ドキドキ!プリキュア・2話『ガーン!キュアハートの正体がバレちゃった!!』感想(※改訂版)
3話の感想を書く前に、2話の感想を読み返すと、ただ冗長なだけだと感じました。
自分の文章の拙さは自覚していましたが、『それ以前』でした。
書きたかった事が本当に書けていたのかと、恥じ入りました。
そして、このまま3話の感想を書いても、また繰り返しになると思い、改めて2話の感想を書くことにしました。
少しでも楽しんで頂ければ、幸いです。
マナがキュアハートに初変身を果たした直後、いきなり攻撃を仕掛けたイーラとマーモ。
しかし、持ち前のスペックの高さを活かし、キュアハートは2人の攻撃を、次々と躱しました。
「私の身体、キュンキュン動く!」
マーモの攻撃をジャンプで躱した瞬間、遥か上空に飛んでしまったキュアハート。
『初めてプリキュアに変身した主人公が、力を持て余す』と言う、恒例行事を済ませた後、何とか落下防止用の柵に着地。
続くイーラとマーモの挟み撃ちも何とか躱し、再び上空へ。
クローバータワーの頂上の棒に掴まり、着地に成功しました。
新人でありながら、驚異的なスペックを誇るキュアハートの存在に業を煮やしたマーモ。
ジコチューに捕まり気絶していたキュアソードを人質に、降伏を強要しました。
マーモの卑劣な行為を糾弾する、キュアハート。
しかしマーモは、「世界は、キングジコチュー様を中心に回っているの!」と、高らかに宣言しました。
※ジコチュートリオが信奉する、『キングジコチュー』。
その名前から察するに、人間性の欠片も無さそうな感じがします。
愛だけでは無く、人間性まで失ったかも知れない存在と、戦うことになるマナ達。
その戦いの前途が多難であることが、窺えます。
身動きが取れない、キュアハート。
次の瞬間、キュアソードが目覚め、「その子と私は、お友達なんかじゃないわ!」と言い放ち、キュアハートにとって自分が人質になり得ないことを、イーラとマーモに告げました。
逆上がりの要領でカニ型ジコチューのハサミから脱出し、ハサミを抉じ開けたキュアソード。
ジコチューを一本背負いで投げるべく、力を込めました。
その際、足場にしていた柵が拉げてしまったことから、ジコチューの重量が相当重いことが窺えます。
気力を振り絞り、ジコチューを投げたキュアソード。
そのまま勝利をもぎ取ったかと思いきや、ジコチューに足を挟まれ、共に地面へと落下して行きました。
その瞬間、我が身を省みずに屋上からダイブし、キュアソードを救う為に手を伸ばすキュアハート。
キュアハートの行動を見て、驚きを隠せないイーラ達。
「キュアソード!!」
一度は離しそうになったキュアソードの手を、がっちりと掴んだキュアハート。
左手を旋回させ、その遠心力で移動。清掃用のゴンドラのワイヤーを掴み、落下を阻止しました。
キュアハートの手から出た煙が、その衝撃の強さを物語っています。
観ていて思わず、「痛い!痛い!」と、心の中で叫んでしまいました。
この、息も吐かせないアクションシーン。これこそ、『河野作画』の真骨頂です!
今後も、アクションシーンに期待が持てます!!
「あなた…。どうして!?」
「人助けに、理由なんて要らないでしょ?」
人助けを当然と考えるキュアハートの行動に驚く、キュアソード。
彼女の心に去来するのは、一体どんな感情なのでしょうか?
