かばね【▽姓】
読み方:かばね
1 上代、氏(うじ)を尊んだ称。氏そのもの、または朝臣(あそみ)・宿禰(すくね)など、氏の下に付けてよぶものをいう。また、両者をあわせたものをも「かばね」とよぶ。狭義には、朝臣・宿禰などのことをさす。古代の「かばね」には、臣(おみ)・連(むらじ)・造(みやつこ)・君(きみ)・直(あたえ)など数十種あり、氏の出自によるものと、氏の職業に与えられたものとがある。
2 天武天皇13年(684)の八色(やくさ)の制で定められたもの。真人(まひと)・朝臣・宿禰・忌寸(いみき)・道師(みちのし)・臣(おみ)・連(むらじ)・稲置(いなぎ)の「かばね」を諸臣に与えて、氏族の身分秩序を確立しようとしたもの。
かばね【×屍/×尸】
かばね
かばね
出典:『Wiktionary』 (2021/10/14 15:12 UTC 版)
語源
「皮」+「骨」で、豪族などの血筋を意味するとの説がある。また、古代朝鮮半島の「骨品制」に、その音の共通性や「骨(ほね)」の共通から、起源を求める説もある。
発音
名詞
かばね【姓】
- (日本史)古代日本において、大王から与えられたとされる臣、連等の称号。氏族集団である氏とともに、氏姓制度といわれ古代日本の政治制度の根幹をなすものとされている。684年、天武天皇が、八色の姓を定め再編。なお、従来は、氏に姓が与えられているものとされたが、現在では、個人である氏の上に与えられたとするのが通説である。
関連語
- 姓(かばね)の読み
名詞:姓
かばね【姓】
- (現代語に同じ)かばね。
名詞:屍
語源
「かは」(皮)+「ほね」(骨)か。
発音
姓
「かばね」の例文・使い方・用例・文例
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