桐原家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/31 03:27 UTC 版)
「見た目と中身が一致しない一家」(眞己の評)。特に豊と麻亜子は、「タフとワイルドを過激で固めたような人たち」(零の評)。 桐原眞己 桐原家の三つ子の1人で男の子。16歳。県立呉里六郷高校1年2組に在籍。喧嘩沙汰が嫌いな、穏やかな性格(ただし麻亜子に仕込まれているため、本気を出すとそこそこ強い)。他の兄弟をはじめ、家族の中で唯一容姿の系統が違うため悩んでいる。が、180cm近い長身とがっしりした体つき、男らしいハンサム顔のため、他の2人と兄弟であるとは分からなくとも、そこそこ人気がある。努力型秀才。 桐原猛(きりはら たける) 桐原家の三つ子の1人で女の子。1年5組に在籍。陸上部に所属。もう1人の兄弟・都とよく似た容姿をしている。女の子としては長身(大体165cmほど。都も同じくらい)で、男名前であるため、新学期になると教師に困惑される。言動が男っぽいせいか同性にもてる。私服は動きやすさ優先で、スカートがほとんど無い。口達者。 小学生の頃に、眞己とは血のつながりがない可能性に気づき、それを都と2人で眞己に隠し通してきた。この時、都と相談した結果「将来自分が眞己と結婚すれば本当の兄弟になれる」と結論付けていた。どこまで本気だったかは不明だが、真相の発覚後に麻亜子から「そんな事を考えてたんじゃないか?」と話を振られた際には三人そろって気まずい顔をしていた。 桐原都(きりはら みやこ) 桐原家の三つ子の1人で男の子。1年1組に在籍。男の子としては小柄で、線が細く見えることと女名前であるため、猛同様、新学期になるとよく女の子に間違えられる。こちらも同性にもてており、下駄箱に同性の生徒からの手紙が入っていることも。ある事情から、細身の割にやたら喧嘩に強い。 猛と都は容姿が非常に似ていたため、当人も家族以外の周囲も2人が双子であると思っていたが、実は猛と眞己の叔父で、双子だったのは眞己と猛(正確な続き柄を知らなかったのは三つ子たちのみ)。他の2人からは「みや」と呼ばれることが多い。 桐原零(きりはら れい) 桐原家長男。28歳。東京で1人暮らし。建築設計関係の仕事に就いているが、仕事の内容は「海外の僻地に建物を建てる」とかで、よく海外出張するため、滅多に実家にも帰ってこない。実はずっと麻亜子が好きだったが、眞己以外には気づかれていなかった(その後、紆余曲折を経て結ばれる)。麻亜子の妊娠発覚後は、仕事を少しずつ在宅へ切り替えた。また、桐原家では数少ない喫煙者であるため、灰皿を持って帰宅し、部屋に臭いがこもらないよう気を使いつつ吸っている。 大学時代に、輪の知人である女性が経営するスナックでアルバイトをしていたが、偶然その店に森崎が現れ、後日、脅迫スレスレの手段で迫られたため、双子の名前を教えたところ、ひょんなことから麻亜子にバレてしまい、得意のプロレス技で痛めつけられたことがある。 免許は持っているが、ある事情から夜間の車のライトがトラウマになっている。そのためずっとペーパードライバーだったが、子供の誕生に合わせ、麻亜子に付き添う形で教習所に通い猛練習したらしい。 桐原麻亜子(きりはら まあこ) 桐原家長女。30歳をいくつか過ぎているが、そうは見えない美女(そのため「あたしは(今でも)27歳よ!」と主張する)。大手アパレル会社で服飾デザイン関係の仕事をしており、東京で1人暮らし。「彼氏を作るより仕事をする方が楽しい」と豪語する。 プロレスをはじめ各種の武術が好きで、護身術も兼ねて覚え始めてはまり込み、兄弟喧嘩では、よく弟達(猛を除く)に技をかけるが、喧嘩や護身目的に使えるよう仕込んでもいる(そのため、都は細い体ながらもかなり喧嘩に強くなった)。その際、2階にある一番大きな部屋を使うことが多いため、喧嘩中は地震と間違えかねないほどに家が震動する。得意技はジャーマン・スープレックス。 零をずっと弟として扱ってきたが、ある一件がきっかけで結婚。その後、零との間に双子を妊娠したことが判明した。生まれたのは男女の双子で男の子に「雫(しずく)」、女の子に「彬(あきら)」と名づけた(三つ子が高校3年の8月に生後10か月)。もとから仕事を辞めるつもりはない上に部署が部署だったので、産休の後半年だけ育休を取ったらしい。「交通網が発達している都心で暮らす以上車は不要」と思っていたが、双子の妊娠が発覚してからは双子を連れた移動が必要になるからと、車を置けるマンションへ引っ越し、教習所へ通った。 桐原豊(きりはら ゆたか) 旧姓・松宮。桐原家の母。50歳を過ぎた主婦で、見た目はおっとりとした女性だが、中身は容赦ないオカン気質である。名前は、「豊」と書いて「とよ」と読ませるはずが、父・銀次郎が慌てて書類に書き込んだため、読み仮名を間違えた、という逸話があり、結果として結婚式のとき、司会者に「新郎の豊さん」と呼ばれてしまった。 広美が海外出張から帰ってくる日は、普段東京にいる麻亜子・零も呼び戻して家族で夕飯を囲む慣例を作った。また、広美がいない間は家長の代役となるため、裁量権はかなり大きい。タバコが嫌いなため、家の中には灰皿がひとつもない。 桐原広美(きりはら ひろみ) 家長。両親が早くに他界したため、弟である俊美と助け合って生きてきた。海外出張が多く、かつて海外出張中に軍事クーデターに巻き込まれたことがある。 松宮締(まつみや てい) 豊の母。かつて従軍看護婦だった。娘同様、容姿に似合わずなかなか豪快な性格で、薙刀の使い手でもある。 松宮銀次郎(まつみや ぎんじろう) 豊の父。当時18歳の豊が妊娠をきっかけに広美と結婚しようとしたのを反対する(豊と締曰く、「娘を他の男に取られたためのヤキモチ」。結果として豊の駆け落ちを招いた)。さらには豊よりも若くして妊娠した孫の麻亜子に驚くが、最終的に好きにさせた。 作中ではすでに故人だが、松宮家が東京に住んでいた頃の自宅を建て、呉里六郷市の自宅の設計にも関わる。引越し前の、麻亜子の出産から2日後、交通事故で亡くなった。
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桐原家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 14:04 UTC 版)
桐原 洋介 演 - 平田満 亮司の父で『きりはら』の店主。 桐原 弥生子 演 - 麻生祐未 亮司の母で、元ホステス。松浦と浮気していた。 夫の死後、夫の殺害現場に「スナックやえこ」を開業する。亮司がいなくなって初めて大切さに気づいた女性。心の苦しさから逃れるため、アルコール依存症となる。
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