3人分の重量に耐え切れず、切れたワイヤー。
地面に落下する際、尻餅をつき、頭を打ったキュアハート。難無く着地した、キュアソード。
この辺は、戦闘経験の差が出たのでしょう。
そして、ゴンドラにしがみついていたジコチューも、ワイヤーが切れたことにより落下。
「助けて!」キュアハートは、ジコチューにされたという女性の心の声を聞きました。
「私が助けなきゃ!」
もしかしたら、戦いたくないのに無理やり怪物にされて、苦しんでいたのかも知れない。
他者への思い遣りの心が、キュアハートに新たな力を与えました。
キュアハートのハートマーク輝き、その手には新たなキュアラビーズが。
「シャルル!」キュアハートはシャルルと力を合わせ、浄化技・『マイ・スイートハート』を放ち、ジコチューを浄化しました。
浄化されたジコチューから放たれた、翼の生えたハート。
シャルルは、それを『プシュケー』と呼びました。
誰の心にも芽生えることのある、我儘な心。それに負けない様に人々は、日々を過ごしている。
しかし、その心の闇を無理やり増大させ、ジコチューとして操ってしまう。
敵の攻撃手段を、キュアハートに教えるシャルル。
戦いが終わり、友達になる為にキュアソードに手を差し伸べるキュアハート。
しかし、キュアソードは、その手を躱して立ち去りました。
去り際に、キュアソードは、自分に言い聞かせる様に、こう述べました。
「助けてくれたのは礼を言うわ。でも、いい気にならないで。」
「あんなの戦いのうちに入らないわ。奴等が本気で攻めてきたとき、あなたは本当に、大切な人を守れるの?」
――私は、守ることが出来なかった。
立ち去るキュアソードの姿は、そう語っているかの様でした。
しかし、マナには、まだ聞きたい大切なことがありました。
「あのう…。これって、どうやったら、元の姿に戻れるの~?」
困った表情で、キュアソードに変身の解除法を訊く、キュアハート。
その問い掛けに、キュアソードは、無言で返答しました。
※このシーンを観て、かつてイレギュラーな形で初変身を果たした、キュアパッション(東せつな)とキュアビート(黒川エレン)の事を思い出しました。
特に、一度命を落とした直後にキュアパッションに生まれ変わったせつなは、ラブ(桃園ラブ・キュアピーチ)達と再会するまで、どうやって過ごしていたのか、今も時々考えてしまいます。
今回、キュアハートに変身したマナは、どうやって変身を解いたのでしょうか?
一人寂しく、階段を降りるキュアソードに、「どうして仲間にならなかったビィ?」と訊く、ダビィ。
仲間が居れば、私達の探している…と言おうとした瞬間、キュアソードは、「煩いわよ!」と叱責しました。
「仲間なんて…。要らない!」
辛そうな表情で呟く、キュアソード。
彼女は、仲間を失う辛さを、身を持って知っています。
だからこそ、キュアハートの手を握り返さずに、立ち去ったのだと思います。
そして、キュアハートを仲間だと思っているイーラ達に対して、「その子はお友達なんかじゃない!私を助ける為に、その子が命を投げ出すと思ったら大間違いよ!」と言ったのは、キュアハートを戦いから遠ざける為なのだと思いました。
自分の優しさを、不器用な形でしか示せない、キュアソード。
彼女がマナ達に心を開いたとき、きっと本当の笑顔を見せてくれるでしょう。
ジコチューが浄化された後、謎の力で元通りになったエレベーターに乗ったマナは、ホールまで戻って来ました。
マナを出迎えたのは、六花を始めとした生徒の面々と城戸先生。
二階堂君の子分(?)の百田君に、エレベーターが滅茶苦茶になってなかったか訊かれ、髪を弄りながら「夢でも観てたのかな?」と、曖昧な答えを返すマナ。
しかし、隠し事をしているときに髪を弄るマナの癖を、六花は見逃していませんでした。
帰り道。六花は『幸福の王子』の話を例えに出し、マナの献身が、王子と同じ結末を迎えてしまう可能性を危惧しました。
六花の心配に対し、「擦り減ってないよ…。」と言いながら髪を弄ったマナ。
マナの仕草を見て六花は、先程の一件の詳細を語る様に、マナに促しました。
※この時のマナの仕草と言葉から、『もしかしたら、マナは無理をしているのか?』と思いましたが、後半の展開を観て、「ああ。六花に隠し事をしたくないんだな」と思い直しました。
きっとマナは、『サプライズパーティ』が開催された場合、その対象者に隠し事が出来ない性格だと思います。
今後マナが、キュアソードと仲良くなった時、そんなシーンが観られたら良いなぁ…と思いました。
「実は…。私、プリキュアに変身したの!」
「……はい?」
「トランプ王国から来た妖精が、私に不思議な力を与えてくれたのよ。私はその力で変身して、自己中な人達と戦ったの!」
「だったら、私は白ウサギの後を追い掛けて、世界の真実を暴きに行くわ。」
マナの突拍子の無い告白を誤魔化しと受け取り、『不思議の国のアリス』の話を例に出し、『本当のこと』を話すように促す六花。
