2008-12-14(Sun)
かんなぎ #11 でも、あやふや
アイデンティティの崩壊。
ナギは本当に神様なのか?
今回のサブタイトルはは原作第十五幕「すべてがあやふや」と十六幕「でも、ほんとうに」を合わせて「でも、あやふや」。アニメ化に際して十五幕の冒頭に追加シーンを挿入し話に深みを増していました。
というわけで冒頭の追加シーン。ロリっ子キューティは何と戦っているのか、何のために戦っているのか、その理由をよく知らないままナギは番組に熱中しています。これは今回後半から始まるナギの本質追及展開に絡む「ナギが今まで取ってきた態度」を象徴的に表したもの。なぜ戦っているのかわからないけれどもわからないものを考えても仕方が無い、それはナギ自身にも当てはまるのです。
ロリっ子キューティの新アイテムを見て自分の大幣も新しくしたいナギ。ここは仁のさりげない優しさが表れており、修理された大幣を持ったナギも仁の気持ちが伝わった様子。
学校ではナギと共にケガレを追って窓から落ち、廊下のあちこちではホモだ三股だと囁かれる仁。自作フリップまで用意してモテ期を説明する紫乃先輩でしたがどう見ても貴子先輩の言うとおり「憑き物」が憑いているとしか。実際憑いているわけですけど。
さて今回のクライマックスであるナギの戦う理由、ひいてはナギの正体についての追及が始まりました。二人の会話が進むにつれ晴れていた空を雲が覆い始め不穏な空気を加速する演出。
激しい追及に会話のテンションが増すと二人の視線はフレームアウトし、次の瞬間ナギの潤んだ目のアップへ。仁にわかってもらえない悲しさ、また自分自身がよくわからない不安さが見て取れます。
空はますます厚い雲に覆われ、しかしナギが目を閉じ「産土神」の思いを語る心象シーンでは青空に変わりました。曇りの無い正直な思いという意味でしょうがケガレが現れ始めると雰囲気が一変、自分の存在理由や目的に綻びがあることを思い知らされるようにノイズが混じる映像はこれまたベタな演出。しかし先週までのノホホンな雰囲気から一変して見せる今回の映像はそのギャップも加わって結構な緊迫感です。
「わからない時は感情と直感で行動すればいい」と話したあと振り返ったナギにノイズ、自己主張と自己否定を繰り返す見せ方がナギの内面にある矛盾をよく表していました。感情と直感で行動すれば余計なことを考えずに済むけれども根本的な解決にはならない。
今まで無意識のうちに避けていた部分に気付いてしまったナギ。曇っていた空から落ちてきた雨粒は脚を濡らし、しかし脚を濡らしていたのは雨粒だけではありませんでした。それはそうとここの太腿のラインは絶妙すぎ、さすが脚フェチアニメだけあって尋常ならざるこだわりを感じますね。
雨降る屋上に大幣だけ残っているカットはかなり切ない。上手い引きです。
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ナギは本当に神様なのか?
今回のサブタイトルはは原作第十五幕「すべてがあやふや」と十六幕「でも、ほんとうに」を合わせて「でも、あやふや」。アニメ化に際して十五幕の冒頭に追加シーンを挿入し話に深みを増していました。
というわけで冒頭の追加シーン。ロリっ子キューティは何と戦っているのか、何のために戦っているのか、その理由をよく知らないままナギは番組に熱中しています。これは今回後半から始まるナギの本質追及展開に絡む「ナギが今まで取ってきた態度」を象徴的に表したもの。なぜ戦っているのかわからないけれどもわからないものを考えても仕方が無い、それはナギ自身にも当てはまるのです。
ロリっ子キューティの新アイテムを見て自分の大幣も新しくしたいナギ。ここは仁のさりげない優しさが表れており、修理された大幣を持ったナギも仁の気持ちが伝わった様子。
学校ではナギと共にケガレを追って窓から落ち、廊下のあちこちではホモだ三股だと囁かれる仁。自作フリップまで用意してモテ期を説明する紫乃先輩でしたがどう見ても貴子先輩の言うとおり「憑き物」が憑いているとしか。実際憑いているわけですけど。
さて今回のクライマックスであるナギの戦う理由、ひいてはナギの正体についての追及が始まりました。二人の会話が進むにつれ晴れていた空を雲が覆い始め不穏な空気を加速する演出。
激しい追及に会話のテンションが増すと二人の視線はフレームアウトし、次の瞬間ナギの潤んだ目のアップへ。仁にわかってもらえない悲しさ、また自分自身がよくわからない不安さが見て取れます。
空はますます厚い雲に覆われ、しかしナギが目を閉じ「産土神」の思いを語る心象シーンでは青空に変わりました。曇りの無い正直な思いという意味でしょうがケガレが現れ始めると雰囲気が一変、自分の存在理由や目的に綻びがあることを思い知らされるようにノイズが混じる映像はこれまたベタな演出。しかし先週までのノホホンな雰囲気から一変して見せる今回の映像はそのギャップも加わって結構な緊迫感です。
「わからない時は感情と直感で行動すればいい」と話したあと振り返ったナギにノイズ、自己主張と自己否定を繰り返す見せ方がナギの内面にある矛盾をよく表していました。感情と直感で行動すれば余計なことを考えずに済むけれども根本的な解決にはならない。
今まで無意識のうちに避けていた部分に気付いてしまったナギ。曇っていた空から落ちてきた雨粒は脚を濡らし、しかし脚を濡らしていたのは雨粒だけではありませんでした。それはそうとここの太腿のラインは絶妙すぎ、さすが脚フェチアニメだけあって尋常ならざるこだわりを感じますね。
雨降る屋上に大幣だけ残っているカットはかなり切ない。上手い引きです。
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