2025-10-26

EMH(Efficient Market Hypothesis:効率的市場仮説)とは?

市場価格には、すでにすべての利用可能情報が反映されているという仮説。

まり株価は常に公正価値に近く、過去情報公開情報を使って恒常的に市場平均を上回る(=アクティブに勝つ)ことはほぼ不可能、という考え方。

形態まれ情報範囲 含意(意味
形式(Weak form) 過去株価出来高などの「過去データテクニカル分析では儲けられない
準強形式(Semi-strong form) 公開情報決算ニュース経済データなど) ファンダメンタル分析でも超過収益は得にくい
形式(Strong form) 公開情報インサイダー情報)も含む すべての情報が反映済み=誰も市場に勝てない(※非現実的

たとえば、Apple決算発表が予想より好調だったとする。

そのニュースを見て「買おう」と思った瞬間、もう世界中投資家も同じ情報を見て買っている。

まり、その好調さはすでに株価に織り込み済み。

から情報をもとに動いても平均には勝てない。これが効率的市場仮説本質

効率的市場仮説を信じるなら、情報で勝つのではなく市場全体に乗る方が合理的

からこそ、インデックス投資(例:オルカン、S&P500)が理論的に最適戦略となるわけ。

ただし、行動経済学実証研究では、

など、市場は完全には効率的でないという指摘もある。(例:ロバート・シラーの「非効率市場仮説」)

EMHは「市場を出し抜けない」という前提に基づく理論

投資戦略としては「市場全体を持て」=インデックス投資合理的、というケツ論に繋がる。

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