マナは六花に信じて貰おうと、更に言葉を重ねようと思いましたが、2人を出迎えた「お帰りなさい!」という言葉を聞き、その話題を止めました。
六花にも「お帰りなさい!」と挨拶する、マナの家族。
「ただいまです!」と、笑顔で返す六花。
「今日は、晩御飯食べて行かなくて良いのかい?」
「大丈夫です。さようなら。」
マナの祖父・宗吉さんの問いに笑顔で答え、帰宅した六花。
マナは引き留めようとしましたが、六花は既に家の中でした。
※OPで六花が両親に甘えていたシーン。
あれは、普段一緒に居られない両親に、『ここぞ』と言うときに甘えている場面の様です。
そして普段は、マナと一緒に夕飯を食べている様子の六花。
普段家族と一緒に居られなくても、マナの家族の優しさが、六花の心を温めているのだと思いました。
「ありがとうございました~!」
『洋食屋・ぶたのしっぽ』に響く、マナの挨拶。
接客を終え、六花に信じて貰えなかったマナは、カウンター席に座りながらキュアラビーズを弄り、落ち込んでいました。
そんな娘を励まそうと、デミグラスソースの掛かった特製オムライスを振る舞う、マナの父・健太郎さん。
健太郎さんのオムライスを食べ、「最高にキュンキュンする味だよ!」と、元気を取り戻したマナ。
どうやら、『キュンキュン』というのは、マナの口癖の様です。
元気を取り戻したマナは、健太郎さんに「お願い」をしました。
「にゃ~。にゃ~。」
勉強中の六花を呼び出して話の続きをする為に、猫の鳴き真似をするマナ。
その手に持っている紙袋の中には、健太郎さん特製・桃饅頭が2つ入っています。
マナに呼ばれ、玄関先に降りた六花。
しかし、六花が目にしたモノは、マナが持参した桃饅頭入りの紙袋だけでした。
「プリキュアノヒミツヲ、ハナシテハナラナイ!」
『妖怪・ピンクシーツ』に髪を引っ張られ、六花と引き離されたマナ。
マナが正体を訊くと、其処から登場したのは、シャルル・ラケル・ランスの3人の妖精でした。
六花に事件の詳細を話したいマナは、シャルル達に協力を求めますが、シャルル達は、「お友達に危険が及ぶから、プリキュアのことは秘密!」と説明し、マナを納得させました。
その際の、ランスのおっとりした口調が、本当に愛らしかったです。
3人は皆可愛くて、使命感の強い良い子揃いです。
胸がキュンキュンしそうです!
『六花を危険な目に遭わせない!』
そう誓ったマナでしたが、登校時に六花に「言える様になったら、ちゃんと教えてね。」と気遣われ、良心が痛みました。
落ち込んだまま、朝の挨拶運動に向かう、マナ。
六花と一緒に何とか業務を果たしていたのですが、隠し事をしていることに耐えられなくなり、木陰に退散。
「六花に隠し事なんか出来ない!全部話す!」と、シャルルに宣言しました。
『お友達を戦いに巻き込んでも、良いシャルかー!?』
小声で叫ぶと言う器用な真似をした、シャルル。
マナの様子がおかしいことに気付き、心配する六花。
その頃、連続で信号機に捉まり遅刻しそうになっている生徒の呟きが、新たなジコチューを誕生させるキッカケになりました。
『変えちゃいなよ。信号。』
男子生徒の心に囁き掛け、彼の「信号機を意のままに操りたい」という出来心を増幅させたイーラ。
生徒のプシュケーを奪い、信号機ジコチューに変えてしまいました。
欲望の赴くままに暴れ、自分の行く手を阻む物を全て、自分の能力で動きを止めてしまうジコチュー。
その被害はすぐに、登校中の生徒に及び、マナと六花の知るところとなりました。
生徒の安全を守る為に、一人でジコチューに立ち向かう決意を固めたマナは、六花に生徒の避難誘導を頼みました。
「マナは?」「あの信号を止める!」
「この、幸福の王子!」
我が身を省みず、一人で生徒を救おうとしたマナを呼び止める六花。
そして、自らの覚悟をマナに伝えました。
「広場に立ってる王子の銅像には、困っている人達に金箔を配る燕が必要なのよ!」
「私は、あなたの燕にはなれない!?」
この時の六花の言葉は、本当に心が震えました。
『幸福の王子』は、人々の幸福を願った王子像と彼の意志を汲んで協力した燕が、その志に殉じると言う結末です。
つまり、「マナの他人への献身に賛同し、命を賭ける。一緒に死んでしまっても構わない。」とまで言っているのに等しい宣言です。
此処まで尊い言葉は、滅多に聞けるものではないと思いました。
「手伝って!」「うん!」
六花の覚悟を聞き、手を差し伸べるマナ。その手を取った六花。
2人はジコチューに対抗する為に校舎に走り、ジコチューに向かって、籠に詰められたバスケットボールをばら撒きました。
大量のバスケットボールに足を掬われ、転がって行くジコチュー。
その隙に、マナは生徒達に避難指示を出し、生徒を逃がすことに成功しました。
「俺様の邪魔をしたのは、誰だぁ~?」
「はい!私です!」
ジコチューの攻撃目標を自分に向ける為に、名乗り出たマナ。
その様子を見て、驚く六花。
※信号機ジコチューの喋り方を聞いていると、まるでアニメ版『キテレツ大百科』の勉三さんが喋っているかの様に聞こえました。
