次世代携帯電話(じせだいけいたいでんわ)
2001年10月に日本でサービスが始まる予定である。音声を送受信する通常の携帯電話の機能に加えて、静止画や動画など大容量のデータをやりとりできる高速データ通信の機能が特徴である。次世代携帯電話を使うと、移動式のテレビ電話を実現することができる。
また、国際電気通信連合(ITU)が通信規格の世界標準化を進めた結果として、世界中どこにいても利用することができるようになる。世界共通の電話番号が割り当てられ、契約している事業者のサービス区域外でも他の事業者のサービスが受けられるというローミングサービスが利用できるのである。ITUでは、日欧方式と米国方式の2つを世界標準の規格としている。
日欧方式は、最高で2Mbpsの高速通信を可能にし、NTTドコモが開発した技術とヨーロッパで標準となっている携帯電話システムGSMを組み合わせた W-CDMA という規格である。この日欧方式は、アメリカのクアルコム社が開発した符号分割多元接続方式 (CDMA) を広帯域に拡張したものとなっている。
NTTドコモでは、2001年10月から、iモードに対応した次世代携帯電話サービスを世界にさきがけて始める予定である。なお、2001年5月30日から同年9月30日までの間は、地域とユーザーを限定して試験サービスが行われる。
もう一つの米国方式は、現在普及しているcdmaOneを拡張して cdma2000 (Wideband cdmaOne) を開発することになっている。しかし、実用化までにもう少し時間がかかることが最大の難点となっている。
(2000.05.16更新)
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