競技ダンス部へようこそ(横田卓馬)の緩やかなドラマ性がとても良いッ!~ジャンプ感想2011年46号①
AUTUMN SPECIAL!!3連大型読切第3弾!!部活でダンス!?読切Cカラー47P!という事で、横田卓馬先生の『競技ダンス部へようこそ』です。煽り文が、この読切の良さを的確に捉えられてない感じがしますね。
横田先生は、前にNEXTに掲載されてたのですが、その時と、随分作風が変わっています。タイトルが『転生変身DXドラゴンシャフト』ですので、その時点で、全然、違うのですが…。後、作者紹介ページで気になるのは…結婚されている???
差て。今回も気になったところと、良かったところの感想です。
気になったところ
先ず気になったのは、扉絵ですね。デジタル塗り?どうにも、狙いが上手に結果に反映していない感じがします。線画が鉛筆線までなのかな?取り込んでからの処理の問題とかかな?技術的なことは分からんですが…。
後、本編に入ってからの、スクリーントーンの具合ですね。コマ割は、割とごちゃごちゃしているけど、内容に引き込まれたので、そんなに気になりませんでしたが、画面の中の割合で、トーンが多くなると、絵が埋没しっちゃっている感じがするのが、ちょっと、もったいないです。
特に、『ダンス』が主題ですから、見せ場のダンスシーンは、照明の中、体育館など暗いところで、行われるのもあってか、特に画面が暗くなりがち…。全体を見渡して、背景が白い目に見えるあたりが一番、見易いと感じました。
後、細かなところで言えば、土井垣真澄さんは、ちょっと人外すぐる…とか。例えば、髪型はカツラで、唇もメイク…みたいなオフの部分があったら、彼のリアリティも増したのじゃないかと。後は、基本的に運動面にフォーカスされた話でしたけど、音楽とか衣装とか、裏方的な部分にも触れたら、話に奥行きが出たのじゃないかなー。
後は、勃ッピー…いや、これは、良かったところだな…!
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良かったところ
最初に結論を書くと、とても良かったです。私のツボでありました。ずっと楽しい気持ちで読み続けられたので、前述したコマの込み合い具合は、全然、気になりませんでした。むしろ、内容のボリュームが増えてラッキー!みたいな???
差て。今作の素晴らしいところは、その緩やかなドラマ性の部分だと思いました。なんというか、読切作品も色々と読んでいるせいか…以下のようなことは、無意識下に考えております。
・どんな事件が起きるのだろう?
・何と闘うのだろう?
・誰が敵なのか?
・どんな悪い奴が出てくるのだろう?
・主人公の特殊能力は何か?
みたいな感じでしょうか。発想がバトル寄りな気がしますけど、だいたい、思考のテンプレートの中に入っているのですが…この作品、上記に挙げたことがほとんど起きない訳ですよね。まず、敵がいない。あえて挙げるなら、「恥かしくないんかね?」という心無い一言でしょうか。しかし、それすら発した本人の悪意は、極力、表現的に抑えられている感じです。
悪意のない一言が、人を傷つける…というのは、ちょっと恐ろしい部分ではあるのですが…。
作中の悪意?と言えば、そんなモノで、競技ダンス部のことをよく思わない不良や教師が介入してきたり、嫌がらせが行われたり、そんなのもないです。また、主人公やヒロインが能力的にズバ抜けている訳ではなく、徐々に、そして、楽しそうに競技ダンス部での人間関係や、ダンスの能力を積み上げていく感じは、「オレも高校で、こんな部活生活を送りたかった…」と、ほーっと思いました。
土屋くんと、わたりさんのダンスの見開きの見せ場もありますけど、「ステップかなり間違えちゃったね…」という補足が入ってます。マンガにおいて、能力、技術の高さがフォーカスされることは多いですが、この見開きは、青春が輝いている訳ですねぇ。
と、初読では「大きな事件は起きないのね(・ω・)」という感じで読みましたが、二度目を読んでみると、土屋くんが、わたりさんを励ましているシーンはかなり胸打つモノがあります。緩やかなドラマ性と書きましたが、このシーンで、二人の共通した過去の苦い思い出を乗り越えている訳ですね。普通の少年がドラゴンを退治するような大きな成長ではないですが、主人公とヒロインの精神的な成長がクライマックスに来ているのが、とても良いと思いました。すごく好きです。
…最後に勃ッピーに関して…。最後に書くことじゃない気もしますが、男の生理現象のこの部分を描いた…というのは、凄いことだと思いました。よくよく考えると、過去連載を含めて、お色気作品では、主人公がなってないとおかしいマンガも沢山あると思います。で、何が良かったかというと、土屋くんの最初のこれが、ある種、話に生々しさを与え、そして、「遊びじゃない」という真剣味をストーリーに与えた…と私は、感じたのですが、どうでしょうねぇ(・ω・)。
いやはや、本当に良かったです。連載化のイメージが湧かないってのも、ジャンプ感想者が悦ぶポイントかなぁ。私だけ???
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転生変身DXドラゴンシャフト(横田卓馬)は仮面ライダーぽい?~ジャンプNEXT!(ネクスト!)2011WINTER感想14 全くもって、作風が違うので、横田先生だと気がつきませんでした。アクセス解析とかで、ちょくちょくとこの記事がアクセスされていたので、気付いた次第。インターネッツから教えてもらうことは多いです。
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