通信規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 20:27 UTC 版)
日本国内において利用可能な高速電力線通信機器の規格は以下のとおり。 HD-PLC IEEE 1901 標準規格(国内ではTTC JJ-300.20規格となっている)となっており、HD-PLC Allianceという団体で作られた変調方式とメディアアクセスの仕様で、同団体の中心的存在でもあるパナソニックの登録商標(日本第4926446号)。変調方式にはWavelet OFDM/PAM、メディアアクセス制御方式はCMSA-CA(Carrier Sense Multiple Access – Collision Avoid)とDVTP(Dynamic Virtual Token Passing)、暗号技術にはAES 128bitを採用している。 第3世代HD-PLCアダプターは、使用周波数帯は2 - 28MHz。最大物理速度 (PHY) は240Mbps、試験装置で測定した実効速度は最大95Mbps (UDP) 及び70Mbps (TCP)。通信距離最大屋内200m ラジオNIKKEIとアマチュア無線で使用する周波数帯全域にノッチをかけている。フレキシブルノッチであるが、ユーザーは任意にノッチ周波数を変更できない。 詳細は、「IEEE 1901」「HD-PLC Alliance」を参照 HomePlug AV詳細は「HomePlug」を参照 ※HomePlug Powerline AllianceLink切れ G.hn(G.9960, G.9961) 詳細は「G.hn」および「Home Grid Forum」を参照 異種方式高速PLCの共存 上記3通信規格には互換性がなく、同じ電力線で混在させると互いにはノイズ源でしかないため、IEEE 1901の共存仕様ISP(Inter System Protocol)とITU-T G.hnの共存仕様G.cx(G.9972)を一本化することで、3方式間の共存を可能としている。その概要は、各方式のモデム間での割り当て時間を決めるものである。交流電源に毎秒100回または120回存在するゼロクロス点、つまり交流100V/200Vのプラスからマイナスに変わる0Vの瞬間ごとに、再同期信号、動的スロット要求、スロット使用要求、モデム使用状況通知、存在通知などをISP(Inter System Protocol)信号として互いに交換することで、続く時間に分割された複数のタイムスロットを適切に各モデムへの送信時間として割り当てる技術である。
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