ナブスター【NAVSTER】
読み方:なぶすたー
【ナブスター】(なぶすたー)
NAVSTAR.
アメリカ空軍が運用する、航法支援用の人工衛星。
搭載された原子時計(誤差は数万年に±1秒程度)によって生成された現在時刻と自機の位置を、30秒ごとに電波に乗せて送信する機能を持つ。
GPSシステムの根幹を構成しているため、俗に「GPS衛星」とも呼ばれる。
このデータがどのように利用されるかについては全地球測位装置の項を参照の事。
また、このデータはリアルタイムの時刻標準である「国際原子時(TAI)」にも裏付けられており、これを元にして作られる世界各国共通の標準時「協定世界時(UTC)」の構成要素としても重要な役割を果たしている。
現在、本衛星は地球の衛星軌道上に31基が投入されている。
このうち24基が実用態勢にあり、地球上のどの地域から見ても6基以上が同時に見えるように計算された軌道を飛行している。
残り7基は予備機であり、故障発生に備えて本来とは別の軌道に置かれている。
衛星の耐用年数は約7年半であり、補充のために毎年新しい衛星が打ち上げられている。
しかし2008年以降、全世界的な経済後退のあおりによって運用予算が削減され、衛星の補充に支障が生じつつあると言われる。
ナブスター
分類:人工衛星
名称:ナブスター/GPS B1-01(NavstarGlobalPositioningSystemB1-01)
小分類:航行・測位衛星
開発機関・会社:不明
運用機関・会社:アメリカ空軍(USAF)
打上げ年月日:1978年2月22日
運用停止年月日:1985年7月
打上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打上げロケット:アトラスF
打上げ場所:バンデンバーグ空軍基地
国際標識番号:1978020A解説:GPS(Global Positioning System)衛星は、主としてアメリカ空軍が運用しているシステムです。これは、海軍が運用していた、トランシット(Transit)衛星の後継システムとして登場しました。軍用と民間の宇宙、空中、海上、地上のナビゲーション情報を提供します。1978年のGPS B1-01はその最初の衛星で、近地点高度20230km、遠地点高度20578km、公転周期727分、軌道傾斜64.6度の軌道を使っています。GPSは、地球を均等に取り巻く6軌道上に、各4個のナブスター衛星を配置します。地球上のどの場所からも、常時3個の衛星をとらえることができるのです。
ナブスター/GPS B1-01をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
どんな目的に使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?
分類:人工衛星ナブスター/GPS B1-01をよく知るためのアラカルト
どんな形をして、どんな性能を持っているの?
どんな目的に使用されるの?
宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
どのように地球を回るの?1.どんな形をして、どんな性能を持っているの?
全長5.3m(翼長含む)、全幅1.5mで、約700ワットの電力を生成する太陽電池パネルが搭載されています。GPSの各衛星は、4個の原子力時計を搭載していて、その安定度は、36000年に1秒という誤差です。衛星はそれぞれ暗号化された高精度のP信号(軍事専用)と粗計測用のC/A信号を発信しています。
2.どんな目的に使用されるの?
GPSの目的は、軍用と民間用の宇宙、空中、海上、地上の航行情報を提供することが目的で、ナブスターGPS B1-01は、まずその運用試験を開始するために打ち上げられました。
3.宇宙でどんなことをし、今はどうなっているの?
トランシット(Transit)の後継システムとして、軍、民間に航空帰船舶などの航行情報を提供しました。GPSはその後も発展を続け、現在では、高精度なカーナビゲーションシステムなどに応用されるまでになっています。4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
GPS BI-01、GPS BI-02、GPS BI-03、GPS BI-04、GPS BI-05、GPS BI-06、GPS BI-07、GPS BI-08、GPS BI-09、GPS BI-10、GPS BI-11、GPS BII-01、GPS BII-02、GPS BII-03、GPS BII-04、GPS BII-05、GPS BII-06、GPS BII-07、GPS BII-08、GPS BIIA-10、GPS BIIA-11、GPS BIIA-12、GPS BIIA-13 、GPS BIIA-14、GPS BIIA-15、GPS BIIA-16、GPS BIIA-17、GPS BIIA-18、GPS BIIA-19、GPS BIIA-20、GPS BIIA-21、GPS BIIA-22、GPS BIIA-23、GPS BIIA-24、GPS BIIA-25、GPS BIIA-26、GPS BIIA-27、GPS BIIA-28、GPS BIIR-01 、GPS BIIR-02、Microlab 1があります。5.どのように地球を回るの?
近地点高度20230km、遠地点高度20578km、公転周期727分、軌道傾斜64.6度の軌道です。
「ナブスター」の例文・使い方・用例・文例
- ナブスターという静止衛星
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