ドキドキ!プリキュア・3話『最高の相棒登場!キュアダイヤモンド!!』感想
その解析結果は、『キュアラビーズは地球上の物質では無い』というものでした。
キュアラビーズをくれたお兄さんなら、何か知っているかも知れない。
マナ達は、謎の青年・ジョー岡田を探すことに。
翌日。偶然、ジョー岡田と再会したマナ達。
ジョー岡田の言動に不信感を抱いた六花は、彼に詰め寄ります。
そんな六花に、もう一つのキュアラビーズを手渡すジョー岡田。
唐突なジョー岡田の行動に、更なる不信感を抱く六花。
しかし彼は、六花の手を取り、静かに語り掛けました。
「その力をどう使うか。それを決めるのは、君自身じゃないのかい?」
ジョー岡田の言葉に、言い淀む六花。その時、シャルル達がジコチューの波動を感じ取りました。
ジコチューとの戦いの最中、意外な苦戦を強いられた、キュアハート。
親友の危機に、六花の選んだ選択は――?
キュアラビーズの解析をマナに依頼され、中学校の理科室の顕微鏡で解析を済ませた六花。
『キュアラビーズは、地球上の物質ではない』との結論を導き出し、その出所をマナに訊きました。
マナは、自分の持つ情報を六花に提供しました。技を使った時に使用したラビーズ:変身時に入手。
変身時に使用したラビーズ:クローバータワーで遭遇した『露天商のお兄さん』から貰った。
「あなた達、何か知ってる?」更なる情報を得る為、六花はフラスコやビーカーで遊んでいるシャルルとランスに、ラビーズの詳細を訊きました。
ちなみに、ランスは遊び疲れたのか、グッスリと昼寝中です。
「さあ?」「僕達、生まれてすぐこっちに来たから、良く知らないケル。」「ZZZ…。」
此処でシャルル達が、生まれた直後にプリキュアを探す為に派遣されたことが判明しました。
これは、右も左も解らないシャルル達に使命を与えなければならない程、トランプ王国が危機に瀕していることを示しています。
地球での戦いはまだ序盤ですが、トランプ王国には、余り時間が残されていないのかも知れません。
何らかの加護が働いて、滅亡を免れていれば良いのですが…。
「道理で色々とアヤフヤだった訳ね。」
「失礼な!」「これでも、精一杯頑張ってるシャルよ!」
マナにツッコまれて、プンスカ怒るランスとシャルル。
2人の表情を見て、えりか(来海えりか・キュアマリン)を思い出して、思わず笑ってしまいました。
「ゴメンゴメン。」笑いながら謝るマナ。
「そうね。あなた達が協力してくれたお蔭で、色んなことが解ったわ。」
六花は、シャルル達の協力で、キュアラビーズの秘密が解析出来たことを感謝し、シャルル達をフォロー。
そしてマナに、キュアラビースの詳しい解析結果を報告します。
『キュアラビーズは、プリキュアの力の源になっている』
『ラビーズの数だけ、プリキュアは様々な能力を発揮出来る』
シャルル達の協力があったとは言え、学校の備品で此処までの解析を成し遂げる六花は、本当に凄いです。
「何だお前達、まだ残ってたのか?」
城戸先生の突然の登場に、それまでの作業を止め、素知らぬ顔をするマナ達。
しかし、顕微鏡の横で寝ているランスに気付き、「うわあああ!」と、大慌て。
咄嗟にランスを机の下に隠し、「どうしても今日中に調べて置きたいことがあったので。」と誤魔化す六花。
城戸先生は、「3分以内に片付けないと、鍵締めちゃうぞ。」と言い残し、そのまま帰ってしまいました。
マナ達に残された時間は、僅か3分。大慌てで、帰り支度をする2人。
その結果、マナ達は机の下にランスを忘れてしまいました。
帰り道の商店街は、もう夕暮れ。マナ達は結構遅くまで、校内に残っていた様です。
マナにラビーズをくれたお兄さん・ジョー岡田の存在が気に掛かる六花。
「一度調べてみる必要が…。」六花がマナに話し掛けようと横を見ると、其処にはマナは居ませんでした。
「はぁ~。ねぇねぇ、知ってる?今度、四葉スタジアムでやる、まこぴーのコンサート!」
「6万枚のチケットが、たった3分で売り切れたらしいよ!」
「あ~!私も行きたかったなぁ~!!」
※1話の『クローバータワー』に続き、今回は『四葉(四つ葉)スタジアム』が登場しました。
まだ、マナ達の住む町の名前が明らかになっていませんが、もしかしたら、『四つ葉町』なのでしょうか?
だとしたら、この町にはもう一組のプリキュア(『フレッシュプリキュア!』)が存在することになります。
マナ達の町の名前が、一刻も早く明かされることを期待しています。
お店に張ってあった憧れのまこぴー・剣崎真琴のポスターを見て、目を輝かせるマナ。
表情がコロコロ変わって、本当に見飽きません。
そんな親友の様子に呆れる、六花。シャルル達も、キュアソードの正体も判明していないことを指摘し、マナを窘めました。
先日のキュアソードの素っ気ない態度が気になり、考え込むマナ。
その直後、「ぐぅ~」と、可愛らしいお腹の虫の音が鳴りました。
腹は減っては戦は出来ぬ。今後の対策を練る為に、六花達を夕食に誘うマナ。
「「おー!」」「異議無し!」マナの提案に、笑顔で同意する3人。
鞄から携帯を取り出し、母親に連絡している六花。
その様子を見て質問するランスに、『六花の母が医師で、夜も留守がちだから連絡している』と説明したマナ。
電話を初めて見るのか。それとも、六花が気になるのか。
笑顔で話す六花の様子を、静かに見守るランス。
「どうぞ。召し上がれ!」「「わぁ~!頂きます!!」」
美味しそうなハンバーグセットを見て、目を輝かせるマナと六花。
そのキラキラしている表情を見ると、『プリキュアパン』のCMを思い出します。
去年は何故か放送されませんでしたが、今年は放送されるのでしょうか?
(※パン自体は、去年も発売していました。)
シャルルとランスもご相伴に与り、テーブルの下でハンバーグを食べていました。
2人に用意された、小さな食器。これを用意したのは、誰でしょうか?
もしかしたら、マナが健太郎さんに2人を紹介したのでしょうか??
――ちなみに、ランスを理科室に忘れて来たことに、まだ誰も気付いていません。
マナ達と六花は兎も角、シャルルとランスは、自分達の弟のことを、もっと気に掛けるべきでしょう…。
※『プリキュアオールスターズNS2』の人物紹介を参照。シャルル達は3兄弟です。
(長女:シャルル。長男・ラケル(シャルルの弟)。末っ子・ランス。)
「やっぱり、マナのお父さんの料理は最高です!」「流石、私のお父さん!!」
「それは良かった!」2人に褒められて、笑顔を見せる健太郎さん。
しかし、その料理の出来に注文を付ける人物が。
「フン!ワシに比べたら半人前だがな…!」
しかめっ面でハンバーグを食べながら、健太郎さんの料理を批評するマナの祖父・宗吉さん。
先代店主の一言は、健太郎さんの料理人魂に火を点けました。
「なら、勝負してみますか?お父さん!」「望む所だ!」
「何時までも、昔の私と思ったら、大間違いですよ!」何の!まだまだ!!」
一触即発の2人。もしかして今から、料理勝負が始まるのでしょうか?
「はいはい。其処まで!」
料理人対決を直前で止めたのは、マナの母・あゆみさん。
ボウル一杯のじゃがいもを2人に見せ、「お客さんが待ってるから、また後でね。」と言って、その場を収めました。
さて、健太郎さんと宗吉さん。2人は実の親子なのでしょうか?
それとも、健太郎さんは『相田家のお婿さん』なのでしょうか?
