家屋以外
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「平成26年8月豪雨による広島市の土砂災害」の記事における「家屋以外」の解説
以下、上記と違う資料である2014年12月26日現在広島市災害対策本部資料による広島市内のみの家屋以外の被害数を示す。土砂災害数は上記のものと違うことに注意。 地区名公共建物官公庁等神社等公共土木施設農林水産施設山がけ崩れその他道路橋梁河川その他田畑田畑以外中区0 0 0 0 0 0 0 0 0 東区0 0 0 0 0 0 0 0 3 西区0 0 21 2 3 0 0 12 7 安佐南区1 5 270 95 102 38 24 119 129 安佐北区1 0 366 309 149 118 134 246 313 安芸区0 0 0 0 0 0 0 0 0 佐伯区0 0 10 6 0 1 0 3 1 緑井浄水場。写真左下、裏門あたりの現業所付属住宅敷地で土砂流入により陥没したものの、ほかに被害はなかった。11月中に全復旧。 広島市のみならず呉市や江田島市への上水の取水地点でもある高陽取水場(高瀬堰)。豪雨で流れてきた流木により1号・2号ゲート(手前側)が全開不能となった。8月22日02時10分全復旧。 中電太田川水力発電所。水槽や八木用水への放水路などが土砂に埋まり、建物の一部損壊した。災害対策を施し、2015年10月から発電を再開している。 国道54号太田川橋。向こう側の阿武山側が土石流によって埋まり一時通行止めとなった。 八木二丁目と緑井六丁目の境目付近。可部線の軌道に土砂が流入している。 以下、2014年12月26日現在広島市災害対策本部資料記載分を中心にライフライン・インフラの状況を列挙する。 電気 : ピークは20日4時時点、安佐南区・安佐北区で最大6,900戸停電。29日19時に全復旧。 上水道広島市 : ピークは20日16時時点、西区・安佐南区・安佐北区で最大2,662戸断水。土砂流入により水道施設被災、可部の上原調整池では水道管が露出した。排水管などの被害は西区己斐にまで及んだ。20日から8月28日まで応急給水、10月1日17時に全復旧。 安芸高田市 : 発生は20日5時9分、八千代町向山で16戸断水。同日20時30分復旧。 下水道 : 管路延長64キロのうち、西区2箇所・安佐南区37箇所・安佐北区9か所、計48か所で被害。12月時点では42か所が復旧完了し、残り6か所は仮復旧。 ガス : ピークは20日11時時点、西区・安佐南区で最大5戸供給停止。9月8日に全復旧。 電話(NTT西日本) : 20日安佐南区緑井・八木の一部、安佐北区可部・三入・大林の一部で通信ケーブルの切断および電柱の倒壊折損。9月7日に全復旧。 一般道路8月20日未明から、国道54号の広島市安佐南区八木6丁目交差点から安佐南区八木町区までの区間と安佐北区大林が、国道261号の安佐北区鈴張が通行止めとなるが、21日0時30分までに各地点ともに復旧し、通行ができるようになった。 高速道路山陽自動車道 : 20日3時14分から広島JCT - 志和IC間通行止。同日8時に解除。 広島高速1号線 : 20日3時40分から山陽自動車道の通行止めにともない馬木IC - 広島東IC間通行止。同日8時に解除。 JR可部線梅林駅土砂流入、梅林駅 - 上八木駅間で線路冠水、上八木駅 - 中島駅間で法面崩壊2か所。 20日、可部駅 - 横川駅間で始発より運転見合わせ。24日からバスによる代行。9月1日始発から全線再開。 芸備線安芸矢口駅 - 玖村駅間で土砂流入。 20日、三次駅 - 広島駅間で始発より運転見合わせ。22日始発から再開。 広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)への影響はなし。 バス広電バス : 20日、安佐営業所、上根・吉田 - 広島市中心部間の路線で始発より運転見合わせ。9月5日始発から通常再開。 広島交通 : 20日、太田川橋以北の系統路線で始発より運転見合わせ。27日可部深川線・宇津可部線、9月4日桐原上原線、9月5日勝木線・大畑線・南原線・桐陽台線・大林線・高陽毘沙門線をそれぞれ始発から再開。9月9日桧山線で迂回運行開始。2016年3月10日から桧山線通常再開。 中国JRバス : 20日、広島エリア - 鈴張・千代田・大朝方面路線で始発より運行見合わせ。21日始発から再開。 備北交通 : 20日、井原市駅前 - 安佐市民病院線で始発より運行見合わせ。21日始発から再開。 第一タクシー : 20日、筒瀬線で始発より運行見合わせ。27日始発から宮野 - 筒瀬下間で再開、9月8日始発から筒瀬下 - 八木峠間で迂回運行開始。 ボン・バス : 20日、五月が丘線で始発より運行見合わせ。22日始発から再開。 広島空港リムジンバス : 20日始発から運行見合わせ。同日8時27分から再開。 被害の中心だった八木・緑井は北部から市中心部への交通の要地であったことから、ほぼすべての交通機関で麻痺している。国道54号は21日には復旧しているが、片側3車線のうち1車線は緊急車両の駐車スペースなどとして用いられていたため、しばらく渋滞が発生した。土砂で軌道が埋まった可部線の緑井以北は復旧に時間がかかった。安佐北区桧山地区へ向かう広島交通桧山線は、途中大林地区の市道が土砂崩れのため通行止めとなり迂回運行していたものの、そこから通常運行に再開したのが1年7か月後の2016年3月になった。 道路は岩や土砂で塞がれ、さらに天候が回復しないままであったため復旧工事に時間がかかった。特に時間がかかったのが下水道で、下水道管など施設自体の被害は災害の規模に比べて小さかったものの、まずその上にある土砂の撤去作業が終わらないと先に進めなかったためであり、結局全復旧まで1年を要した。 八木三丁目の光廣神社は土石流到達の最上流部にあったが、境内を避けるように流れたため無事であった。それをもって鎮守の森にあるいは神に守られたと報道されている。ただし、同じく八木の細野神社では本殿を残して幣殿が被災し、拝殿が流出、権現山毘沙門堂には土砂が流入する など神社にも被災例はある。 市営火葬場5か所の中のひとつである可部火葬場も被災している。 農林水産被害総額は9月16日時点で16億円超。同じく安佐南区・安佐北区に被害が集中しているが、広島県北部の安芸高田市にも被害が出ている。
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