ほうねん 【法然】
法然
法然
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 02:26 UTC 版)
法然は、一見すると天台の教えに沿ったこの書の主眼は、 導和尚云 若能如上念念相続畢命為期者 十即十生 百即百生 若欲捨専修雑業者 百時希得一二 千時希得三五 と善導の『往生礼讃偈』の引用文より、観想念仏から専修念仏へ誘引するための書として重視した。また法然は『選択本願念仏集』において、 往生礼讃云 若能如上念念相続畢命為期者 十即十生 百即百生 何以故 無外雑縁得正念故 与仏本願相応故 不違教故 随順仏語故 若欲捨専修雑業者 百時希得一二 千時希得五三 (中略) 私云 見此文 弥須捨雑修専 豈捨百即百生専修正行 堅執千中無一雑修雑行乎 行者能思量之 (訓読)往生礼讃に云く、「もしよく上(かみ)の如く念々相続して、畢命を期とする者は、十は即ち十ながら生じ、百は即ち百ながら生ず。何をもつての故に。外の雑縁なく、正念を得るが故に。仏の本願と相応するが故に。もし専を捨てて雑業(ぞうごう)を修せむと欲する者は、百の時に希(まれ)に一二を得、千の時に希に五三を得。 (中略) 私に云く、この文を見るに、いよいよすべからく雑を捨てて専を修すべし。あに百即百生の専修正行を捨てて、堅く千中無一の雑修雑行を執せむや。行者よくこれを思量せよ。 と、『往生礼讃偈』の同部分を引用し、註釈を加え専修念仏を説いた。
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