2話のEDでは、宗吉さんのフルネームは『相田宗吉』でしたが、今回のEDでは『坂東宗吉』になっていました。
2人の親子関係の真相は、次に2人が登場した回のEDで判明しそうです。
「すいません。いつもご馳走になってばかりで。」
「ゆっくりしてってね。」「おかわり、まだ沢山あるからね。」
夕飯をご馳走になり恐縮する六花に、優しく接する相田夫妻。
この相田家の優しさが、六花の心の支えになっているのでしょう。
「ご馳走様でした。」「ご馳走させました。」
夕飯が終わり家に帰る六花を見送る、マナ。2人の仲の良さに感心するシャルル。
そしてラケルは、六花にプリキュアになることを勧めました。
「六花は頭も良いし、優しいしっ!僕のパートナーになってくれたら、嬉しいなぁ…って!」
モジモジしながら、六花をプリキュアに勧誘するラケル。
まるで、幼い子供が『憧れのお姉さん』にプロポーズしている様な微笑ましい光景です。
「名前は?」「私がハートだから、キュアダイヤ!」
マナとシャルルも、六花がプリキュアになることに乗り気です。
しかし、六花は、マナ達の申し出を断りました。
マナの様に運動神経が良い訳でもなく、人前に出るのも苦手。
それに、ヒラヒラの服なんて、着るのが恥ずかしい。
マナは正義感が強くて、皆に頼りにされているから、プリキュアに選ばれるべくして選ばれた。
でも私は、自分の事だけで精一杯。
控え目なのか、それとも、自分を過小評価する性格なのか。
六花は、プリキュアになる気が無い様です。
「そんな事無い!六花には、いつも支えて貰ってるよ。」
マナの言葉を聞いた瞬間、何とも言えない表情を見せた後、「ありがとう!」と満面の笑みを見せて、家に戻ろうとする六花。
マナに引き留められた瞬間に振り返り、「心配しないで。今迄通り、ちゃんとバックアップはするからさ!」と手を振って、家に戻って行きました。
「明日は、マナにラビーズをくれたお兄さんを探しに行こう!」マナと約束を交わし、家に戻った六花。
自宅の灯りを付けると、机の上に小包が置いてありました。
「パパからだ!」
小包に添えられた、父・悠蔵さんの手紙を読む、六花。
悠蔵さんは現在、マチュピチュに滞在中。
現地の人はとても親切で、言葉が碌に解らない悠蔵さんに、格安で骨董品を譲ってくれたそうです。
六花に贈られた『骨董品』は、その一部でした。
小包に詰められた品を見て、苦笑する六花は、骨董品とされる品々を、棚に陳列しました。
棚に陳列された、沢山の『骨董品』。でも、申し訳ないでしが、民芸品に見えてしまいました。
何となくですが、文面から察すると、悠蔵さんは言葉が伝わらないのを良いことに、現地の人に『民芸品』を売りつけられている可能性が高い気がします。
六花の苦笑は、そのことに気付いているからかも知れません。
「一応プロの写真家なんだから、たまには、向こうの写真でも送ってくれればいいのに…。」
棚に陳列された品々を眺めながら、呟く六花。
しかし、父のことが大好きなのか、すぐに笑顔になり、父宛ての手紙を書きました。
父がくれたお土産に感謝を述べ、母が風邪を引く暇がない程に忙しく元気に医師の仕事に励んでいることを綴る六花。
「プリキュアのことは、流石に書けないか…。」
呟き、朝の挨拶運動に参加する為に、6時起きで頑張っていることを報告しました。
そして、マナの元気な声で支えられていることを告げ、父への気遣いの言葉で手紙を書き終えました。
所変わって、薄暗いボーリング場。
バーカウンターに、『GoGo!Jikochu』と書いています。店名でしょうか?
プリキュアに2連敗した苛立ちをぶつける様にボーリングをする、イーラ。
ジュース(カクテル?)を飲みながら、ソファーで寛ぐマーモ。
「熱くなったら、ゲームには勝てないぞ。イーラ。」
「ベール!」「あら?あなたも来ていたの?」
バーカウンターにスポットが当たり、ジコチュートリオの最後の一人・ベールが登場。
「上」からの命令で、2人の様子を見に来た様です。
まだ3人の所属している組織の名前は不明ですが、彼等には更なる上司が居る様です。
それにしても、福利厚生施設が揃っている悪の組織というのも、珍しいですね。
3人は、意外と高給取りなのかも知れません。
「お前達、たかが小娘一人に、何を梃子摺っているんだ?」
ベールの問い掛けに対し、プリキュアの数が増えたことを報告するイーラ達。
「手を貸そうか?」親切を装いつつ、プレッシャーを掛けるベール。
「余計なお世話だ!」プリキュア打倒を決意し、ボーリングの球を投げるイーラ。
翌朝。ポストに悠蔵さんへの手紙を投函する六花。
その隣に突然、「ラブレチャー?」言って六花をからかう、マナの姿が。
「お父さんですっ!返事を書かないと拗ねるんだもの。」
「手紙を貰ったら、誰だって嬉しいモンですよ?ましてや、実の娘からともなれば!」
得意気に語るマナに、「じゃあマナも、お父さんに手紙を出したら?」と問い掛ける六花。
「ウチのパパは、六花のお父さんみたいに海外なんて行かないし。」
「料理で人を感動させられる素敵なお父さんに、『パパ素敵!』って、手紙を書いてあげたら?」
「写真のコンクールで賞を取っちゃう、六花のお父さん程じゃ、ありませんよー!」
お互いの父親を褒めた直後、顔を見合わせて笑うマナと六花。
この遣り取りはきっと、六花が悠蔵さんに手紙を出す度に繰り返されているのでしょう。
少し呑気な2人に対し、シャルルとラケルは、「早く、ラビーズをくれたお兄さんに話を聞こう!」と急かします。
「はいはい。今行きます。――うわっ!」
振り返り前を見ずに歩くマナは、荷物を運んでいる途中の男性にぶつかり、尻餅をつきました。
「マナっ!」慌てて駆け寄る六花。
「ゴメンね。怪我はないかい?」マナに手を差し伸べる青年。その手を取り、立ち上がるマナ。
「あっ!コンニチハ…!」
助けてくれた青年の顔を見て、挨拶するマナ。その青年の正体は、謎の露天商・ジョー岡田でした。
※マナがジョー岡田の顔を見た瞬間に躱した挨拶は、「こんにちは」ではなく、「コンニチハ」に聞こえました。
きっとまだ、完全には心を開いていないのでしょう。
「知り合い?」と問う六花に、「ラビーズをくれたお兄さんだよ。」と答えたマナ。
2人に向き合い、帽子を被ったジョー岡田は、改めてマナに対し、こう切り出しました。
「また会えたね。ベイビー!」
その直後、アイキャッチでミルクを飲む赤ちゃん妖精・アイちゃんの姿が。
そのシンクロ率の高さに、思わず笑ってしまいました。
(※赤ちゃん妖精の名前はまだ本編では登場しませんが、放送開始後に発売されたカレーやふりかけに書いていたので、書かせて頂きました。)
「開店初日に、まさか君と再会出来るなんて。」と語り、マナに運命的な再会だと印象付けをするジョー岡田。
そして、ジョー岡田は、マナを開店初日のお店に招待しようとしました。
「是非!」
彼の正体はさて置き、可愛い物が置いてある店には興味津々のマナ。ジョーの誘いを快諾し、店に入ろうとしました。
その瞬間、「ちょっと待って!」と、マナの手を掴み、引き留めた六花。
「偶然、この町にお店を開くなんて、有り得ないし!」六花は完全に、ジョーのことを怪しんでいました。
「あなた、一体何者なんですか!?」
「ちょっ?六花てばっ!」単刀直入にジョーに素性を問う六花に、驚くマナ。
「あなたのくれたこのラビーズの力で、マナは変身したんですよ!知らないなんて言わせない!」
凄い剣幕で捲くし立てる六花の姿を見て、ジョーは思わず、「フフフっ」と、口に手を当てて笑いました。
この上品さ、きっと王族か何かなのだと思いました。
「女性は、ちょっとしたキッカケで生まれ変わるというモノね。」何処かとぼけた感じに話すジョー。
「たとえ話じゃなくて!」詰め寄る六花。
「本当に変身しちゃったんですけど…。」と、困り顔のマナ。
「僕のラビーズの力で、君は新しい自分を発見したという訳だね。」
マナの手を取り、「有難う。」と微笑むジョー。
次の瞬間、六花がジョーの手を払い退け、「止めて下さい!」と、マナを庇いました。
警戒する六花に、「商品を整理していたら見付かった」と称し、キュアラビーズを見せるジョー。
「開店記念の特別サービス!」六花の手を引っ張り、一瞬のうちに、六花の胸にキュアラビーズを付けました。
その瞬間、六花の胸で輝き始めるキュアラビーズ。
マナと同様に、六花もキュアラビーズにプリキュアとして選ばれた様です。
「気に入ってくれたみたいだね?」と微笑むジョーに、胸のキュアラビーズを毟り取って返す六花。
知らない人から物を貰えないし、何よりも、あなたの思い通りになりたくない。
ジョーに向かい、ハッキリと拒絶の意思を示した六花。
六花がこれだけ怒りを顕わにしているのは、ジョーを信用出来ないこと以上に、彼がマナを戦いに巻き込んだキッカケを与えた人物でもあるからだと思います。
「君は何か、思い違いをしている様だ。」六花の敵意を鎮める様に、静かに語るジョー。
そして、「僕が君を選んだ訳じゃ無い。このキュアラビーズが君を選んだんだ。」と、六花の手にキュアラビーズを戻し、静かに語り掛けました。
「その力をどう使うか。それを決めるのは、君自身じゃないのかい?」
ジョーの言葉を聞き、手に乗せられたキュアラビーズを見詰める六花。
その頃、六花が手紙を投函したポストには、マナ達の同級生の女の子が2人立っていました。
その内の一人はラブレターを手に、出すべきか否か悩んでいる様です。
「そんな心配は、出してからすれば良いの!さあ、勇気を出して!」
「え~っ!でも、でもぉ~!」
青春の甘酸っぱい1ページ。それを、通り掛かりの男性が観てしまい、思わず、こう呟きました。
「何がラブレターだ。俺なんて、女子から年賀状さえ貰ったこと無ぇぞ…。」
「手紙なんて、届かなければ良いんだ!」
――気持ちは解るけど、それを言うたらアカンやろ~!
