古楽府とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 様子 > 形式 > 古楽府の意味・解説 

こ‐がふ【古楽府】

読み方:こがふ

六朝(りくちょう)以前作られた古い楽府唐代新楽府に対していう。


古楽府

読み方:コガフ(kogafu)

分野 漢籍

年代 中国・宋

作者 郭茂倩


楽府

(古楽府 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/14 01:55 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

楽府(がふ)とは、漢魏の漢詩の一形式で、古体詩の一種。南朝斉武帝の命を受けて撰した南朝宋の正史である『宋書』の「楽志」に記載されたため、現存する貴重な文学作品である。その文体を楽府体(がふたい)ともいう。

北宋の郭茂倩の編著『楽府詩集』に、楽府は集大成されているが、これには楽府本来の楽歌でないものも収録されている。楽府は本来音楽の伴奏によって歌われていた楽章である。『宋書』の「楽志」に記載されたものは「晋楽所奏」と記載されて、区別されている。

歴史

前漢武帝の時期、音楽官署が設立され作曲や変曲、楽団の育成、音楽を司る役所としての名称であったが、その後は楽府において集められた歌謡そのものをさす言葉となった。司馬相如たちに詩賦を作らせて、民間歌謡を集めさせた。こうしてなどの集め、民謡楽府とともに、朝廷楽府、西域の音楽などが楽府の文学の範囲に入ることになる[1]

以後、民間歌謡全般を楽府と称することがあり、も楽府と呼ばれることがあった。文学史上のいわゆる楽府の形式は代以降に呼ばれるようになったもので、の古曲に基づく楽府を楽府古辞、六朝時代の民間歌謡にもとづくものを楽府民歌といい、これらを古楽府という。唐代になると古楽府はほとんど演奏されなくなり、古楽府の形式に沿って作られたりし、朗読される詩歌となっていった。また中唐以降になると、白居易を始めとして新しい題(新題)を創始して楽府が作られるようになり、これを新楽府という。

北宋の郭茂倩の『楽府詩集』では漢から唐に至るまでの歌謡、または文人がその題(古題)を借りて創作したり、その体裁を模倣して作った歌詞、新楽府が収録されている。

特徴

『楽府詩集』の構成については楽府詩集を参照。

楽府題

新楽府

白居易(白楽天)には新楽府と名付けて別集に収録された一群の詩がある。詳細は「白居易#白居易と新楽府」を参照。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 佐藤一郎『中国文学史』慶應義塾大学出版会、2012年2月20日、3版第3刷、43-46頁。ISBN 4766401948

関連項目





古楽府と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「古楽府」の関連用語

1
新楽府 デジタル大辞泉
76% |||||

2
70% |||||

3
双魚 デジタル大辞泉
56% |||||

4
瓜田に履を納れず デジタル大辞泉
56% |||||



7
李下に冠を正さず デジタル大辞泉
52% |||||




古楽府のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



古楽府のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの楽府 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS