5年ほどやっていたあんさんぶるスターズを辞めて1年経った。
始めた当初は高校三年生で、所謂夢女子だったが推しのおかげでそれまで疎かった身だしなみを気にするようになりお洒落をする楽しさを覚えて本当に楽しかった。
界隈が界隈なだけに、課金しない人は愛がない、痛バは1面じゃないと雑魚……など皆が言っており、大学受験も控えてる中バイトをやりくりし周りによく思われたいと必死だったと思う。
それでも友人と遊ぶのは楽しかったし、池袋で推しについて語る時間は幸せだった。
このまま一生夢女子なんだろうな、と思っていた。
変わったのはあんさんぶるスターズ!があんさんぶるスターズ!!になった事だ。
今までは完凸する程度だったけれど頑張りたいと思ったから就活でドタバタしていたが必死に走った。
肝心なストーリーは推しの設定が変わっていて正直心苦しかった。
私は就活+コロナ禍で当時のバイト先が潰れていた事もあり、走り終わったあとは何をしてたんだろう……という後悔の気持ちしか残らなかった。
燃え尽き症候群もあったのかもしれない。
この時からもう既に潮時だなと思っていたけれど、せっかく出来た友達とは離れたくないから無理して推していた。
そして去年、社会人になりたてで覚えることが多い中単番でスタライに入った。
相変わらず推しは輝いていたがもうこれで最後だなと薄々感じていた。
もしあんさんぶるスターズ!のままだったら私は変わらず今も好きだったのかもしれない。
スタライが終わってしばらくした後私はTwitterのアカウントを消した。
あれだけ仲がいいと思っていた子達は私があんスタを降りたら途端に離れた。でもそれが普通なんだろう。環境が変われば学生の頃のリア友ですら全く会ってないのだから。
今ではなんとも思っていないが、当時は縁を切られたことにショックを受けた反面、私の事が好きと言って仲良くしてくれる友達もいる。
あんスタで私は多くの物を得たと思う反面、沢山使ったお金は戻ってこない。
スカウトで完凸できずに苦しんだ事が嘘のように、アプリをなんの躊躇いもなくアンインストールした。
私と同世代の子は私があんスタに使ったお金を旅行や貯金、結婚費用にまわしているのだろうなと思う。
周りからの圧力、グッズや課金への苦しさ、推しを好きだからで乗り越えられる問題ではないと思う。
去年、推しの誕生日をお祝いしなかった時、心は晴れ晴れしかった。
でもずっと、北斗の事は忘れないと思う。