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イギリスは不思議の国! にて。

「一週間、留守していました。」

2010/08/10 (Tue)


・・・というタイトルの記事を、こちらにアップロードしました。

・イギリス生活の不思議さを嘆き、あるいは喜ぶ内容(?)は、こちらに、

・もうじき稼働の「食改善コース」に、少々~大いに関係ある内容のものは、あちらのブログに書いて行こうと思っていますので、もし、よろしければ、あちらも覗いてみてくださいませ♪

***

あ、、、一週間の留守が、何の関係なのか、ちょんバレ(←これって、関西弁?)だ。。





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食べた、食べた、そして、もっと喋りたかった。

2010/06/16 (Wed)

この前の土曜日(12日)に、拙宅にて、持寄りランチ会をしました。

今回のテーマもやはり、

「オーガニック&ホールフード」

前回だか前々回かな、日常食生活が、そういう訳では無い方を、非常に困惑させたみたいなので、今回のお願いは、シンプルに、

「精白砂糖だけは、使わないで欲しい。」
「出来れば調味料だけでも、オーガニック材料を使ってもらえたら嬉しい。」

という枠組みを設定。

どんなの、持って来て貰えるのかな~、とわくわくしながら、前々日位から準備を始め、そして、

当日。

私のスケジュール表では、朝一番の作業は、

「麦茶とミント・ティーを作って、冷やす。」

だったのに、朝起きてみたら、体感温度は、ひんや~り、冷え冷え。冷たい飲み物を所望されるとは、100%考えられなかったので、この作業、残念ながら、取りやめ。朝一番から、ずっこけ。。ちょい落ち込みモード

雨天じゃないのが、せめてもの慰め、と気持ちを立て直して、スケジュールに添って、作業を進めました。

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さて、この日、集まったのは、私を入れて、合計6名。本当は、日の燦々当る、パティオで、と思っていたのに、曇り空&風ありの為、仕方無く、室内で食べる事に。。

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それぞれ、大変、興味深いお料理を携えて、来てくださいました♪

インターネットを駆使して、レシピ探索してくださったり、なかなか気合いが入っていて、申し訳無いような、でも、凄く嬉しい♪♪

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では、早速、お料理の数々を、ざざざ~~っと、お披露目します。

手前:レンズ豆のお団子(Aさん)
その上、左から:14種の雑穀入りご飯(Maさん)、ナッティー・パンプキン(Miさん)、ひじき蓮根(Maさん)
更にその上、左から:赤坂の某料亭のじゃこ佃煮(Maさん購入)、味付け大豆(Miさん)、人参サラダ(Maさん)
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左:いんちきサーマ/Sarma(私)、ひよこ豆ケチャップ煮(Nさん)、
その右:ひよこ豆等入りサラダ(Aさん)、大根キンピラ(私)、
更にその右:蓮根サンドイッチ・ソテー(私)
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手前:クスクス料理(Rさん)、
その上:ポーリッシュ・ブレッド(Nさん購入)、
その右上:コーフー(セイタン)のマリネ(私)
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Maさんの一皿目は、こんな感じ。
Lunch 12th Jul 2
左下は、全体写真に映っていなかった、茄子とトマトのガーリック煮(Rさん)

それぞれ、2~3ラウンドくらいは、食べましたよね?

一段落した所で、キッチン以外の屋内での調理を断固拒否する夫の居ないのを良い事に、室内ホットプレート調理で、キムチお好み焼き(私)。

=== 写真、取り忘れ。 ===


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食べた、食べた、食べた、食べた。

だって、色~んな美味しいのが、一杯一杯あって、お腹一杯でも、箸が止らない!

大満腹。  もちろん、大大満足♪

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デザート・タイムになると、やっと、陽も差し、少し暖かくなってきたので、パティオに移動して、デザート四種を、更にお腹に、ぎゅうぎゅう、詰め込む!

