こう‐まく〔カウ‐〕【硬膜】
硬膜 ( dura mater )
硬膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/06 23:58 UTC 版)
硬膜(こうまく、dura mater)は、脳と脊髄を覆う3層の髄膜のうち、一番外にある膜。硬膜の内にあるクモ膜とは密に接着している。ただし硬膜下隙と呼ばれる微細な隙間があり、硬膜下出血で血液がたまると肉眼で認められる程度まで広がる。硬膜は非常に厚く強靭な膜であって、脳と脊髄を周りの組織から隔て外傷や感染から守るという役割を担っている。クモ膜と軟膜をあわせて(広義の)軟膜(leptomeninx)と呼ぶのに対応し、硬膜をpachymeninxと呼ぶことがある。脳の硬膜と脊髄の硬膜を特に区別する必要があるときは、脳硬膜(のうこうまく、英語:cranial dura mater、ラテン語:dura mater encephali)、脊髄硬膜(せきずいこうまく、英語:spinal dura mater、ラテン語:dura mater spinalis)と呼び分ける。
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- 1 硬膜とは
- 2 硬膜の概要
硬膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 05:59 UTC 版)
異常プリオンに汚染されたヒト乾燥硬膜(ライオデュラ)が多数の患者に移植されクロイツフェルト・ヤコブ病の感染を引き起こしたことは世界的に問題となった。
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「硬膜」の例文・使い方・用例・文例
- 硬膜下血種
- 硬膜の、または、硬膜に関する
- 硬膜の外またはその上で
- 硬膜上にあり、髄膜のくも膜の上にある
- 側頭骨と後頭骨の上にあるS字状の硬膜静脈洞
- 対になっていない硬膜静脈洞
- 対になった硬膜静脈洞
- 後頭蓋窩の硬膜を満たす上行咽頭動脈の支流
- 頭皮と頭部にある、数本の連結する静脈の一つで、硬膜の静脈洞から頭蓋骨外部の静脈へ血液を送り出す
- 硬膜のS状静脈洞の連続
- 小脳を覆い、大脳の後頭葉を支える硬膜のひだ
- その領域の全神経に麻酔を施すことで引き起こされる身体の一部領域の感覚麻痺(分娩時に骨盤部にほどこされる硬膜外麻酔など)
- 麻酔薬の注射から脊椎の硬膜上腔に生じる局所麻酔法
硬膜と同じ種類の言葉
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