アニメ版の勉三さんの口調は、途中から東北弁っぽくなったので、このジコチューの口調も多分、東北弁(山形弁?)なのだと思います。
カニ型ジコチューの口調は、大阪弁でした。
これから登場するジコチューは、もしかしたら、各地の方便を喋るのかも知れません。
一緒に戦ってくれるという六花の覚悟に応える為、マナは六花の目の前でプリキュアに変身することを決意。
シャルルは慌てて止めるものの、マナの決意は揺らぎませんでした。
「みなぎる愛!キュアハート!!」
「愛を無くした悲しい信号機さん!このキュアハートが、あなたのドキドキ、取り戻してみせる!!」
変身直後に、襲い掛かるジコチューを飛び蹴りで吹き飛ばしたキュアハート。
2戦目にして早速、力の加減を覚えた様です。
「ええーっ!!」
マナの言っていたことが本当だと理解したものの、すぐには納得出来ない六花。
日常からいきなり非日常に巻き込まれたのですから、無理もありません。
「この道は、俺様のモンだ~!!」と、ラリアットでキュアハートを攻撃するジコチュー。
ジコチューの攻撃は何とかガードしたものの、直後に『赤信号光線』を受けて、キュアハートは行動不能に陥りました。
「マナっ!!」
マナの身を案じ、叫ぶ六花。その直後、六花はキュアハートに近付くジコチューの背後に何かを見付け、眼鏡を掛けました。
『おしてください』
ジコチューのお尻に付いている押しボタンを押せば、信号は青に変わり、キュアハートを救うことが出来る。
六花は親友を救う為に、コッソリとジコチューの背後に近付きました。
素早く動きつつ隠密行動を求められるという、難しい状況下の中、ジコチューに近付く六花。
その指がボタンに触れようとした瞬間、「貴様ぁ~!」と振り向き、六花に光線を放ったジコチュー。
キュアハートと同じく行動不能に陥る六花。しかし、何とか、押しボタンを押すことに成功しました。
『早く!』
『早く青になって!』
『『早くっ!!』』
2人の祈りが届かず、キュアハートの身体にジコチューの足が迫ろうとした直前。
「にゃ~。」道路を猫が横切り、ジコチューの歩みを一瞬止めました。
この偶然が功を奏し、ジコチューの信号が青に変わり、間一髪で脱出に成功したキュアハート。
「今よ!キュアハート!!」同時に元に戻った六花が、キュアハートに合図を送りました。
「あなたに届け!マイ・スイートハート!!」
キュアハートの技でジコチューは浄化され、生徒のプシュケーは、彼の許に戻りました。
そして、放課後――。
「マナってば、どうしてこんな、厄介事ばかり抱えるのかしら?生徒会に立候補したときだってさ…!」
「悪かったって!謝るからさぁ、自分の鞄は自分で持とうよ…。」
心配を掛けた罰ゲームとして、六花の鞄を持つマナ。
流石のマナも、戦闘直後はしんどいのか、少し辛そうです。
マナが生徒会に立候補したエピソードは、いつ放送されるのでしょうか?
今から、とても楽しみです。(※早速、3話で紹介されました。)
「本当に反省してる?」
「してる、してる!」
「なら、宜しい!」
「私も、本当のこと伝えてくれて、嬉しかったよ!有難う!」
「六花…!六花ぁ~!!」
怒りを解いて微笑んでくれた六花に向かって、嬉しそうに駆け寄るマナ。
ケンカをしても、すぐに仲直り。
2人の仲の良さが窺える、微笑ましい場面です。
「結~局、巻き込んじゃったシャル…!ラケル達に怒られるシャル…。」
プリキュアの秘密があっさりとバレてしまい、ラケル達に叱られないかと落ち込むシャルル。
今回のサブタイトルは、『ガーン!キュアハートの正体がバレちゃったシャル!』の方が相応しかったのかも知れません。
そして、次回予告。
シャルル達が理科室で遊んでいる姿が、可愛いと思いました。
特に、ラケルがモジモジしているシーンは、六花にプリキュアになって欲しいとお願いするシーンと思われるので、期待大です。(※とても、可愛かったです。)
プリキュアになることを断っていた六花が、どんな決意をしてプリキュアになるのか、楽しみにしています。
※改定前と余り変わらない長さの感想になりましたが、当初書きたかったことが、やっと書けました。
次の感想は、もっと素直な感情を表せられる様な工夫をしたいと思いました。
また、半分徹夜の変なテンションで感想を書くと、思わぬ失敗をすることを痛感しました。
これからは、もう少し余裕を持って、感想を書くことを心掛けるつもりです。
自分の文章の拙さは自覚していましたが、『それ以前』でした。
書きたかった事が本当に書けていたのかと、恥じ入りました。
そして、このまま3話の感想を書いても、また繰り返しになると思い、改めて2話の感想を書くことにしました。
少しでも楽しんで頂ければ、幸いです。
マナがキュアハートに初変身を果たした直後、いきなり攻撃を仕掛けたイーラとマーモ。
しかし、持ち前のスペックの高さを活かし、キュアハートは2人の攻撃を、次々と躱しました。
「私の身体、キュンキュン動く!」
マーモの攻撃をジャンプで躱した瞬間、遥か上空に飛んでしまったキュアハート。
『初めてプリキュアに変身した主人公が、力を持て余す』と言う、恒例行事を済ませた後、何とか落下防止用の柵に着地。
続くイーラとマーモの挟み撃ちも何とか躱し、再び上空へ。
クローバータワーの頂上の棒に掴まり、着地に成功しました。
新人でありながら、驚異的なスペックを誇るキュアハートの存在に業を煮やしたマーモ。
ジコチューに捕まり気絶していたキュアソードを人質に、降伏を強要しました。
マーモの卑劣な行為を糾弾する、キュアハート。
しかしマーモは、「世界は、キングジコチュー様を中心に回っているの!」と、高らかに宣言しました。
※ジコチュートリオが信奉する、『キングジコチュー』。
その名前から察するに、人間性の欠片も無さそうな感じがします。
愛だけでは無く、人間性まで失ったかも知れない存在と、戦うことになるマナ達。
その戦いの前途が多難であることが、窺えます。
身動きが取れない、キュアハート。
次の瞬間、キュアソードが目覚め、「その子と私は、お友達なんかじゃないわ!」と言い放ち、キュアハートにとって自分が人質になり得ないことを、イーラとマーモに告げました。
逆上がりの要領でカニ型ジコチューのハサミから脱出し、ハサミを抉じ開けたキュアソード。
ジコチューを一本背負いで投げるべく、力を込めました。
その際、足場にしていた柵が拉げてしまったことから、ジコチューの重量が相当重いことが窺えます。
気力を振り絞り、ジコチューを投げたキュアソード。
そのまま勝利をもぎ取ったかと思いきや、ジコチューに足を挟まれ、共に地面へと落下して行きました。
その瞬間、我が身を省みずに屋上からダイブし、キュアソードを救う為に手を伸ばすキュアハート。
キュアハートの行動を見て、驚きを隠せないイーラ達。
「キュアソード!!」
一度は離しそうになったキュアソードの手を、がっちりと掴んだキュアハート。
左手を旋回させ、その遠心力で移動。清掃用のゴンドラのワイヤーを掴み、落下を阻止しました。
キュアハートの手から出た煙が、その衝撃の強さを物語っています。
観ていて思わず、「痛い!痛い!」と、心の中で叫んでしまいました。
この、息も吐かせないアクションシーン。これこそ、『河野作画』の真骨頂です!
今後も、アクションシーンに期待が持てます!!
「あなた…。どうして!?」
「人助けに、理由なんて要らないでしょ?」
人助けを当然と考えるキュアハートの行動に驚く、キュアソード。
彼女の心に去来するのは、一体どんな感情なのでしょうか?
3人分の重量に耐え切れず、切れたワイヤー。
地面に落下する際、尻餅をつき、頭を打ったキュアハート。難無く着地した、キュアソード。
この辺は、戦闘経験の差が出たのでしょう。
そして、ゴンドラにしがみついていたジコチューも、ワイヤーが切れたことにより落下。
「助けて!」キュアハートは、ジコチューにされたという女性の心の声を聞きました。
「私が助けなきゃ!」
もしかしたら、戦いたくないのに無理やり怪物にされて、苦しんでいたのかも知れない。
他者への思い遣りの心が、キュアハートに新たな力を与えました。
キュアハートのハートマーク輝き、その手には新たなキュアラビーズが。
「シャルル!」キュアハートはシャルルと力を合わせ、浄化技・『マイ・スイートハート』を放ち、ジコチューを浄化しました。
浄化されたジコチューから放たれた、翼の生えたハート。
シャルルは、それを『プシュケー』と呼びました。
誰の心にも芽生えることのある、我儘な心。それに負けない様に人々は、日々を過ごしている。
しかし、その心の闇を無理やり増大させ、ジコチューとして操ってしまう。
敵の攻撃手段を、キュアハートに教えるシャルル。
戦いが終わり、友達になる為にキュアソードに手を差し伸べるキュアハート。
しかし、キュアソードは、その手を躱して立ち去りました。
去り際に、キュアソードは、自分に言い聞かせる様に、こう述べました。
「助けてくれたのは礼を言うわ。でも、いい気にならないで。」
「あんなの戦いのうちに入らないわ。奴等が本気で攻めてきたとき、あなたは本当に、大切な人を守れるの?」
――私は、守ることが出来なかった。
立ち去るキュアソードの姿は、そう語っているかの様でした。
しかし、マナには、まだ聞きたい大切なことがありました。
「あのう…。これって、どうやったら、元の姿に戻れるの~?」
困った表情で、キュアソードに変身の解除法を訊く、キュアハート。
その問い掛けに、キュアソードは、無言で返答しました。
※このシーンを観て、かつてイレギュラーな形で初変身を果たした、キュアパッション(東せつな)とキュアビート(黒川エレン)の事を思い出しました。
特に、一度命を落とした直後にキュアパッションに生まれ変わったせつなは、ラブ(桃園ラブ・キュアピーチ)達と再会するまで、どうやって過ごしていたのか、今も時々考えてしまいます。
今回、キュアハートに変身したマナは、どうやって変身を解いたのでしょうか?