手前:ドライフルーツ餡のきんつば(Nさん)
その上:ユベシ(Nさん)
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ルバーブ・カスタード・パイプディング(私)
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ここで、可哀想な私の話を聞いてください。

このレシピ、最初に作って気に入って(ここをクリック)、もう一度作って腕を磨き(ここをクリック)、そうして臨んだ、万全の「三度目の正直」の筈!

でしたが、

・・・張り切り過ぎて、大失敗。
   *失敗その1:カスタードを作るのに、いくら練り練りしても、しゃぶしゃぶ、、、あれぇ~、おかしいぞぉ~~と思いながらも、練り練りし続けるんだけれど、ちっとも原因に気付かない。とうとう気付いた!その原因とは、牛乳(今回は、豆乳を使用)500mLで良いのに、何と、1パック(=1L)全部を入れていたんです。今更、葛粉や卵黄を足したら、だまになることが目に見えていた、けれど、そうせざるを得なくて、そして、そして、やっぱり、ダマダマになりました
   *失敗その2:しかも、前日から作って、冷蔵庫で冷やしておいたというのに、パイ・クラストがきれいな円形に延ばせなくて、カスタードの上に乗せた姿は、ブラック・ジャックさながらの、継ぎはぎだらけ!


黒豆水羊羹(私)

=== 写真、取り忘れ。 ===


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ひたすら食べた後、ちょうど、うちの町で「アート・トレール」をやっていたので、拙宅最寄りを皮切りに、合計、三軒のオープン・スタジオに、皆でゾロゾロ歩いてお散歩。

お散歩、かなりしたのに、お腹、減らず・・・だって、そりゃあもう、食べましたから。。

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今回、気付いた事が、数点。

1)持寄りランチは、やっぱり楽しい。自分では考えも付かないレシピのヒントが、てんこ盛り♪

2)同世代以上の方々にも声をかけたんですが、結果的に、集まってくれた人は、40代前半2人と、30代3人。こういう年代こそが、違和感無く、「オーガニック・ホールフード」の価値を実感してくれるのかも?将来、開業の暁には、ターゲット設定を、この年代層にフォーカスする、っていうのも大有りかな、と思ったりもし始めました。

3)2)とも関係があるんですが、来てくれた人の一人から、

「食生活を変えたい気持ちは強いんだけれど、どうすれば良いのかが判らない。玄米も食べたい、そして、自分で試してみたけれど、美味しく無い。他の材料も、どこでどう調達したら良いのか、判らない。野菜をもっと取り入れたいけれど、レシピが限定的。かと言って、食事の支度に、それほど時間がかけられない。そんな中、基本的な事を、ゼロからガイダンスして貰いたい。」

と言うような事を言われ、本当に、そういうニーズが鋭い、あるいは大きいのなら、ふむむ、そういうことなら、今の段階でも出来るから、ディグリーを取るまで待たずとも、テスト開業の準備をしてみようかな、なんていう思いも少し抱いてしまいました。

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何れにしても、楽しく、且つ、インスピレーションを貰える機会でした。来てくれた方々、お疲れさまでした、そして、有難う♪
・・・遠い所(ケインブリッジ、ケント、チェルシー)から来てくれた方は勿論、比較的近くとは言え、万難を排して(!)来て頂いて、皆様、楽しんでくださったことを願っています。

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次は、いつになるか全く計画がありませんが、その折には参加希望、っていう方がおられましたら、是非、お申し越しくださいませ♪

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そうそう、それから、逆に、私をご招待頂ける機会も、大歓迎です!!!どこかに招かれてみたいです!!!!!よろしくご検討の程を♪♪♪








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今夜も、ひとり寝のララバイ♪

週末、夫がジャージーの実家に行っていて、現在、独居中のワタクシ。

一人だと、何を作る気にもなれなくて、ロクなもの食べないのが常だったんですが、

今回は、心境の変化。

私が大好きなものの、オン・パレードで行ってみよう♪

夫が居ると、彼の喜ぶ顔につられて、ついつい、食べたくも無い、動物食も作ってしまって、作ったら、やっぱり「味見+α」は食べてしまって、結果、胃もたれ・腹痛、っていうことになりがちなので。