このシーンを観て、同情すると共に、思わず笑ってしまいました。
当初は彼のことを成人男性と思っていましたが、口調から推測すると、高校生か大学生かも知れません。
若気の至りなのでしょうけど、それでも胸に秘めておくべきでした。
そのことを彼は、直後に思い知ることになります。
「ん?」男性が気付くと、目の前には、女子中学生2人からの冷たい視線が。
「行こう、行こう!」不審者を見るかのような視線で男性を見詰め、立ち去る女生徒達。
2人の冷ややかな視線を受けて、男性は「いかんいかん!」と我に返りました。
「そんなことばかり言ってるから、俺はモテないんだよなぁ…。」
反省し、トボトボと歩き出す男性。根は良さそうな人なので、きっといつか、良い人が見付かるでしょう。
是非、そうあって欲しいです。そうしてあげて下さい。身に詰まされて、痛いです…。
『お前は悪くないよ…。』
男性の心の闇を解放すべく、優しく囁くイーラ。その不審な声に男性が振り向いた瞬間――。
「ゴヨウジ、ナアニ?(ご用事なぁに?)」
男性のプシュケーは奪われ、ヤギとポストが合体した羊型ジコチューに変えられてしまいました。
白ヤギと黒ヤギが半分ずつの姿。モチーフは、『やぎさんゆうびん(作詞・まどみちお)』の様です。
※『やぎさんゆうびん』は、白ヤギと黒ヤギが、『手紙の内容を知りたくて手紙を出したのに、お互い読む前に食べてしまい、何時まで経っても手紙の内容が解らない』という、不思議な童謡です。
幼い頃に初めてこの歌を聴いたとき、「白ヤギが黒ヤギに伝えたかったことは何だろう?」と思いました。
また、「どうしても知りたかったら、電話で訊くか、直接会えばいいじゃないか。」とも考えました。
白ヤギと黒ヤギには、どうしても会えない理由と、手紙以外で通信する手段が無い理由があるのでしょうか?今も時々考えますが、永遠の謎です。誰か、解き明かせた人は居るのでしょうか?
