きぬ【絹】
けん【絹】
絹
絹
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 21:03 UTC 版)
絹は中国でその製法が発明されたもので、蚕(カイコガの幼虫)が作る繭から取り出される糸である。絹糸は古代中国の偉大な発明の一つで、すでに新石器時代の仰韶文化の遺跡から繭殻や紡錘車が出土しており、殷代の甲骨文字には「蚕」「桑」「帛」などの文字がみられる。ローマ帝国からオリエント、中央アジア、中国を経て日本へと至る、東西の文化圏を結ぶ古代の交易路をシルクロード(絹の道)と呼ぶことに象徴されるように、絹は中国の主要な輸出品の一つであった。『魏志』「倭人伝」によれば、日本へは弥生時代には絹製品とその製法が伝来しており、高級な織物はもっぱら絹で作られた。織り上がると美しい光沢をもち、肌触りがよく、どのような染料にもよく染まる絹は、染織工芸には欠かせない素材である。植物繊維が植物の丈以上の長さがないのに比べ、絹は1本の糸が非常に長いことが特徴である。繭を湯で加熱して取り出した糸は、中心部がフィブロインという物質からなり、その周囲をセリシンという膠(にかわ)質が覆っている。生糸を灰汁(あく)などのアルカリ性の液体で煮沸してセリシンを除去する作業を「精錬」あるいは「練り」といい、精錬したものを練絹、精錬前のものを生絹(きぎぬ、すずし)という。精錬は製織後に行う場合もあり、糸の状態で行うこともある。精錬することによって、絹の光沢が増し、染料の吸着もよくなるとされている。
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絹
絹
「絹」の例文・使い方・用例・文例
- 絹の服
- 絹の輸出は減りつつある
- これは古い絹のような手触りだ
- 絹のつや
- 彼女はパーティーのために美しい絹のドレスを作った
- 彼女は絹のドレスで着飾った
- 人絹
- これは絹製ですか
- 絹の服を着ている
- 絹布
- 赤ちゃんの肌は絹のように滑らかですべすべしていた
- 絹のように滑らかな皮膚
- 私はこのドレスを絹糸で縫った
- この絹はとても手触りがいい
- 絹の中国風ドレス
- この絹布のうねりはなんと美しいのだろう!
- ドレスはつやだし仕上げの白い絹でできている。
- 枠が出来上がると、クモはちょうど自転車の車輪のやのように、それに絹の糸をかける。
- 彼女は自分の服を縫うのに絹糸を使った。
- 彼女は豪華な絹の服を着ていた。
絹と同じ種類の言葉
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