一人寂しく、階段を降りるキュアソードに、「どうして仲間にならなかったビィ?」と訊く、ダビィ。
仲間が居れば、私達の探している…と言おうとした瞬間、キュアソードは、「煩いわよ!」と叱責しました。
「仲間なんて…。要らない!」
辛そうな表情で呟く、キュアソード。
彼女は、仲間を失う辛さを、身を持って知っています。
だからこそ、キュアハートの手を握り返さずに、立ち去ったのだと思います。
そして、キュアハートを仲間だと思っているイーラ達に対して、「その子はお友達なんかじゃない!私を助ける為に、その子が命を投げ出すと思ったら大間違いよ!」と言ったのは、キュアハートを戦いから遠ざける為なのだと思いました。
自分の優しさを、不器用な形でしか示せない、キュアソード。
彼女がマナ達に心を開いたとき、きっと本当の笑顔を見せてくれるでしょう。
ジコチューが浄化された後、謎の力で元通りになったエレベーターに乗ったマナは、ホールまで戻って来ました。
マナを出迎えたのは、六花を始めとした生徒の面々と城戸先生。
二階堂君の子分(?)の百田君に、エレベーターが滅茶苦茶になってなかったか訊かれ、髪を弄りながら「夢でも観てたのかな?」と、曖昧な答えを返すマナ。
しかし、隠し事をしているときに髪を弄るマナの癖を、六花は見逃していませんでした。
帰り道。六花は『幸福の王子』の話を例えに出し、マナの献身が、王子と同じ結末を迎えてしまう可能性を危惧しました。
六花の心配に対し、「擦り減ってないよ…。」と言いながら髪を弄ったマナ。
マナの仕草を見て六花は、先程の一件の詳細を語る様に、マナに促しました。
※この時のマナの仕草と言葉から、『もしかしたら、マナは無理をしているのか?』と思いましたが、後半の展開を観て、「ああ。六花に隠し事をしたくないんだな」と思い直しました。
きっとマナは、『サプライズパーティ』が開催された場合、その対象者に隠し事が出来ない性格だと思います。
今後マナが、キュアソードと仲良くなった時、そんなシーンが観られたら良いなぁ…と思いました。
「実は…。私、プリキュアに変身したの!」
「……はい?」
「トランプ王国から来た妖精が、私に不思議な力を与えてくれたのよ。私はその力で変身して、自己中な人達と戦ったの!」
「だったら、私は白ウサギの後を追い掛けて、世界の真実を暴きに行くわ。」
マナの突拍子の無い告白を誤魔化しと受け取り、『不思議の国のアリス』の話を例に出し、『本当のこと』を話すように促す六花。
マナは六花に信じて貰おうと、更に言葉を重ねようと思いましたが、2人を出迎えた「お帰りなさい!」という言葉を聞き、その話題を止めました。
六花にも「お帰りなさい!」と挨拶する、マナの家族。
「ただいまです!」と、笑顔で返す六花。
「今日は、晩御飯食べて行かなくて良いのかい?」
「大丈夫です。さようなら。」
マナの祖父・宗吉さんの問いに笑顔で答え、帰宅した六花。
マナは引き留めようとしましたが、六花は既に家の中でした。
※OPで六花が両親に甘えていたシーン。
あれは、普段一緒に居られない両親に、『ここぞ』と言うときに甘えている場面の様です。
そして普段は、マナと一緒に夕飯を食べている様子の六花。
普段家族と一緒に居られなくても、マナの家族の優しさが、六花の心を温めているのだと思いました。
「ありがとうございました~!」
『洋食屋・ぶたのしっぽ』に響く、マナの挨拶。
接客を終え、六花に信じて貰えなかったマナは、カウンター席に座りながらキュアラビーズを弄り、落ち込んでいました。
そんな娘を励まそうと、デミグラスソースの掛かった特製オムライスを振る舞う、マナの父・健太郎さん。
健太郎さんのオムライスを食べ、「最高にキュンキュンする味だよ!」と、元気を取り戻したマナ。
どうやら、『キュンキュン』というのは、マナの口癖の様です。
元気を取り戻したマナは、健太郎さんに「お願い」をしました。
「にゃ~。にゃ~。」
勉強中の六花を呼び出して話の続きをする為に、猫の鳴き真似をするマナ。