「手紙なんて、届かなければイイ~!」
ポストを踏み潰し、手紙を届かなくするという心の闇を解放するジコチュー。
女生徒達は、男性がジコチューになった瞬間、無事に逃げ去りました。
「さあ、出て来いプリキュア!今度こそ、お前を墓場に!」
「ウメェウメェ!手紙ウメェ~!」
イーラの意気込みに反して、ジコチューは手紙を美味しそうに食べてばかりで、動こうとしません。
「何やってんだ!もっと暴れろよ!」「ハガキもウメェ~!」
イーラが怒りにまかせて命令しても、ジコチューは手紙やハガキを食べてばかりで動きませんでした。
「ジコチューな奴!」命令を聞かないジコチューに憤慨する、イーラ。
1回目のジコチューは大阪弁・2回目は東北弁(山形弁)っぽい方言だったジコチュー。
今回は、沖縄弁でしょうか?(※ヤギの姿から『ヤギ汁』を連想しました。)
「大変シャル!」「ジコチューの鼓動が聞こえるケル!」
ジコチューの鼓動を察知し、マナに知らせるシャルル達。マナは六花を呼び、臨戦態勢へ。
「すぐ戻って来ます!」去り際にジョーに釘を刺し、六花もマナと一緒に駆け出しました。
「ダイレクトメール、ウメェ~!」
郵便車を襲い、ダイレクトメールを食べるジコチューの前に辿り着いたマナ達。
マナは、『愛を無くした悲しいヤギさん』にドキドキを取り戻すべく、プリキュアに変身しました。
「ジコチュー!あいつをやっつけろ!」「速達もウメェ~!」
「少しは、僕の言うことを聞けよ!」
食べてばかりのジコチューに手を焼く、イーラ。今回の敵は、楽勝かも知れません。
「あっ!」散乱した手紙から、いち早く六花のエアメールを見付けたキュアハート。
エアメールを確保した後、散乱している手紙を全てかき集め、人々の『心』を守ろうと必死です。
ダイレクトメールを平らげ、更に手紙を欲するジコチューは、キュアハートを頭突きで吹き飛ばしました。
「どうしたの!?戦って!キュアハート!!」
「皆の想いが詰まった手紙を、食べさせる訳には行かないもの!!」
六花の問い掛けに対し、人々の想いを守る為に戦う決意を叫ぶ、キュアハート。
「行けっ、ジコチュー!プリキュアに止めだ!!」
キュアハートからの攻撃は無い。イーラはジコチューに命じ、キュアハートの止めを刺そうとします。
「逃げて!キュアハート!」「絶対に渡さない!!」
逃げるように勧めるラケルに、不退転の覚悟で手紙を守ることを告げたキュアハート。
「マナっ!!」
親友の命懸けの決意を目の当たりにし、叫ぶ六花。
瞬間、六花の脳裏には、初めてマナと出会ったときの記憶が――。
※このシーンを観て、六花がプリキュアになる前にマナに見せた、『何とも言えない表情』の理由が解った気がします。【六花の回想】
10年前の引っ越し日当日。見知らぬ土地で不安に駆られる六花は、母の背中に隠れ、辺りを見回していました。
其処に、温かな笑顔を湛えたマナが玄関から姿を表し、六花に手を差し伸べました。
その日から、マナと六花は、ずっと一緒でした。
『マナが居たから、毎日が楽しかった!輝いてた!』
そして1年前、生徒会立候補募集ポスターの前に通り掛かった、マナと六花。
城戸先生と二階堂君・百田君、そして、ラブレターを渡そうとしていた女生徒2人も、その場に居合わせました。
『来年の生徒会長は、マナが相応しい!』生徒会長にマナを推薦する、生徒達。
「だったら、六花も一緒にやろ?私が生徒会長で、六花が書記ね!」
同級生の期待をすぐに受諾し、六花を書記に巻き込んだマナ。その理由を六花が訊くと――。
「六花が必要だからよ!六花と一緒なら、今迄出来なかった様なスゴイことも、出来る気がするんだよね!」
六花に向けられた、マナの全幅の信頼。
こうして六花は、生徒会書記として、マナを支えることにしました。
初めての場所で不安に駆られた六花の心を救ったのは、マナの優しい笑顔と温かな手の温もりでした。
当時の六花にとって、マナは恩人に等しい存在だったと思います。
六花にとってマナは、『親友以上の存在』なのでしょう。
だからこそ、そんなマナに「いつも支えて貰ってるよ!」と言って貰えたのは、彼女にとっては宝物を貰うに等しい喜びだったのだと思います。
『その力をどう使うのか?それを決めるのは、君じゃないのかい?』
掌のキュアラビーズを見詰め、ジョーの言葉を思い出す六花。そして遂に、その力を使うことを決意しました。
「私の…力!!」
六花の決意に呼応し、輝き始めるキュアラビーズ。
その光を見てラケルは、ラブリーコミューンに変身。六花に変身を促しました。
「プリキュア!ラブリンク!!」
L・O・V・E
光に包まれ、変身していく六花。そして此処に、新たなプリキュアが誕生しました。
「英知の光!キュアダイヤモンド!!」
「人の想いを踏み躙るなんで許せない!このキュアダイヤモンドが、あなたの頭を冷やしてあげる!」
キュアハートが、胸の前でハートの形を作ったのに対し、キュアダイヤモンドはダイヤです。
この2つは簡単に再現出来ますが、キュアソードのスペードはどうやるのでしょうか?
