沸騰とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 状態 > 沸騰 > 沸騰の意味・解説 

ふっ‐とう【沸騰】

読み方:ふっとう

[名](スル)

わきあがり煮えたつこと。沸点達し液体表面からだけでなく、内部からも気化起こり気泡がのぼりはじめる現象をいう。「やかんの湯が—する」

盛り上がること。騒然となること。「世論が—する」「人気—」

物価などが激し勢いで上昇すること。「株価が—する」

「沸騰」に似た言葉

沸騰(ふっとう)

好材料現れ相場急騰して取引に非常な活気が出るとこをいいます

ふっとう 沸騰 boiling

液体加熱してある温度達すると、内部蒸気泡を生じ激し運動が超こる現象

沸騰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 00:45 UTC 版)

の沸騰

沸騰(ふっとう、英語: boiling)とは、液体から気体相転移する気化が、液体の表面からだけでなく内部からも激しく起こる現象である。つまり水の場合で言えば、水の内部から水の分子が出て行くこととも言える。液体の内部からの気化を沸騰というのに対して、液体の表面で起こる気化は蒸発という。

概要

液体の蒸気圧は温度の上昇と共に増加する。蒸気圧が外圧(液体の表面にかかる圧力)と等しくなると、液体内部に気泡が発生し沸騰が起こる。このときの温度沸点という。外圧がちょうど 1 気圧のときの沸点を標準沸点という[1]

沸点は外圧(気圧)により変わる[2]。外圧が 1 気圧より高くなると沸点は上昇し、低くなると降下する。例えば水は 1 気圧下では約 100 °C(正確には99.974 °C[3])で沸点に達するが、気圧の低い富士山頂では約 90 °Cで沸騰する[2]。この原理は圧力鍋での調理[2]火力発電原子力発電などにおいて応用されている[2]

不揮発性の物質(気体になりにくい物質)を液体に溶解させると沸点が上昇する。これは沸点上昇と呼ばれる。

突沸

沸点に達しているにもかかわらず相転移が生じず沸騰しないことがあり[4]、この状態を過加熱という[5]。この過加熱の状態の液体に振動などの刺激を与えると突発的な沸騰を起こすことがあり、これを突沸(とっぷつ)という[5]。この突沸を防ぐため科学実験では沸騰石と呼ばれる多孔質の石が用いられる。また、電子レンジガスコンロIHクッキングヒーター等を用いた調理過程でも突沸が起きることがあり、ただの水に限らず、豆乳やコーヒー、みそ汁やカレーなどを温めて容器に触れたりかき混ぜたり、調味料等を加えたわずかな刺激などで高温の液体が激しく弾けるように飛び散り火傷を負う事がある。そのため事故防止の観点から、急な加熱を避けるなどの注意喚起が行われている[4][5]

沸騰水

水の相図。

沸騰しているを沸騰水という。外圧が変化すると沸点も変わるが、通常は大気圧下で沸騰している約 100 °Cの水が沸騰水として実験で使用される。

常温の水に比べると、やや反応性が高い。たとえば、マグネシウムは、常温では水と反応しないが、沸騰水とは反応する。また、塩化鉄(III)水溶液は沸騰水によって加水分解が促進され、水酸化鉄(III)のコロイドと塩化物イオン水素イオンに分解される。

沸騰の様相

沸騰には核沸騰膜沸騰英語版がある(沸騰曲線も参照)。

表現

「沸騰」は本来は水流が激しく泡立ち吹き上がる様な状態を指す熟語である。

百川沸騰 山冢崒崩 — 詩経 小雅 十月之交

また、水が沸騰する様から転じて、個人・集団や場の雰囲気が最高潮に盛り上がる様や不満が爆発する様も指す。

有隋失道、天下沸騰。 — 張行成、諫太宗書[6]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ 竹内 (1996) p. 117.
  2. ^ a b c d 気圧と沸騰”. 日本原子力研究開発機構. 2014年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年6月8日閲覧。
  3. ^ 水の性質を参照。
  4. ^ a b 食品加熱時の突沸に注意(発表情報)_国民生活センター”. 国民生活センター. 2016年10月11日閲覧。
  5. ^ a b c 調理中の突然沸騰(突沸)による事故の防止について(注意喚起) (PDF)”. 製品評価技術基盤機構. 2015年2月19日閲覧。
  6. ^  張行成 (中国語). 諫太宗書 [全唐文]. - ウィキソース. 

参考文献

関連項目

外部リンク


沸騰

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 02:00 UTC 版)

名詞

ふっとう

  1. 液体表面からだけでなく、内部からも気化発生するうになること。

関連語

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
沸騰-する

「沸騰」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



沸騰と同じ種類の言葉


品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「沸騰」の関連用語




4
100% |||||




8
100% |||||


沸騰のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



沸騰のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本ユニコム日本ユニコム
Copyright(C) 2025 NIHON UNICOM CORPORATION All Rights Reserved.
日本ユニコム商品先物取引用語集
ダイキン工業ダイキン工業
Copyright (C) 2025 DAIKIN INDUSTRIES, ltd. All Rights Reserved.
JabionJabion
Copyright (C) 2025 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの沸騰 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの沸騰 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS