2021年08月29日
鎌倉FM 82.8・シーサイドカフェ828出演告知

鎌倉FM82.8Mzにて、明日8/30(月)17時〜19時の
シーサイドカフェ828のスペシャルプログラムに
ゲストとして出演いたします!
https://www.kamakurafm.co.jp/index.html
https://www.kamakurafm.co.jp/bangumi_monday.html
番組ナビゲーターは、稲垣沙織さん。
いつもSNS上でお世話になっておりますが、
今回も、そのご縁でお声をかけいただきました。
どうもありがとうございました。
いつもは水曜日のご担当とのことですが、
明日の月曜日は特番ということで担当されて、
その特番コーナーで、私が出演するとのことです。
https://www.kamakurafm.co.jp/bangumi_wednesday.html

本来であれば、生放送でのゲスト出演予定でしたが、
神奈川県も静岡県も緊急事態宣言発出中となり、
今週ZOOMにて収録をおこない、
当日は録音にての出演となりました。
久しぶりの鎌倉を楽しみにしておりましたが、
現状ではどうしようもありません。
しかし・・・静岡では聴くことができないので、
radikoで・・・と思っていましたが・・・ない。。。
ということで、放送後の音声Liveで聴くことにします。
https://www.jcbasimul.com
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2021年08月28日
外壁・軒裏・ガレージシャッターの色合い

住まいの外観の色を決める場合、
その色味の選択肢は多岐にわたりますが、
私の場合は、素材の選定によって
ある程度色のイメージが住まい設計の当初から
定まっていることがほとんどです。
基本設計段階で住まい手にもプレゼンをしますが、
現場でも建て方終了後に合わせて、
実際の色サンプルを幾つか製作してもらい
現地での確認をおこないます。
この色見本も、大きさには限界があるので、
そこから全体像の色を決定するには、経験が必要です。
色見本は日の当たるところと日陰の双方での確認、
また、面積が大きくなると彩度と明度が上がるので、
その辺りの案配も配慮する必要があります。
今回の住まいは、平屋で緩勾配のため、屋根の色よりも
軒裏のウェスタンレッドシーダー
の色味がベースにありますので
外壁はグレー系ですが深みのある色合いを選定しています。
また、外壁よりも道路側から大きく見える
ガレージシャッターも軒裏と同じ
米杉電動シャッターとなりますが、
こちらも、メーカーの色合いから選定しています。
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2021年08月06日
セントラル冷暖房の性能にはダクトレイアウトが重要

現在の住まいでは、省エネルギー性能を上げて
住まいの快適さをパッシブに求めることは必須です。
また、高気密高断熱の性能を高めるばかりではなく、
外部サッシの遮熱・断熱の選択、
卓越風を考慮したウィンドゥキャッチャーとしての
開ける方向の選択、
さらに、屋根や庇による日射遮蔽等々、
住まいの建築計画として併せて考えるべき点が多々あります。
それらを考えながら住まいの体幹を構築しますが、
今回は、各室にエアコンという選択肢は当初からありませんでした。
さりとて、パッシブで賄うには大型過ぎる。
私の場合、アズビル(旧山武ハネウェル)社の
セントラル冷暖房システム開発に30年前の
立ち上げ時にコンサルタントとして関わった経緯もあり、
その秀逸の機械制御の省エネ性能に注目しており、
これまでも7軒に採用しており、
住まい手の満足度はとても高いです。
アズビル・きくばり
https://www.kikubari.com
現在では機器の性能や操作性能も上がっていますが、
それは、次の機会に。
アズビル・きくはりを導入するに当たって注意することは、
ダクトレイアウトを躯体計画の中で
しっかりと見極めておくことです。
これは、メーカーの平面図レイアウトが出た段階で、
設計側がその位置での梁や下がり壁、天井高などを
十分にチェックする必要があります。

