シュージローのマイルーム2号店

　無実の罪で投獄された丸太。
　とりあえず、袋に入っていた品物を拝見はしてみたものの、投獄された理由も含めてわからない事だらけ。
　そんな丸太に、刑務所の女性医師から簡単な治療を受けたが、そこで初めて『キャンディ』の存在を知る。
　本来なら、最低限の生活必需品が入っている袋の中に1回分だけのキャンディが用意されていたはずなんですが、丸太の袋の中にはそれがなかったのだ――― さらに言えば、そのキャンディは、一般で売られてるのと違って猛烈にマズイので、ガマンして食べないといけないみたいです…。
　そんな中、医務室のベッドの上で静養していた男－前話のBパート最初の辺りで、丸太のキャンディをコッソリ盗んだが、マキナにバレて一刀された上にヒールで頭をグリグリされた男性－がさり気なく話しかけてきまして、自分とぶつかった際にどこかに落としてしまったかもとわざとらしい謝罪の言葉をかけてくる。
　この刑務所で生きていくには、嫌なルールでも守らないといけないと男は語りますが……確かに、生きる為ならば、どんなに汚い手を使おうが、スキあらば命のキャンディを奪うという鬼畜まがいの事をしないといけない、という恐怖感がリアルに伝わりますわ…。
　そんな丸太たちのもとに、遊ぼう♪と言いながら、笑顔のシロが天井から参上しまして、いきなり「レースしよう」と言い出す。
　もちろん、このデッドマン・ワンダーランドのルールすら理解してなかったという丸太。
　どうやら、レースというのは、午後からのドッグレースショー らしい。
　これは、この刑務所が運営している囚人ショーの1つで、アスレチック系の障害物だという。
　優勝賞金は、10万カスト！
　この『カスト』というのは、この刑務所のみで使用可能なポイント資金―― いわば、カストポイント【CP】で、食事やら一般的な商品やらを購入したりするには、各々のCPが必要になるというのだ。
　しかもここでは、CPを多く溜めていけば、刑期短縮も可能みたい。
　まだ午前中なので、エントリーを薦める男性―― 鷹見 羊（よう）は、さらにこのドッグレースショーに参加するだけで、アンパンが出ると説明しまして、現在、空腹状態の丸太は参加を決意！
　無論、シロも参加マンマンであります(≧▽≦)

　とりあえず、エントリーする事にした丸太とシロ。
　途中、マキナに呼び止められましたが、正直にドッグレースショーに参加する旨を伝えると、ルールブックの11章を呼んだかと尋ねてきたので、ここは『一応目を通した』と伝える。
　それを聞いて、マキナは、ここでのルールブックをよく読んでおく様にと忠告をしてその場から去っていく。
　その頃、羊は、玉木に丸太がドッグレースショーにエントリーする事を報告していた。


　なんとかエントリーを終えて、ドッグレースショーの控え室で待機する丸太たち。
　もちろん、玉木の命令で、羊もエントリーした模様。
　理由も、貯金を溜めるのが趣味 という名目にし、丸太と自己紹介＆握手をしてから何かを手渡そうとするが…。
　
　高頭寺一政＆取り巻きが参上！
　取り巻きどもはどうでもいいとして、当の一政は、かつてテコンドーの金メダリスト＆総合格闘技で連覇もした事があった実力者だったが、バラエティー番組で知り合った女優がメアドを教えなかったという些細すぎる理由で激怒して暴力事件を起こし、人生を棒に振った人物だった。
　そんな男もエントリーしてしまった事もあって、早速ながらリタイアしようと決意する者たちも続出するが、圧倒的な一政の暴力の前では、もはやエントリーを取り消す事が不可能になってしまう(>_<)
　それだけでなく、新入りの丸太の顔を見かけるなり、いきなりの鉄拳！
　そして、周りの者たちにも……自分を見たら、跪いたり、道を開けたり、土下座したり、褒め称えたりしながら笑う様にと強要したり、何か自分に気に食わない事があったら殺すとか、自分の前に立つなというのがこのレースのルールだと、まさに自己チュー満載発言を連発しまくる。
　無論、羊も一政の暴力の巻き添えを食らってしまい、左腕を負傷してしまう。

　あまりにも理不尽すぎる暴力と自己チューぶりに、丸太はつい「無茶苦茶だ」と無意識に言葉が出る。
　これには、一政はかなり気に食わなかったそうで、取り巻きどもに動きを封じられた上、一政に笑う様に脅迫される―― 丸太は、ここで生きていくには、ルールに従っていくしかない と思ってしまい、つい笑ってしまった……今の自分の行為を『最低だ』と実感しながら。