その手に持っている紙袋の中には、健太郎さん特製・桃饅頭が2つ入っています。
マナに呼ばれ、玄関先に降りた六花。
しかし、六花が目にしたモノは、マナが持参した桃饅頭入りの紙袋だけでした。
「プリキュアノヒミツヲ、ハナシテハナラナイ!」
『妖怪・ピンクシーツ』に髪を引っ張られ、六花と引き離されたマナ。
マナが正体を訊くと、其処から登場したのは、シャルル・ラケル・ランスの3人の妖精でした。
六花に事件の詳細を話したいマナは、シャルル達に協力を求めますが、シャルル達は、「お友達に危険が及ぶから、プリキュアのことは秘密!」と説明し、マナを納得させました。
その際の、ランスのおっとりした口調が、本当に愛らしかったです。
3人は皆可愛くて、使命感の強い良い子揃いです。
胸がキュンキュンしそうです!
『六花を危険な目に遭わせない!』
そう誓ったマナでしたが、登校時に六花に「言える様になったら、ちゃんと教えてね。」と気遣われ、良心が痛みました。
落ち込んだまま、朝の挨拶運動に向かう、マナ。
六花と一緒に何とか業務を果たしていたのですが、隠し事をしていることに耐えられなくなり、木陰に退散。
「六花に隠し事なんか出来ない!全部話す!」と、シャルルに宣言しました。
『お友達を戦いに巻き込んでも、良いシャルかー!?』
小声で叫ぶと言う器用な真似をした、シャルル。
マナの様子がおかしいことに気付き、心配する六花。
その頃、連続で信号機に捉まり遅刻しそうになっている生徒の呟きが、新たなジコチューを誕生させるキッカケになりました。
『変えちゃいなよ。信号。』
男子生徒の心に囁き掛け、彼の「信号機を意のままに操りたい」という出来心を増幅させたイーラ。
生徒のプシュケーを奪い、信号機ジコチューに変えてしまいました。
欲望の赴くままに暴れ、自分の行く手を阻む物を全て、自分の能力で動きを止めてしまうジコチュー。
その被害はすぐに、登校中の生徒に及び、マナと六花の知るところとなりました。
生徒の安全を守る為に、一人でジコチューに立ち向かう決意を固めたマナは、六花に生徒の避難誘導を頼みました。
「マナは?」「あの信号を止める!」
「この、幸福の王子!」
我が身を省みず、一人で生徒を救おうとしたマナを呼び止める六花。
そして、自らの覚悟をマナに伝えました。
「広場に立ってる王子の銅像には、困っている人達に金箔を配る燕が必要なのよ!」
「私は、あなたの燕にはなれない!?」
この時の六花の言葉は、本当に心が震えました。
『幸福の王子』は、人々の幸福を願った王子像と彼の意志を汲んで協力した燕が、その志に殉じると言う結末です。
つまり、「マナの他人への献身に賛同し、命を賭ける。一緒に死んでしまっても構わない。」とまで言っているのに等しい宣言です。
此処まで尊い言葉は、滅多に聞けるものではないと思いました。
「手伝って!」「うん!」
六花の覚悟を聞き、手を差し伸べるマナ。その手を取った六花。
2人はジコチューに対抗する為に校舎に走り、ジコチューに向かって、籠に詰められたバスケットボールをばら撒きました。
大量のバスケットボールに足を掬われ、転がって行くジコチュー。
その隙に、マナは生徒達に避難指示を出し、生徒を逃がすことに成功しました。
「俺様の邪魔をしたのは、誰だぁ~?」
「はい!私です!」
ジコチューの攻撃目標を自分に向ける為に、名乗り出たマナ。
その様子を見て、驚く六花。
※信号機ジコチューの喋り方を聞いていると、まるでアニメ版『キテレツ大百科』の勉三さんが喋っているかの様に聞こえました。
アニメ版の勉三さんの口調は、途中から東北弁っぽくなったので、このジコチューの口調も多分、東北弁(山形弁?)なのだと思います。
カニ型ジコチューの口調は、大阪弁でした。
これから登場するジコチューは、もしかしたら、各地の方便を喋るのかも知れません。
一緒に戦ってくれるという六花の覚悟に応える為、マナは六花の目の前でプリキュアに変身することを決意。