で、本日の夕食は、以下の通りでした。

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1)玄米・スペルト麦・蓮の実のご飯(真ん中)
2)玉ねぎ味噌(ご飯の上に)
3)ひじき蓮根with こんにゃく、人参も(ご飯の向こう)
4)小豆昆布カボチャ(ご飯の左手前)
5)菊芋とじゃが芋のマッシュ(ご飯の右手前)
6)梅干乗せ大根おろし+醤油(ご飯の斜め左上)

どうせなら、ワンプレートじゃなくて、ちょこまか、好きな陶器に入れれば良かったな・・・。

・貴重なる蓮根も、手に入れていたし、
・オーガニック・ボックスでやって来たカボチャが、見た目(グレーなんですよ!)に反して、ほくほく甘カボだし、
・生きの良い菊芋(Jerusalem Artichokeと言います)が届いたばかりだし、

地味~にしか見えないけれど、じーーん、と美味しゅうございましたんです。

***

今回、一番、思い入れがあったのは、実は、

2)玉ねぎ味噌

「玉ねぎを油で炒めた後、真ん中に味噌をポン、と置いて、蓋をして弱火で煮る、煮上がったら混ぜる。」

それだけのお品、なんですけれど、

これがもう、もうもうもうもう、美味しいの!
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甘~いんですよ♪

何故に、「一番の思い入れ」なのかをごく短く説明しますと、

数日前です、「一人昼ごはん」に、お粥の上に、玉ねぎ味噌を、たあっぷり、乗せて食べよう、と密かなる楽しみにしていた時のこと。その前日、何故だか一睡も出来なかった私を気遣った夫が、その日はぐっすりと寝ている私に気付かれぬよう、こっそり出勤したんです。昼になって、さあさ、、食べましょ、食べましょ♪♪と、玉ねぎ味噌を入れてあった鍋の蓋を、、開けてびっくり玉手箱、中身が、無い!・・・夫が、秘蔵の玉ねぎ味噌を、全部、そう、よりによって、「す・べ・て」、自分の弁当の中に入れて、持って行ったのでした、とさ。

ですから、今夜は、心行くまで、食べた、という訳なんです。

あとね、デザートは、しょうがスコーン。
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精白砂糖を使っていないステム・ジンジャー(生姜の砂糖煮?)を見つけたので、それをたっぷり入れて♪

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夫が居ると、彼への用意で追われてしまって、自分は、やれないことが多いので、

居ない日は、自分ひとりで、思う存分、寝る前に、足湯をしよう、と、
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先ほど、シッティング・ルームの私の椅子の前に、バケツを設置。

生姜パウダーを入れた、熱々のお湯に足を入れて、その周りを毛布でぐる~り囲んで、すると、10分くらいで、ほっか~~っと、全身が温まって来るんです。驚きですよ。

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明日は、雨じゃなければ、久しぶりにフリー・マーケットに行ってみてもいいかな~。

あと、そうだ、薔薇型ケーキを焼こう!
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「almostヴェジタリアン」な私は、甘いものの食べ過ぎに、殊の外、気をつけないといけない(←この種のこと、近いうちに、書きたいと思ってるんですけれど)、と、自覚はしておれど、、

だから、甘さ控え目のキャロット・ケーキにしようかな、

なんて、

たまには、一人暮らしも楽しいものです。







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凍える、、、&一物全体、実施中。

寒いです・・・身を切るような寒さ、とはこのこと。外気はキンキン、刺すような、そして室内でも、窓の傍は冷えが厳しいので、外壁から離れたところのラジエーターにへばり付く、というのが、ここ数日間の守備位置になっています。机は窓際にあるので、だから、宿題、進みませ~ん・・・。などと言ってる場合じゃない!!!

