の会社と行い、およそ５０平方メートルの水田にバクテリアが入ったシートを敷いて泥に含まれたセシウムの量の変化を調べました。 実験の結果、３日までの３日間で泥の放射線量が平均６６ベクレルから２２ベクレルへと、３分の１に減らすことができたということです。 実験を指揮した門上さんは「