シャルルは慌てて止めるものの、マナの決意は揺らぎませんでした。
「みなぎる愛!キュアハート!!」
「愛を無くした悲しい信号機さん!このキュアハートが、あなたのドキドキ、取り戻してみせる!!」
変身直後に、襲い掛かるジコチューを飛び蹴りで吹き飛ばしたキュアハート。
2戦目にして早速、力の加減を覚えた様です。
「ええーっ!!」
マナの言っていたことが本当だと理解したものの、すぐには納得出来ない六花。
日常からいきなり非日常に巻き込まれたのですから、無理もありません。
「この道は、俺様のモンだ~!!」と、ラリアットでキュアハートを攻撃するジコチュー。
ジコチューの攻撃は何とかガードしたものの、直後に『赤信号光線』を受けて、キュアハートは行動不能に陥りました。
「マナっ!!」
マナの身を案じ、叫ぶ六花。その直後、六花はキュアハートに近付くジコチューの背後に何かを見付け、眼鏡を掛けました。
『おしてください』
ジコチューのお尻に付いている押しボタンを押せば、信号は青に変わり、キュアハートを救うことが出来る。
六花は親友を救う為に、コッソリとジコチューの背後に近付きました。
素早く動きつつ隠密行動を求められるという、難しい状況下の中、ジコチューに近付く六花。
その指がボタンに触れようとした瞬間、「貴様ぁ~!」と振り向き、六花に光線を放ったジコチュー。
キュアハートと同じく行動不能に陥る六花。しかし、何とか、押しボタンを押すことに成功しました。
『早く!』
『早く青になって!』
『『早くっ!!』』
2人の祈りが届かず、キュアハートの身体にジコチューの足が迫ろうとした直前。
「にゃ~。」道路を猫が横切り、ジコチューの歩みを一瞬止めました。
この偶然が功を奏し、ジコチューの信号が青に変わり、間一髪で脱出に成功したキュアハート。
「今よ!キュアハート!!」同時に元に戻った六花が、キュアハートに合図を送りました。
「あなたに届け!マイ・スイートハート!!」
キュアハートの技でジコチューは浄化され、生徒のプシュケーは、彼の許に戻りました。
そして、放課後――。
「マナってば、どうしてこんな、厄介事ばかり抱えるのかしら?生徒会に立候補したときだってさ…!」
「悪かったって!謝るからさぁ、自分の鞄は自分で持とうよ…。」
心配を掛けた罰ゲームとして、六花の鞄を持つマナ。
流石のマナも、戦闘直後はしんどいのか、少し辛そうです。
マナが生徒会に立候補したエピソードは、いつ放送されるのでしょうか?
今から、とても楽しみです。(※早速、3話で紹介されました。)
「本当に反省してる?」
「してる、してる!」
「なら、宜しい!」
「私も、本当のこと伝えてくれて、嬉しかったよ!有難う!」
「六花…!六花ぁ~!!」
怒りを解いて微笑んでくれた六花に向かって、嬉しそうに駆け寄るマナ。
ケンカをしても、すぐに仲直り。
2人の仲の良さが窺える、微笑ましい場面です。
「結~局、巻き込んじゃったシャル…!ラケル達に怒られるシャル…。」
プリキュアの秘密があっさりとバレてしまい、ラケル達に叱られないかと落ち込むシャルル。
今回のサブタイトルは、『ガーン!キュアハートの正体がバレちゃったシャル!』の方が相応しかったのかも知れません。
そして、次回予告。
シャルル達が理科室で遊んでいる姿が、可愛いと思いました。
特に、ラケルがモジモジしているシーンは、六花にプリキュアになって欲しいとお願いするシーンと思われるので、期待大です。(※とても、可愛かったです。)
プリキュアになることを断っていた六花が、どんな決意をしてプリキュアになるのか、楽しみにしています。
※改定前と余り変わらない長さの感想になりましたが、当初書きたかったことが、やっと書けました。
次の感想は、もっと素直な感情を表せられる様な工夫をしたいと思いました。
また、半分徹夜の変なテンションで感想を書くと、思わぬ失敗をすることを痛感しました。
これからは、もう少し余裕を持って、感想を書くことを心掛けるつもりです。