平家の大将とは? わかりやすく解説

平家の大将

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:17 UTC 版)

平維盛」の記事における「平家の大将」の解説

治承4年1180年5月26日以仁王の挙兵では大将軍として叔父平重衡と共に反乱軍追討すべく宇治派遣される同行した維盛乳母父で侍大将伊藤忠清平氏家人奮戦により、乱は鎮圧されるこの際、忠清は兵を南都奈良)へ進めようとする重衡維盛勇み足を「若い人兵法知らない」と諫めて制止している。 同年9月5日源頼朝源氏挙兵に際して維盛東国追討軍の総大将となる(富士川の戦い)。出発しようとする維盛と日が悪いので忌むべきだという侍大将の忠清で内輪もめとなり、結局出発月末まで遅れた出陣する大将維盛武者姿は、絵にも描け美しさだったという。 東海道を下る追討軍は、出発伸びている間に各地源氏次々と兵を挙げ進軍している情報広まっていたために兵員思うように集まらず、夏の凶作糧食調達もままならなかった。何とか兵員増やしながら駿河国到着追討軍の到着待って甲斐源氏武田軍討伐向かった平氏側の駿河国目代は、富士川の麓で武田軍合戦となり惨敗する鉢田の戦い)。10月17日当時戦闘作法として武田軍維盛の陣に送ってきた書状の「かねてよりお目にかかりたい思っていましたが、幸い宣旨の使者として来られたので、こちらから参上したいのですが路が遠く険しいのでここはお互い浮島ヶ原待ち合わせましょう」という不敵な内容伊藤忠清激怒し使者2人の首を斬った(『山槐記』『玉葉』『吉記』)。10月18日富士川挟んで武田軍向き合う平氏軍『平家物語』では7大軍となっているが、実際には4千騎程度で、逃亡休息中に敵軍投降するなどで、残兵は1千から2千騎ほどになっていた。鎌倉頼朝大軍率いて向かっており、もはや平氏軍勝ち目はなかった。 維盛引き退くつもりはなかったが、伊藤忠清再三撤退主張、もはや士気失っている兵達もそれに賛同しており、維盛撤退余儀なくされる富士川の陣から撤収の命が出た夜、富士沼集まっていた数万羽の水鳥いっせいに飛び立ち、その羽音を敵の夜襲勘違いした平氏軍勢あわてふためき総崩れとなって敗走する11月維盛はわずか10程度の兵で命からがら京へ逃げ帰った(『山槐記』『玉葉』など)。清盛維盛醜態激怒し、「何故敵に骸を晒してでも戦わなかったのか、おめおめと逃げ帰ってきたのは家の恥である」として維盛が京に入ることを禁じた養和元年1181年)閏2月清盛病没する。3月墨俣川の戦い叔父重衡と共に大将軍となり、勝利を収める6月10日右中将蔵人頭となり小松中将呼ばれる維盛この年12月従三位叙され公卿となったが、この前年には宗盛長男・清宗が11歳従三位叙されている。

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