表現形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:42 UTC 版)
ロシア・フォルマリズムではシクロフスキーの『散文の理論』、ボリス・エイヘンバウムなどの研究(『ロシア・フォルマリズム文学論集』所収)がある。またミハイル・バフチンの『マルクス主義と言語哲学』などの一連の著作も関わる。英米の作家・理論家にはヘンリー・ジェイムズの『小説の技法』、パーシー・ラボックの『小説の技術』、E・M・フォースターの『小説の諸相』、ウェレックとウォーレンの『文学の理論』、ウェイン・ブースの『フィクションの修辞学』などの著作がある。ドイツではレーメルト(Lämmert)の『物語の構成形式』Bauformen des Erzählens、ケーテ・ハンブルガーの『文学の論理』、シュタンツェルの『物語の構造』などの研究がある。フランスではジャン・プイヨンの『現象学的文学論』、ジャン・リカルドゥーの『言葉と小説』などの研究があり、ジュネットの『物語のディスクール』(原著は1972、Figures IIIの一部として出版)に連なる。 ジュネット以降では、アメリカのシーモア・チャトマンの『ストーリーと言説』Story and Discourse、『小説と映画の修辞学』、日本の藤井貞和の『平安物語叙述論』『物語理論講義』、三谷邦明の『源氏物語の言説』、山岡實の『「語り」の記号論』、カナダのパトリック・オニールの『言説のフィクション』などに発展が見られる。ジェラルド・プリンスの『物語論辞典』も錯綜した用語を対照するのに便利な著作である。
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