枠組み壁工法の場合は、通常のパネルH=2450ではなく
ハイパネルH=2750として通常の天井高さ2400との
懐をダクトスペースとして確保する必要があります。
また、電気配線や第三種換気扇、レンジフードの
ダクト経路との干渉も注意が必要です。
こうしたことに併せてマグサの位置も開口部直上にするのか、
ハイパネル直上にするのか、
ダクトレイアウトに応じた変更が必要です。
枠組み壁工法でもパネル化は当たり前なので、
躯体決定時には、ダクトレイアウトとの
すり合わせが済んでいないと、
躯体後に大変な状況が発生することもありますので、
設計力が問われることになります。

これをセントラル冷暖房メーカーにチェックさせるのは
本末転倒なので、設計者の責任において、
フィードバックすることが必要というのが私の私見です。
やはり、居室のみならず、廊下や便所、洗面所ユーティリティが
均質な温度なる住まいの快適さは、
扉が少なくなるプランニングと併せて良い選択だと思います。
しかし、それにしても縁の下の力持ち、
ダクト本数が凄いことになっているなぁ。。。

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2021年08月03日
セルロースファイバー断熱先行施工箇所の選択

住宅の外周部の断熱材施工は、
屋根葺き、外部サッシ、透湿防水シート、通気胴縁などの
外部の雨処理が完了して、
さらに、軒裏や軒先の納まりなど
大工さんの外部下地が終わってから
内部に入ってくるタイミングと、
これと並行しておこなわれる内部の電気工事の
進捗状況に応じて、施工時期が決まります。

今回の住まいでは、屋根・外壁・サッシの処理が終わった段階で、
早めに第1回目のセルロースファイバー断熱先行施工が入ります。
これはセントラル冷暖房のダクト工事前に、
ダクトが集中する部分では、断熱材、気密フィルム、
構造用石膏ボード張りを先行しないと、
ダクト工事後は、工事がでない箇所が発生するためです。

断熱材の種類に関していえば、
一般的な高性能グラスウール断熱材ではなく、
セルロースファイバー吹き込み断熱材としているのは
躯体のスタッド間隔が通常の455ピッチではなく、
303ピッチということが影響しています。
これは片流れの水上側の壁の高さへの対応や
各所の壁強度アップを目的としていますが、
この辺りは構造計算の壁倍率だけではなく、
住まい全体のバランスと区画からの判断となっています。


スタッド(間柱)303ピッチでは、
通常のグラスウール系やロックウール系断熱材の用意が無いため
既製品では対応できないのが難点です。
そのためにセルロースファイバー吹き込み断熱を採用していますが、
製品性能としは、熱貫流率に性能差があります。
・高性能グラスウール断熱材の熱貫流率λ=0.034W/m K
・セルロースファイバー断熱材の熱貫流率λ=0.040W/m K
ただ、その代わり吹き込み施工のため
断熱材の充填がしっかりおこなえる点と
密度が約3倍あるので、
遮音性が格段に高くなるというメリットがあります。
・高性能グラスウール断熱材の密度度20kg/m2
・セルロースファイバー断熱材の密度60kg±5/m2
上下階の遮音対策や交通量など外部環境音に対しては
大変有効な手段となります。

熱貫流率が低いといっても、以下のように
必要十分な省エネルギー性能は確保されています。
・外皮平均熱貫流率:0.48 W / ㎡K
・平均日射取得率:ηAH 1.4 ηAC 1.7
・BEI:0.76
また、断熱材を先行しておこなうためには、
その部分の電気配線工事や換気扇ダクト貫通部なども
先行しておこなっておかなければならないので、
建築・電気・設備の各施工者間での
事前打ち合わせと準備をしっかりとおこなうことが必要です。

2階へのダクトスペースはいつも苦労しますが、
今回はダクトスペースとして目立たない外壁側に出し
その手前の壁には、施工用の開口部を設けて、
造作工事で塞ぐという手法でおこなっていますが、
ここも、断熱材+気密フィルム+石膏ボード張り
を先行しないと人すら入れなくなります。

今回の施工には、さぶちゃんが活躍してくれましたが、
昔会ったごろうちゃんは他の現場だそうです。
もう20年以上も活躍しているそうですが、
こうして名前を付けることで、
スタッフがより大切に可愛がってくれるとのことです。
株式会社マツナガ
https://www.ms-matsunaga.jp/business/insulation/

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