★ちょっと、雪に関して、今日のお勉強♪です。

家の建物とパティオの間には、軒の関係でしょう、雪は積もっていません。
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だから、雪の「断面」が観察できます。

この「断面」、斜めスロープ状です。
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注:短い針のようなものが一杯落ちているのは、近くに、室内から移動させたクリスマス・トゥリーがあるからです。

斜めスロープは、ガーデン・テーブルにおいても観察出来ます。
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斜めに解けたのか、っていうと、そうじゃなくて、「解けた」形跡は無いんです。どこも、べちょべちょしていません。

何故か。「Sublimation」、日本語では「昇華」、つまり、固体→液体→気体(或いはその逆)っていうのが、水の通常の変化ですけれど、雪って、氷点以下では、解けずに「昇華」するらしいです。今回は、液体のステップを飛ばして、固体がいきなり気体化する、そういう現象が起きて、斜めスロープ状に、雪が蒸発したみたいなんです。

つまり、このキンキンな寒さは、氷点下がずっと続いているから・・・。

氷の世界~~♪

などと、歌が出てくるような気分にはなれません、寒過ぎて。

庭は、まるで芝生が全部、白髪になってしまったかのような状態で固定。
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ほんっとに寒いので、この↓↓↓フラミンゴ靴を、恥ずかしげも無く、室内で履いている始末です。
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*自分で買ったのではありません!結婚前のクリスマス・プレゼントの一つとして、夫がくれたものです・・・。とっておいて、良かった!?


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今日の話題は、「異例なる寒さ」と直接の関係は無いんです。マクロビオティックの基本理念の一つ、「一物全体」に関してなんです。

「一物全体」って、四文字熟語風になると、身を引いて、構えてしまうけれど、つまりは、「ホールフード」っていうことだ、と思うと、より馴染みやすい、もっと言うと、ちょっとカッコいいような気持になる、単純な私ですが、

要するに、


食材は、丸ごと全部、食べる!


「丸ごと一つ」食べてこそ、それぞれの食材のもたらす栄養素を漏れなく頂くことになるから。


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だから、野菜の皮、基本的に、剥かないです。

・・・たわしで擦って、付いている土とかをきれいに落として、そのまま使う。
   *無農薬じゃないモノは、重曹液に暫く漬けおき、すすいでから。(オオニシ先生に習った方法)

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ドロが付いているのでは無くて、こういう色なんです。雪の中でカチカチになっていた、成長途上(と信じたい!)の黒大根です。この細黒大根、どうしましょ・・ちょんちょん、と切って、味噌汁に入れる、とか、かな。


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あと、最近、

「カス」も、捨てずに二次利用して、食べ尽くす!

っていう、新ワザを仕入れました!

・・・昨年末の「ヨーロッパ薬膳合宿(ここをクリック)」の時、ケールのジュースを頂いたんですが、絞った後のカス、どうなったんだろう、と、帰ってからメールで、アシスタントの陽子さんに伺ったら、

「お焼きにして食べました。」

とのことで、 そうか、そういう手か・・・と、頭にがつきまくり!


早速、真似してみたんです。
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ジュースにする時に一緒に入れた、葡萄も皮ごと混じった「カス」に、何と無くの気分で、小麦粉じゃなくて、米粉を混ぜて、、ゴマ油で焼いて、最後に醤油をまわしかけて、ほかほか湯気も一緒にパクリ・・・

うっまいぞ!!


お焼きにしても、まだ余ったのは、ちょっと乾かしてから炒って、ゴマやら陳皮やら青海苔やらを混ぜて、ふりかけにしてみたら、
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おお、これも、うまい~。


ケール・ジュースを飲みたい、っていうより、ケール・ジュースのカスで作ったふりかけが食べたくて、ケール・ジュースを飲む、っていうことに、なりかねないくらいです!


