よう‐ご〔ヤウ‐〕【養護】
養護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/10 06:41 UTC 版)
養護(ようご)とは、「養育」し、「保護」すること。英語では、nursing、もしくはcareに相当する日本語。対象者が、日常生活において不都合がないように、また自力で生活ができるように支援、教育することであり、福祉や保育、教育に密着した概念である。福祉、保育といった専門領域により、この支援についても強調される部分が異なる。保育では、「子どもの生命の保持及び情緒の安定を図るため」[1]といった言葉が入り、福祉では保護が強調される。
もともとは、家庭や家族によって未熟な子供が安全かつ健康に育つように世話する(ケアする)ことであったが、今日では社会的なシステムとしての養護の専門機関(たとえば、養護施設、孤児院など)や専門家(養護教諭[2]、保育士、児童福祉司、児童委員、養育里親、母子支援委員、児童自立支援専門員)によって行われることも多い。[3]
対象
もともとは幼児、児童を中心に語られたものであるが、社会の変化で、乳幼児、児童・生徒、病弱・虚弱者、障がい者、高齢者までもなかに含めるようになってきた。小学校、中学校、高等学校などでは、児童生徒の養護をつかさどるために、養護教諭が置かれている。また、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱の児童・生徒のための学校を養護学校といっていたが、これは2007年から特別支援学校と改称された。
脚注
- ^ 中村弘行 『人物で学ぶ教育原理』 三恵社、2010年、p.12。ISBN 978-4883617692。
- ^ 学校教育法第28条7項を参照のこと。
- ^ 谷田貝公昭監修 『保育用語辞典』 一藝社、2006年、p.367。ISBN 978-4901253703。
参考文献
- 大谷尚子 『新養護学概論』 東山書房〈養護教諭必携シリーズ〉、2009年。ISBN 978-4827814712。
養護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/18 21:26 UTC 版)
養護、すなわち身の回りの世話をしてやることについて解説すると、体温を維持すること、皮膚を清潔に保つこと、排泄物(いわゆるウンチやオシッコ)を処理することなどは、乳幼児には自分ではできないので、大人がそれをしてやることになる。また、健康増進のために、屋外に出て日光浴・外気浴・外遊びなどを行うことも大切である。上で愛情が第一だと指摘したが、こうした養護行為も、ただ機械的に行うのではなく、愛情をこめて、微笑みかけ、語りかけ、また子供からの笑顔や、語りかけも親は積極的に応答することが大切である。こうすることによって母と子のきずなが密となり、コミュニケーションの基礎がつくられてゆくのである。 体温維持のために布でくるんだり、ベビーウェアを着せてやる。 健康増進のために屋外に連れ出し、日光浴・外気浴をさせる。
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「養護」の例文・使い方・用例・文例
- ナスダックジャパンには今日、ITや外食産業だけでなく、介護養護産業などもリストアップされている。
- この地域では特別養護老人ホームの入居率が高い。
- 私たちは子供養護施設にボランティアに行きますか?
- 私は小学校で養護教諭をしています。
- 児童養護施設は腐敗している…、と論じられた
- 児童養護施設
- 老人や困窮者を収容する養護施設
- 養護学校という教育機関
- 養護教諭という職業
- 養護施設という福祉施設
- 養護する
- 両親の養護が過剰であること
- ショートステイホーム制度という,養護施設の子供達のための制度
- ファミリーホームとグループホームという児童養護施設
- 特別養護老人ホームという,65歳以上の寝たきり老人を対象とした福祉施設
- 養護老人ホームという福祉施設
- 4人の10代の少年,マップス(ダニエル・ラドクリフ),ミスティー(リー・コーミー),スパーク(クリスチャン・バイヤーズ),スピット(ジェイムズ・フレイザー)は,オーストラリアの児童養護施設で育った。
- 直人はタイガーマスクという名で覆面レスラーとして戦い,児童養護施設に自分の賞金を寄付する。
- 孤児たちには児童養護施設を出て社会に出た後もまだ支援が必要だという事実に関心を持ってもらうため,彼は自身の身元を明かしたのだ。
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