キュアロゼッタのクローバー同様、難しそうです。
「キュアダイヤモンド!」六花がプリキュアに変身したことを喜ぶ、キュアハート。
「ジコチュー!行け!!」改めてキュアハートを倒すべく、ジコチューに命令するイーラ。
『私、相田マナ!よろしくね!』
「私もマナと一緒なら、飛べる!何処までも高く!!」
幼い頃からの親友を守る為、プリキュアの力を求めたキュアダイヤモンド。
親友への想いの強さが彼女に力を与え、キュアダイヤモンドの胸から、キュアラビーズが生み出されました。
「ラケル!」
「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!!」
ラケルと力を合わせ、キュアダイヤモンドの指から放たれた、ダイヤモンドダストの光。
こうしてジコチューは浄化され、プシュケーは、男性の心に戻りました。
男性が目を覚ますと、破壊されたポストや周囲も元通りになりました。
「くそっ!覚えてろよ!」歯噛みして立ち去るイーラ。
「キュアハート!」
キュアハートに向けて、サムズアップするキュアダイヤモンド。
彼女の笑顔を見て、キュアハートも、同じポーズと笑顔を返しました。
「良かったぁ!六花なら、絶対に変身出来るって信じてたんだ!」
「これで、良かったんだよね?」
戦いが終わり、公園で六花の変身を喜ぶマナ。キュアラビーズを握り締め、自分の選択を振り返る六花。
「六花。これから宜しくケル!」「六花のパートナーも見付かったし、後はランスだけシャルね!」
妖精3兄弟のうち、2人にパートナーが揃い、残りはランスのパートナー。
そのことを認識した瞬間、漸くランスの不在に気付いたマナ達。
「ランス?」「何処行ったケル!?」「っていうか…何時から居ない訳??」
「えっ!?何時だっけ…?昨日の放課後迄は確か、居た気がするけれど…??」
「「「「大変だぁ~!!ランスがいな~い!!!」」」」
丸一日経ち、漸くランスの不在に気付いたマナ達。
ランスちゃん…。可哀想です!
慌てふためき、周囲を駆け回るマナ達。突然の出来事に、大パニックです。
そんな4人に近くで停まる、ピンク塗の高級外車。
其処から降りて来たのは、マナ達の友人・ありすでした。
「お困りの様ですわね。」「「ありす!!」」
「ごきげんよう。マナちゃん。六花ちゃん。」
慌てふためくマナ達の前に、ありすは、たおやかな笑みを湛えて語り掛けました。
「誰、シャル?」見知らぬ人物の登場に、首を傾げるシャルルとラケル。
ありすは果たして、4人の危機を救うことが出来るのでしょうか?
そして、次回予告。
アリスの自宅に招待されたマナ達でしたが、「防犯カメラにプリキュアの姿が映ってましたわよ。」とありすに言われた瞬間、紅茶を噴きそうになっています。
何とかありすを誤魔化そうとして、目を泳がせているマナと六花。
2人の肩にシャルルとラケルが乗っていますが、ありすはきっと気にしていないのでしょう。
ありすの手を掴み、真剣な表情で何かを頼んでいる様に窺えるランス。
もしかしたら、彼が3兄弟で一番しっかりしているのかも知れません。
目を回して吐きそうになっているキュアハートを心配する、キュアダイヤモンド。
携帯サイトの次回予告では、2人は何かの上に乗っている様子が映っていました。
運動神経抜群のマナですが、車酔いでもしたのでしょうか?
それとも、大音響を撒き散らすジコチューの怪音波を聞いた影響でしょうか?
プリキュアのプロデューサーを申し出るありす。一体、何をするつもりなのでしょうか?
そして――。
『お断りしますわ!私、プリキュアになりません!!』
次回のサブタイトルに反して、バッチリとプリキュアに変身しているありす。
一体、どういうことでしょうか?ツッコミ所満載です。
※キュアロゼッタが変身時にするクラブのポーズ、試してみました。手が釣りそうになりました。
でも、身体の柔らかい子供達なら、余裕でこなせるのでしょう。その若さが羨ましいです。
いよいよ次回は、4人目のプリキュア・キュアロゼッタが登場です。
とても気になる終わり方だったので、次回までの1週間がとても長く感じました。
でも、待った甲斐もあり、いよいよ明日(2月24日)は放送日です。
明日が来るのが、今から楽しみです!