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余談ですが、昨夜、夫が、

「りんごの皮とか、ぶどうの皮は、剥かずに食べるのに、みかんの皮とか、バナナの皮とかは、どうして剥くんだろう。食べられるものと、食べられないものとは、どうやって決めるんだろう。」

などと、ポロリと言ったんです。

*「みかん」は・・・クレメンタインを半分に割って、ダックと一緒に焼いて、皮のまま、食べたりするし、
       ・・・オーガニックものの皮は、乾かして陳皮として、料理に使ったりするし、

*「バナナ」は・・・映画K-Pax(邦題は「光の旅人」っていうんですね、初めて知りました。こういう風に、オリジナルと全く異なる邦題って、どうかと思うけどな、、ぶつぶつ。。)で、主人公を演じるケヴィン・スペイシーが、皮のまま、もりもり食べていたぞ。。

そういうこと、ちらり、と頭をかすめはしたけれど、

そうですよね、食べられる皮と、食べられない皮、ってどうやって決めるんでしょ。生のまま食べてみて、食べられそうも無かったら、焼くなり蒸すなりしてみて、それでもダメなら、諦める、っていうようなことを、過去の人達がやった末、現在の「常識」みたいなものに落着いているんでしょうか。

・・・これまで剥いていた、野菜や果物の皮、手始めは、バターナッツ・スクオッシュの皮かな、、とにかく、今までの常識では捨てていた皮の食品化実験に、すぐにでも取り掛かりかねない心境になって来ていて、

ああ、それは危険!

だめだめ、そんなことに興味を燃やしては!

だって、17日締切の宿題、まだ途中。集中して、やり遂げてしまわないといけないから、そんな実験など、してる暇は無いんです!!!!!


ダメダメだめだめだめだめだめだめ・・・。






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ヨーロッパ薬膳、上級集中講座のお裾分け♪

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講習の合間に、雪のブルージュ探訪中の我々。

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「ヨーロッパ薬膳」のカリキュラムは、初級、中級、上級、師範コース、とあって、それぞれの「級」につき、1ヶ月に1コマずつ習っていくと、約3年で、上級までを終えられる、っていうように組んでおられるようです。(←私の理解です。)

最初、パリの教室に行かせて貰った時、「遠方からの特別待遇」の元、初級と上級を同時に1コマずつ受けられる光栄に浴したのですが、急に地下鉄のストライキが起きたり、一度は、オーバー・ブッキングで飛行機に乗れなくて、泣く泣く、行くのを諦めたり、、、。そうこうするうち、ブルージュのオオニシ先生のスタジオでの集中講義の話が出て、今夏に2回、一度は中級、二度目は望診(区分すると、師範コースに入るようですが・・・)の集中コースに行かせて貰ったんです。

集中講義、三度目の今回(12/18-22)は、上級の1(2、3が追ってプランされるようです)で、毎日、

・発生学
・胃
・腸
・肝臓、脾臓、膵臓
・腎臓、膀胱、
・循環/心臓
・呼吸/肺、気管

について、順番に説明を受け、そして、それぞれを癒す食事メニューや、お手当て法を学びました。


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私が、このブログで中途半端な「講釈」を垂れるなんて、滅相も無いですし、何より、かえって誤解を招きかねない、と思うので、特に心に残る、お料理を数点、サラリと紹介することで、「お裾分け」とさせて頂きます。


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★キャベツ餅:茹でキャベツにキクラゲ、松の実、等々、それから餅粉&アロールート(西洋葛)を混ぜてから蒸す。それを辛子醤油で食べます。モチモチ具合が、こたえられません・・・・・・・・・。
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・・・胃について学んだ日の夕飯の一品。胃のケアには、「擂る(する)」、細か~く切る、など、消化しやすくして、いたわる、癒す。そうして、胃もたれには、何と胃っても、大根おろし!


★人参、長ネギ、豆腐の「皮なし葛しゅうまい」:コリアンダー(シードの方)入りのソースが、これはもう、絶品♪
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・・・腸についての勉強をした日の昼食の一品・・・胃腸の不調時は、素材を小さく刻んだり、油を控えたり。


★蓬パスタ:蓬パウダーをスペルト麦に練りこんで。この日は、パスタ・マシン使用。
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・・・肝臓の勉強をした日のディナーの一品です。私は蓬が大好き、香りを嗅ぐだけで、うっとりするくらい。っていうことは、肝臓が弱いっていうことなのかな、、、。小豆も、大大好物、、っていうことは、腎臓も弱い、っていうこと???


