絵画と夜景とは? わかりやすく解説

絵画と夜景

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 01:42 UTC 版)

「夜景」記事における「絵画と夜景」の解説

与謝蕪村夜色楼台図』 - 『夜色楼台家図』ともいう。18世紀後半の作。国宝雪雲孕むどんよりとした夜空東山連峰背景に、しんしんと雪降り積もる京の都花街描いた水彩画日本最初に描かれパノラマ夜景図。■右の画像歌川広重東海道五十三次 蒲原』 - 天保3-5年(1833-35年)の作。名所浮世絵広重が描く数多く夜景の中で特に代表的な一作。現在では「蒲原 夜之」「蒲原 夜之景」などとも呼ばれる。■右の画像歌川広重近江八景 石山秋月』 - 天保5年1834年)頃の作。画題は、比良山々連なる岩山山腹に建つ湖畔古刹石山寺と、その上に冴え渡る秋の月。■下段画像あり。 歌川広重名所江戸百景 わか町よるの景』 - 安政3-5年(1856-58年)の作。猿若町三座当地にある芝居小屋3座)を擁する江戸市中猿若町現在の東京都台東区浅草6丁目付近)の夜の賑わいと、秋の夜空に浮かぶ満月。■下段画像あり。 葛飾応為吉原格子先之図』 - 天保後期-嘉永7年(1840-54年)頃の作。吉原遊廓主題とした肉筆浮世絵。父の北斎夜景多くは描かなかったが、娘の応為は好んで描いたそれというのも、応為は女性を描くのを得意とし、情念悲哀などといったものを表すのに夜の景が相応しかったからであろう。『吉原格子先之図』では、廓格子仕切られ張見世内と外光と影対比させ、明るく照らされ見た目には華やかな遊女たちと影絵のような姿で品定めする遊客たちを描き出している。影を描かないことが旧来の日本美術特徴であったが、西洋美術触れ機会恵まれていたであろう彼女の作品には、光と影活かした表現が多い。 小林清親両国花火之図』 小林清親御茶小林清親両国花火之図』 - 1880年明治13年)作。名所浮世絵明治時代になると浮世絵にも西洋美術影響がいよいよ強く現れ光と影コントラスト強調した作風人気を博すうになる光線画光と影情感訴え浮世絵一分野で、清親創始したこのような表現形態夕景夜景欠かせない。『両国花火之図』は、両国の花火隅田川花火大会前身)を主題とした光線画であるが、花火そのもの閃光が強すぎてほとんど見えず船遊びしながら見物する画面手前人々シルエットとして浮かび上がる。■右の画像小林清親御茶』 - 1880年明治13年)作。名所浮世絵お茶の水夜景描いた一図で、飛び交う夏の夜神田川を1艘の屋根船がゆく。■右の画像小倉柳村湯島之景』 - 1880年明治13年)作。名所浮世絵井上安治駿河町夜景』 - 1881-89年(明治14-22年)頃の作。名所浮世絵光線画夜景売りにした浮世絵師井上安治作品フィンセント・ファン・ゴッホ星月夜』 - 1889年の作。油彩画。フィンセントは精神病院部屋の窓から見え夜明け前風景描いたが、画面には記憶の中の風景コラージュされている。■下段画像あり。 歌川広重近江八景 石山秋月歌川広重名所江戸百景 わか町よるの景』 フィンセント・ファン・ゴッホ星月夜

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