浅井軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 15:22 UTC 版)
「戦国BASARAの登場人物」の記事における「浅井軍」の解説
織田軍と婚姻同盟(実際は従属)を結んでいる軍勢。長政の意向を反映し「悪」を滅ぼす「正義の軍」を自称する。善悪基準が非常に極端であり、挫折・敗北するストーリー展開となることも多い。本拠は小谷城。シンボルカラーは紅白で将兵の具足は主に桜色。『4』では京極マリアが登場したことにより、「京極浅井軍」として登場しており、本拠もマリアの居城である泉源寺に移っている。また同時に姉の判断で帝側についた為、織田勢力からは独立している。 浅井長政(あざい ながまさ) 声 - 辻谷耕史 / 初登場:『2』(操作可能は『英雄外伝』より) 肩書:「信義不倒」(しんぎふとう) / 登場時の書き文字:「刮目」(『ブラウザ戦国BASARA』)、「参上」(『4』) 属性:光 / 武器:刀 / 防具:盾 / 一人称:「私」 「皇」でのキャッチコピー:女難ヒーロー 近江浅井家の当主。『ウルトラマン』に見紛う紅白の衣装(ビジュアルイメージはガンダムF91)、『仮面ライダー』のライダーキックに類似した特殊技、事あるごとに仰々しく構える決めポーズ(背後で何故か爆発が発生する場合もある)など、全体的に特撮を髣髴とさせるキャラクター。衣装色・属性共に妻であるお市と対になっている。 実直な性格と強固な正義感の持ち主で、戦国の世に蔓延る「悪」を「削除」するべく軍を挙げる。しかし善悪の基準は長政の独断や偏見と先入観のみに依るものであり、大抵の人物を悪とみなし、頻繁に自分の都合で認定を覆す。『英雄外伝』『4』では松永久秀を礼儀正しいという理由だけで善と判定しており、その価値判断は他勢力の武将達から度々矛盾を指摘されている。『BH』では松永に対する事前知識があったため、しっかり悪と判定している。 お市の自虐的な言動を厳しく諌めることも多いが、お市の自身を称賛する言葉に照れ、憂い泣くばかりのお市を慰めるために百合の花を贈るなど、不器用ながらも長政なりに大切に想い接している。部下に対する態度も概ね同じである。いわゆるツンデレ。 織田軍とは婚姻同盟関係にあるが、いずれ史実同様破綻する運命にある。漫画やドラマCDなどの他メディア作品でも、多くの場合はお市と死に別れる。夫婦共に救われる展開は極めて稀。 『2』では真田幸村と同様のモーションが使用されていたが、『英雄外伝』で固有モーションとなった。 『英雄外伝』ストーリーモードではお市が嫁いできたことに対してかなり喜んでいたが、お市が信長の命で「自身の暗殺」を目的に輿入れしてきたことを知り、激しく落胆する。しかし同時にお市が長政に対し本当に恋慕した事で失敗に終わっていた事実も知り(お市ストーリーでも同様に発覚するが展開は異なる)、最終的には挫折を乗り越えて魔王・信長を打ち倒すというヒーロー的な王道展開となっている。お市との関係もより深く描かれており、お市のストーリーとは正反対な内容になっている。 『3』『宴』では浅井家滅亡により死亡した設定となっている。 『4』では京極浅井軍の総大将として再登場。正義に拘る性格は変わらないが、お市だけでなく姉マリアの奔放さに振り回されたり、両者の板挟みに遭うなど気苦労が絶えず、その影響か『2』よりは人を見る目や言動が多少常識的になっている。また、妻や姉を伴って大友宗麟が主催するザビー教のヒーローショーにキャストとして参加するといった、これまでのシリーズに比べると砕けた一面も覗かせている。 『烈伝幸村』のストーリーでは死亡していることが北条氏政の台詞から分かる。 お市(おいち) 声 - 能登麻美子 / 初登場:『2』(操作可能は『英雄外伝』より) 肩書:「幻妖言惑」(げんようげんわく) / 登場時の書き文字:「睡余」(『3』より) 属性:闇 / 武器:双頭薙刀→魔の手 / 防具:肩当 / 一人称:「市」 「皇」でのキャッチコピー:自虐的ヤンデレ妹 織田信長の妹であり、浅井長政の妻。絶世の美女だが「信長の妹」という環境がお市の人格に大きく影響を与えており、内向的かつ自虐的な性格。「これも市のせい…」が口癖。知らず知らずの内に己が美貌を利用し、部下を裏からコントロールする魔性の女としての側面も持ち、その魔性は半兵衛や久秀も評価している。歌を歌うのが好き。 信長に対面したり、蘭丸に挑発されたり、大技を撃つ時などには、信長と似通った鬼気迫る面が表に出る。濃姫曰く「この世でただ一人、真に上様を理解できる者」。他人の幸福に羨望と嫉妬する傾向が強い。 政略結婚で嫁いだ浅井家であったが、厳しいながらも自分を叱咤し導いてくれる優しさを持つ長政に心惹かれ深く愛するようになる。本来の目的は兄の命で長政を抹殺することであったが、長政に思慕を抱いたため果たされずに終わる。夫の手厳しい言葉に落ち込むこともあるが、普段消極的なお市が長政の傍に居たいがために共に参戦する、自身に絶対的な脅威を持つ信長が長政を殺そうとするのを必死に縋り制止するなど、その依存性と恋慕の深さがうかがえる。 『2』におけるモーションはまつと同様のものが使用されていた。味方に攻撃を当てることも可能であったが、『英雄外伝』では不可能になっている。戦場で死亡した武士達の怨念を「黒い手」として具現化し、攻撃するという特徴的な固有技を持つ。この黒い手は撃破された際のモーションでも見られる。 『英雄外伝』ではストーリーモードのEDの演出が他の武将と異なる。心の拠り所であった夫の長政の死を皮切りにお市の精神が崩壊し、より狂気的になっていくストーリー展開で、シリーズ史上最も暗く陰鬱である。また、能登の代表作の一つである『地獄少女』を意識した演出がなされており、彼女のお楽しみ武器(藁人形)にもそれが見られる。 『3』『宴』では、浅井家滅亡後、織田家に連れ戻され戦に駆り出されていたが、織田軍が本能寺の変で滅亡した際にただ一人生き延びた設定となっており、長政のことをはじめ、多くの記憶を失っている。織田軍残党により「第五天魔王」として祀り上げられており、織田軍残党の大将として周囲に促されるままに各地を彷徨っている。 心の拠り所であった夫の長政の死、唯一の血縁だった兄の信長の死等の悲劇の連続によって精神が崩壊しており、人を人として認識することすら難しいほどの半眠半覚状態となっている。そのため家康を「光」、三成を「闇」そのものと認識しており、それぞれ「光色さん」「闇色さん」と呼ぶ。時折台詞に空白があり、音声ではノイズが入ることがある。武器の弓を見て鶴姫を蘭丸と間違えるが、和解してからは、鶴姫のことを「白い鳥さん」と呼んで懐いている。ストーリーは家康の庇護を受け東軍に入るルートと、大谷吉継に利用され西軍に入るルートがある。自分なりに「生きる意味」を模索し続け、真の魔王として蘇った信長と再会した時にその答えを見つけ、哀しい結論へと辿り着く。 武器は持っておらず、お市自身は直接攻撃せずに「黒い手」改め「大魔の手」を呼び出して戦う。大魔の手はお市の身体とは独立しており、攻撃範囲はかなり広く、ほとんどの固有技は発動しながら通常の行動が可能で変幻自在のトリッキーな戦闘スタイルとなっている。 『4』も同様、「大魔の手」を呼び出すバトルスタイルを使っているが、これは信長が「六魔ノ王」を会得した関係で、肉親であるお市にも影響が出たことによる。浅井家が健在であるため、所属は『2』『英雄外伝』同様の浅井軍(京極浅井軍)に戻っている。またコミカルな描写も過去作品に比べて増えており、義姉にあたるマリアの奔放な振る舞いを本気で鬱陶しく思っているような言動も見られる。さらに、史実での再婚相手にあたる柴田勝家からはその儚げな姿に魅入って片想いを抱かれており、彼が信長に対して謀反を起こすきっかけとなった。 『烈伝幸村』のストーリーでは直接登場しないが、勝家の台詞から浅井滅亡後も生きていることがわかる。 京極マリア(きょうごく まりあ) 声 - 沢城みゆき / 初登場:『4』(操作可能は『皇』より) 肩書:「愛染艶花」(あいぜんえんか) / 登場時の書き文字:「品定」 属性:風 / 武器:布 / 一人称:「妾(わらわ)」 「皇」でのキャッチコピー:史上最ドSの極悪美女 浅井長政の姉であり、敵軍の武将すら目を奪われる美しさを備えたリボンを操る女魔法使い。自分自身がこの世で最も価値あるものだと考え、そうした視点から他人を眺めては、自らに相応しい「部品(もの)」か否かを見定める物言いをする。 非常に奔放で我侭であり、日ノ本各地の名産を買い占め、浅井家の家計を圧迫している。弟である長政を顎でこき使ったり、義妹のお市には冗談とも本気とも取れる侮辱を口にする。普段は官能的な口調で男女を問わず相手をからかう態度をとっているが、少しでも自分の機嫌を損ねるような言動をとった相手には辛辣な言葉を投げつけ鉄拳制裁を浴びせるなど、時として容赦ない面も覗かせる。京極姓を名乗っているが、夫がいるかは不明。 足利義輝を「完璧なる男」と評する。義輝の部品になるべく、長政が義兄信長と共に義輝を討つ表明を遮り、鶴の一声で京極浅井を足利勢力に組み込んだ。その結果信長の怒りを買い、浅井氏は討伐対象となってしまう。天海の推測によれば、そうまでしてマリアが足利へ付くのには隠された意図がある模様だが本人ははぐらかしている。 敵武将として登場する際には腕に巻いた布を巧みに操り、新体操を彷彿とさせるモーションで攻撃を仕掛けてくる。プレイヤー版では敵兵を独楽のように回転させて攻撃することもでき、バサラ技はピンボールのように範囲内の敵を攻撃する。
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