★蓬ごはん:干し蓬を一茎入れて、玄米ご飯を炊く。炊けた後、茎は取り除き、葉っぱは残し、混ぜ込む。蓬の存在は、殆ど感じられませんが、蓬を入れて炊いたんだ、っていうことだけで、私は大満足。
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・・・これも、肝臓の日だったかな。蓬茶を徹底的に飲んで、肝硬変から復活した人も、一人ならず、居られるそうな。


★蕎麦の実(蕎麦米)を炊く。:蕎麦は、陽過ぎると敬遠していたんですが、極寒の日なんか、あったまりますよぉ~。自分では、炒ったものしか使った経験が無いんですが、そのまま炊いても大丈夫、と初めて知りました。
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・・・炒ったのも美味しいけれど、そのままのも、別風味で、どちらも、いけます♪炒らないで使うほうが、陽になり過ぎる心配も無くて、日常的には、良いのかな、、。


★ソーセージ&マッシュ!:蕎麦の実を炊いて、それを海苔で包んだ、「真っ黒ソーセージ」です。
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・・・ケールは、体の消化管全体(口から肛門まで)をきれいにするのに、一番!っていう話が出た時に、オランダでは、マッシュポテトに混ぜ込んで炊いて、その上に、どかん!とソーセージを乗せて、そして、グレイヴィーをたっぷりかけて食べるのが、国民食的存在、と判明。それを、ヨーロッパ薬膳風に作ることになった訳でした。

*尚、ソーセージ&マッシュっていうのは、イギリスのパブ飯の代表格、これにはケールは入っていませんが。


★ターメリック入りのパスタ。:ターメリックをスペルト粉に練りこんで、この日は、手打ち。ぺったん、ぺったん、ドウを振り回す、先生の手が、腕が、なんと頼もしい・・・。
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製造中

ターメリック入りパスタ、もうすぐ、食べられるぞぉ♪
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・・・「体を柔らかくする」のが狙いの一品。シナモン・スティック、デーツで甘めに味付けたスープに、セロリアックやカボチャが煮崩れ気味に加わって、これはもう、甘口の、そして、体の硬い、うちの夫、きっときっと、大好物のはず。美味しく食べているうちに、知らない間に体が柔軟になる、お得レシピ!
*ただし、私は、さぼってパスタ・マシンで作ろうと思います。。


★キャベツ・ラーメン:キャベツとパスタを同時に水から昆布だしで炊くんです。ケール同様、体をキレイにするのに絶好の一品。
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・・・パンチがある味とは、対極にある、まったり味。なんですが、これ、癖になります!



★豆大福!!!
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・・・護国寺の「群林堂」が、ぴか一の味、とのことですが、これらの豆大福は、見かけは悪いが(←自己責任、大!)、味は、「ぴかぴか一」。餡子は、デーツだけでは、甘味が充分に出なかったので、チコリシロップを加えた、砂糖無しでも、かなりの甘甘版!赤えんどうの炊き加減も程よく、柔らかいのに噛み締め甲斐があって、、ああもう、至福でしたぁ~~~。幸せいっぱい、胸いっぱい、腹いっぱい!

*特記事項:遠慮の塊、っていうか、全員で食べた後、数個、余ったんです。ちょっと皮が固くなったのを、どう再生されるのかな、と質問してみたら、「ぺしゃん、と潰して焼いて食べたり・・リス美さんが帰った後、みんなで、美味しいもの、一杯食べるのよ。」と、意地悪だった、お茶目な先生!!!


