2025年01月17日
1月17日は祈りの日

30年前、私は東京の一色建築設計事務所に在籍して、
あの日を東京で迎えましたが、
今でもテレビから流れる映像がとても現実とは思えませんでした。
当時、建築がこんなにも脆かったのか・・・、
各所で同時多発的火災はどうして起こるのか・・・、
様々な検証から分かってきたことは、どれも衝撃的でした。
阪神淡路大震災後に、震災復興住宅を担当することになり、
阪急宝塚線中山観音駅前に、木造三階建て共同住宅を
宝塚市から依頼を受けました。
宝塚市の姉妹都市が米国ジョージア州と分かると
米国団体に強いコネクションを持つボスであり、師である
建築家・納賀雄嗣氏が米国との調整役に廻って、
多くのジョージア州産建材やキッチンなどを提供を受け句ことができ
それを設計に組み込みました。
こうした震災復興住宅には手塚治虫氏のフェニックスの画が
『Hyogo Phoenix plan』としてはめ込まれています。

また駅前の立地で本来ならば住宅地ではなかったですが、
北側斜線を4m+5寸まで下げて、超法規的な計画として、
できるだけ多くの戸数を確保しつつ、快適な住環境を造り出すために
馬蹄形と1.4m出のバルコニーが特徴的な
1階が高齢者向け、2/3階がファミリー向けとなっています。
計画の進捗は現地の状況を踏まえつつおこなうために、
調整や設計に時間がかかってしまい、
着工したのは一年後でしたが、まだまだ手つかずの街並みや
1階が潰れたマンションに車が挟まった建物があり、
その光景が強烈に思い出されます。
何十年ぶりにGoogleマップで検索しましたが、
宝塚市営中筋山手住宅として、現在も建っているようです。
ただこの写真は2017年4月となっていますので、
さらに7年経っていますが、健在のようです。

駅前の立地、すぐ横に小さな川、周辺住宅地への配慮から、
北側斜線を4m+5寸まで下げて、超法規的な計画として、
できるだけ多くの戸数を確保しつつ、快適な住環境を造り出すために
馬蹄形と1.4m出のバルコニー付となっています。
住戸計画は1階が高齢者向け、2/3階がファミリー向けとなっています。
当時敷地にあった15m近い杉の木は残しつつ、
その下に人の集えるデッキスペースを設けましたが、
残念ながら今は伐採されていました。
あれから30年、記憶を風化させないで、
建築でできることを積み重ねていきたいと思います。

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