庵野秀明をふっくらさせたような風貌のオッサンと面接していて、僕が先日書いた答案用紙をオッサンが採点?しながら、随時質問が来るというものだった。
面接中は勉強していいという話だったから、持ってきていた教科書を読んでいたら、
「あの、それ、やめてもらえますか。今この瞬間あなたと私はビジネスの関係で、教科書なんて読めない遥か遠い場所にいるのだと思ってください」とオッサンは心底怒りに震えた声で、すごい顔をして言った。
「これは本気で書いたのですか?」とオッサンは言った。
「それは…確か頭が働かなくて」と僕は言った。
問1は「わは」
問2は「そんなもの知りません」
と書いていた。
オッサンは突然立ち上がり、怒りに悶え苦しんでるみたいに頭を抱えながらぷるぷる震えて、
「ああ、憶測でものごとを言いてえ…」と絞り出すような声で言った。
多分オッサンは、お前は脳に障害があるんじゃないか?みたいな侮蔑的な発言をしたかったのだろうと察した。
そこまで怒らなくてもいいじゃないかと僕は思った。
そんなあたりで目が覚めた。