★最後の日の豪華ランチ:メインはやっぱり、「ウナギもどき」か???
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・・・わかめご飯(わかめを焼いてからバリバリ細かくして、梅酢、みじん切りの生姜と一緒に、炊いた玄米に混ぜ込む)、人参&菊芋の煮物、蕪&切干大根&フェンネルのサラダ、白菜ポタージュ、海ブドウonチコリ。そして、デザートは、金柑を使ったもの。

皆、美味しかったけれど、やっぱり、ウナギもどき(蓮根と玉ねぎのみじん切りにスペルト粉を混ぜたものを海苔に塗って、揚げる)が・・・最高!蓮根、手に入りにくいのが、激しく残念です。

*写真を撮り損ねましたが、帰る折、鯛焼きを持たせて貰いました(うれし涙)・・・ユーロスターに乗り込んだ後で、と思ったけれど、無事、帰れることが判明した時点で、思わず、パクついてしまいました。安堵というスパイスの効いた、天下一品の鯛焼きではありました。


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集中講座で良いことの一つに、「思いが同じ仲間達と起居し、語り合える」ということがあります。

「食」と「健康」の直接的関係性って、何か自分の健康に問題が無かったら、考え始めないことかな、とは思うのですが、精製モノ、特に白砂糖の害だとか、動物食過多の害だとか、そういったことが、言わずもがなで通じ合えている「食養仲間」との語り合いは、下手すると、食に拘り過ぎの「健康オタク」みたいに見られることもある中、本当に、ホッとするものが、あります・・・・・。

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ヨーロッパ薬膳を習う中で、役に立つな、としみじみ思うこと、それは、「何々をケアする為の素材を美味しく調理する」、「消化(分解/代謝)の難しい素材も、はね除けるんではなくあて、食べ合わせの工夫で上手に食べる。」という練習です。そして、それらこそが、「美味しく作る」ことが究極目的の、一般的料理との最大の違い(と思う)。

・・・消化促進方法は、例えば、蛋白質は、特に、動物性のものは「粒子が粗い」為、腎臓や肝臓が「濾す」のに苦労する。だから、そういう物を食べる、っていう場合は、一緒に、分解してくれるものを食べる事で、体の負担を予め無くする。

例えば、動物性でも、肉には、ニンニクや玉ねぎを併せる、鳥には柑橘系を、魚には(種類によりますが)大根おろしなど、、日本の伝統的「食べ合わせ」は、論理的なものなんだ、と改めて感心です。西洋の食べ方でも、伝統食は、やっぱり、そういうことが斟酌された食材の組み合わせになっているのを、改めて納得します。

ただ、バランスをとる時、問題含みのものを使うと、悪のサイクルに入ってしまうのには、やっぱり、意識的に用心したいです。(例えば、肉と精白砂糖やソフトドリンクの、それも、大量どうしの組み合わせとか。)


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さて、今日は、どんな献立にしようかな。

・・・クリスマス、ボクシング・デーは家で、それなりの「クリスマス・ディナー」、
それから昨日は友人夫妻と、お気に入りのレストランにイングリッシュなディナーに出かけ、

連日、動物食が続き、しかもアルコールも潤沢だったし、おまけにデザートもたっぷり。

→→→ ここら辺で、胃腸にも肝臓にも腎臓にも、ほっと一息つかせておきたい。別に、不調は感じていないから、特別に、何かをケアする、っていう意識は不要でしょう。

→→→→ 素材、調理法ともに、体に優しいものを、っていうのが、ざくっとした、テーマ。

とは言え、一転して、「優しすぎる」もの、っていうのでは、夫の食欲が満たされる筈も無く、


→→→→→ セイタンの揚げ物をメインにして、濃縮りんごジュースで甘味を付けた大根おろし(そのままだと、辛すぎてNGって言うので)をつけようかな。「主食」は、蓬パスタでも良いかも。あと、今日は、それ程、寒くないから、柚子を使ったサラダも。根菜の煮物も一品、欲しいかな、あと、スープは何にしよう~蛋白質は、セイタンで充分かもしれないけれど、軽目のお豆、レンズ豆のスープも良いかも。。デザートは、、うむむ。

などと、テーマを意識しながら、考え始めているものの、キッチンに入った時の気分で、全く、違うことになるのが、常なので、今はまだ、何とも♪♪










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