コチャバンバとは? わかりやすく解説

コチャバンバ【Cochabamba】

読み方:こちゃばんば

ボリビア中部都市コチャバンバ県県都同国主要な農業地域であり、商工業中心地でもある。植民地時代建造物多数残され観光・保養地としても知られる


コチャバンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:13 UTC 版)

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コチャバンバ市
Ciudad de Cochabamba

コチャバンバの風景
愛称 : City of Eternal Spring
位置
コチャバンバ
コチャバンバ (ボリビア)
コチャバンバ
コチャバンバ (南アメリカ)
座標 : 南緯17度23分 西経66度10分 / 南緯17.383度 西経66.167度 / -17.383; -66.167
歴史
建設 1571年
行政
ボリビア
  コチャバンバ県
 郡 セルカド郡
 市 コチャバンバ市
地理
面積  
  市域 348 km2
標高 2,574 m
人口
人口 (2001年現在)
  市域 517,024人
その他
等時帯 ボリビア標準時 (UTC-4)
夏時間 なし
公式ウェブサイト : http://www.cochabamba.gob.bo/

コチャバンバスペイン語: Ciudad de Cochabamba)はボリビアで3番目の規模の都市コチャバンバ県の行政府所在地であり、県西部に位置する。

歴史

この谷の最初のスペイン人居住者は、1542年のガルシ・ルイス・デ・オレジャーナ (Garci Ruiz de Orellana) であった。彼は、1552年に帝国市ポトシにおいて登録した称号を用いて、AchataやConsavanaの原住民族の酋長から土地の大半を購入した。彼の支払った価格は130ペソであった。Mayorazgoの家として知られている彼の居住場所は、カラカラ(Cala Cala)の近隣に位置していた。

1571年8月2日、副王フランシスコ・デ・トレド (en:Francisco de Toledo, Count of Oropesa)の命により、街は創設され、「オロペサの街 (Oropesa:スペイン語で「を量る」の意)」と呼ばれた。街は、近隣のアルティプラーノ地域、特に17世紀世界で最も大きく、裕福な都市の1つとなり、結果的にスペインが世界の列強となる資金源ともなったポトシなどの鉱山都市へ食料を供給するための農業生産の中心地となった。この時代、ポトシ採掘により大人口を擁しており、農産物需要は高かった。ポトシにおける銀鉱山が最盛期であった最初の世紀、コチャバンバは繁栄したが、18世紀になり銀鉱山が衰退し始めると、街も衰退期へと入った。

1786年にスペイン王カルロス3世により、街の名所はオロペサからコチャバンバに改名された。ケチュア語で「大草原 (pampa)の (cocha)」という意味の言葉が由来である。これは1781年オルロで起きた原住民の反乱を鎮圧するために、オルロに兵力を送り込み、これを鎮圧した際に、重要な役割を果たしたことを称えるものであった。

1793年の調査では、街の人口は22,305人であった。12,980人のメスチソ、6,368人のスペイン人、1,182人の原住民、1,600人のムラート、そして175人のアフリカ人奴隷であった。 鉱業の隆盛と共に栄え、18世紀には鉱業の沈滞とともに一時衰退したが、その後19世紀後期にはボリビア全域への農産物供給センターとして復活した。1902年には人口約33万人まで増加している。

概要

アンデス山脈中の東西に伸びた盆地内にあり、標高約2,600m。気候は比較的温暖であり、果樹栽培などに適したバジェ (valle,渓谷)地方に属する。年間降水量は約500mm[1]と乾燥している。5月から9月にかけてが乾季であり、降雨は非常に少なく月間数mm程度である。

市内は上水道設備の整備の遅れなどから慢性的な水不足になっている。午前中しか水が供給されないことも多く、ある程度裕福な家では屋根の上にタンクを設置し、給水できるときにそこに水を溜めるという対策をとっている。2000年にはコチャバンバ水紛争が発生した。

コチャバンバのキリスト像英語版

キリスト像と植物園が観光名所である。キリスト像は市内を見下ろす市内東部のコンコルディア (Concordia)の丘に建てられた。1987年7月に建設が開始され、1994年11月に完成した。手を左右に広げた立像で、鉄及びコンクリート製で重量は2,200トンに及ぶという。本体高さ34m、台座を含む全高40mはリオデジャネイロにあるコルコバードのキリスト像(本体30m/全高38m)を上回り、2021年現在でもポーランドシフィエボジン英語版にある「王なるキリスト像英語版」(2010年竣工、本体36m/全高52m)[2]に次ぐ高さである。

チチャやグアラポなどの発酵酒シルパンチョと呼ばれる料理が有名である。特にチチャやグアラポは一般家庭でもよく作られ、飲み頃であることを示す四角形の旗が軒先にかかっている家をよく見かける。この旗がかかっている家には、知人ではなくても勝手に入ってゆき、小銭を払って一杯飲むという風習がある。

市内のサンシモン大学のカーニバルダンスチームはボリビア国内の大会(カーニバル)で何度も賞をとっている。

交通

市の南西部にホルヘ・ウィルステルマン国際空港があり、ボリビア各地へ定期便が就航している。また過去には、LAB航空が、現在はボリビアーナ航空が本拠地としている。

バスターミナルからはラパスサンタ・クルスへの長距離バスが出ている。またアイキレへ鉄道(レールバス)が運行している。

姉妹都市

著名な出身者

脚注

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コチャバンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 07:37 UTC 版)

メテリツァ (路面電車車両)」の記事における「コチャバンバ」の解説

南アメリカ・ボリビア第三都市であるコチャバンバ県では、各自治体を結ぶライトレールMi Tren(英語版)が2020年から運行開始するになっている。これに合わせてMi Trenの建設運行担当するスペインスイス企業による合資会社のトゥナリ(Asociación Accidental Tunari)は、2018年2月12両のメテリツァを導入する契約をシュタッドラー・ミンスクとの間に交わした。B85601Mという形式名を有するこれらの車両両運転台式の3車体連接車で、欧州基準車体強度用いた設計が行われている。 生産2019年から始まっており、Mi Trenの開通3年間はシュタッドラー・レールによるメンテナンス始めとした技術支援が行われる事になっている形式製造年総数軌間架線電圧編成運転台軸配置備考参考B85601M 2019- 12両(予定) 1,435mm 直流525-900V 3車体連接車 両運転台 Bo'2'2'Bo' 全長全幅全高床面高さ低床重量軸重33,760mm 2,500mm 3,600mm(集電装置含) 350mm 100% 46.5t 10.0t 運転最高速度設計最高速度着席定員定員主電動機出力出力乗客密度4人/m2時乗客密度8人/m2時60km/h 80km/h 66221376人 105kw 420kw

※この「コチャバンバ」の解説は、「メテリツァ (路面電車車両)」の解説の一部です。
「コチャバンバ」を含む「メテリツァ (路面電車車両)」の記事については、「メテリツァ (路面電車車両)」の概要を参照ください。

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