本来の目的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 01:12 UTC 版)
ゲーム版 ゲーム版でのT-ウィルスには、異なる生物間の遺伝子交配を容易にする性質がある。これを利用することで、各種の生物兵器B.O.W. (Bio Organic Weapon) が創り出された。人間と爬虫類の遺伝子ベースのハンターなどは、その代表的な成果である。ただし、T-ウィルスは対象の知性を著しく低下させる問題があり、ある程度の命令を理解できる程度の知能を維持させることが課題とされていた。この研究はタイラントの完成によってある程度の成功を収めたと評価され、その後はさらに完成度を高めるための改良が続けられた。ほかにもT-ウィルスが開発された当初は、主に先天性の免疫異常や末期ガンといった難病治療に応用する試みがなされていた。だが、投与されて間もないうちこそ劇的な回復がみられるものの、投与が長期に及ぶと肉体の著しい変性や脳細胞の変質などを引き起こすため、この試みは頓挫してしまったことが小説版『UC』にて述べられている[要ページ番号]。 映画版 2作目ではアンブレラ社の主席研究員であったチャールズ・アシュフォード博士によって、筋ジストロフィーなどの難病の治療を目的として開発されたとされていた。しかし最終作で、アンブレラ社の創業者の一人ジェームズ・マーカス教授が愛娘アリシアのプロジェリア治療を目的に開発したが、ゾンビ化の副作用が発覚して研究を中止しようとしたところ、生物兵器への転用を画策した共同設立者のアイザックス博士の命を受けたウェスカーにより教授は殺害され、同じく娘の難病に苦しんでいたチャールズ博士がその研究を引き継いでいた事が明かされる。そしてアンブレラ社は、表向きは「しわとりクリーム」の原料として、裏では生物兵器に転用するためにチャールズの意思を無視し、この研究成果を奪った。チャールズ自身も筋ジストロフィー患者であり、娘のアンジェラにも遺伝による疾患が見られていた。アンジェラは本来の目的に適った使用により、症状の進行を大幅に抑制することに成功している(ウィルスと抗ウィルス剤双方を併用することで、ゾンビ化することなく緩やかに筋肉細胞の再生を行った)。ただし、この方法は病状が一定以上進行すると効果がないのか、車椅子生活を送っていたチャールズ自身には、アンジェラのような回復の兆候はまったく見られなかった(チャールズは実験段階で自身には効果が無いと判断し、この治療自体を行っていない可能性もある)。
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