　そんな丸太の元に、シロが無邪気にやってきまして、彼と一緒にクッキーを食べようと近寄る。
　もちろん、一政の足を踏んだにも関わらず、まったく問題なく丸太の元にやってこようとした為、早速ながら、一政がシロに向けて強烈な鉄拳を振るう。が、そんな一政の拳をマキナが片手で受け止めた上、即座に彼女による剣の一刀が放たれまして、一政の囚人服の一部が見事な一閃で切り裂かれてしまいました(－□－；)!!
　飢えた野獣は嫌いではない。
　いつなりと来い、ただし死ぬ気でな！
　マキナの前では、元総合格闘家だった一政も『蛇に睨まれた蛙』状態です。
　そしてこのまま、ドッグレースショー開始の為のゼッケン装着タイムの時がやってきてしまいまして、イライラ感が残りまくってる一政は、マキナに対して いつか、【ピー】してぶっ殺す！と放送禁止用語を捨て台詞を吐きながら、取り巻きたちと共にレース会場に向かう。
　深夜なのに、リアルにピーが入るなんて…。
　原作で、どんな言葉を言ってたかわかる気がするな。
　ついでに、今回の一政一味の暴力により、羊はタンカーに運ばれていきレース前にリタイア確定です(ToT)


　とりあえず、レース会場に向かう際、ルールブックを読んでみる丸太。
　死刑囚の首元にある首錠には“毒”が注入され続けているそうで、それを中和させるには、キャンディという名の解毒剤が必要になるというのだ！
　しかもそれは、3日に一度食べないと死ぬ というのだ。
　さらに、そのキャンディはといえば、1錠10万CPもかかる。
　いわば、ここで優勝しないと、運命の3日目に自動的に死刑執行確定です(￣口￣;)!!!!

　ところが、今回のドッグショーをモニター越しで視聴してた玉木は、部下に驚愕の命令を下す。
　障害物レースの危険度を『MAX』にしようか♪
　死体処理班、用意しといてね。
　あと、お客さんと人権団体には“演出”って事で…。
　無論、今回のショーには修学旅行の生徒も来ているのだけど、これも演出を強調して誤魔化そうとしていた(￣口￣;)!!


　そうとも知らず、ドッグレースショーという名のデスゲーム が開始される!!!
　もちろん、玉木の命令によって、ドッグショーに仕掛けられてるトラップは、すべて 本物の“デッドオアアライブ”状態 に設定されている為、トラップに引っ掛かったりコースから逸れてしまったら、その時点で死刑執行が下されてしまうという理不尽の範疇を越えたレースに変貌しちゃってます!!!
　左右に激しく揺れる巨大すぎる鎌を通り過ぎる【首チョンパー】に、2本のうちの1本がそのまま地面へドラゴンダイブしちゃうロシアンルーレット的なロープを選択・装着して飛び降りる【どでかバンジー】に、各所に開かれてる円型の穴に落ちたら感電死確定＆無数の矢の雨をかわしまくりながら先へ進んでいく【弓矢でポン♪】、バルーンに飛び移りながら先へ進むが、バルーンから落ちたら猛烈な毒が充満しまくっている底に到着の障害物コースなどなど、とにかくデッドオアアライブそのままのコースを突破していく。
　これだけでも、人権無視しまくりの殺戮ショーが敢行されてるのに、これを見てた観客には、すでに“派手な演出”と説明済 なので、観戦してたお客さんはかなり盛り上がってる上、ここに参加しているのは受刑者なので、たとえエグイ状況になっても問題ないかの様な態度で見ております。
　そんな中、丸太は幾度も大ピンチが続きまくってしまうが、シロの常人を越えた運動神経もあり、なんとか危機を回避する事ができたものの、当の丸太は色んな事がありすぎた影響もあって意気消沈寸前の上に、改めて修学旅行でこういう公開処刑ショーを観覧する事になってたのかと実感するのだった。
　あと、一政の取り巻きどもは、一政の盾にされたりとあっさり惨死しました―。


　そんなこんなで、デスゲームに生き残ったのは、丸太・シロ・一政の3人のみ。
　ゲームの内容は、床のパネルの上で1つのデッドマンボールを奪い合い、かつ落下ポイントがついたパネルの落下をかわしながら、時間までそれを持っていた者が優勝 という、シンプルというか恐怖度MAX競技です。
　もちろん、一政は丸太の事をご存知で、大量殺人犯の死刑囚は大人しく殺されろなどと罵るが、いくらルールであっても、無実の罪で勝手に殺される上にあんな最低の気分は真っ平だとばかりに反撃を開始する丸太。
　殺すなら殺せ。
　死刑にするならしてみやがれ！
　オレは最期まで、オレのルールを貫いてやる!!!
　丸太の宣言を、モニター越しで眺める玉木とマキナ。
　そこに、怒り狂った一政が丸太に襲い掛かるが、パネルの落下もあって、一政は遠くへ避難……するが、最後はかろうじて残ったパネルに移動しようとしてヘッドスライディングを敢行したけど、見事すぎる程に止まりきれずそのまま床下の槍に貼り付けに刺さって死亡した模様。
　丸太の手から離れたデッドマンボールはシロに渡るけど、シロが足を踏み入れているパネルが落下をしてしまうというトラブルが起こるが、なんとか膝下部分がパネルに残って支えていたので助かります。
　丸太は急いでシロの元にやってくるも、実は丸太を助ける為に自らが傷だらけになっていたという事実を知って愕然とする。
　そしてついに、シロが両膝下で支えていたパネルが落下してしまう―。
　シロは、いつもの無邪気な表情で丸太にボールを渡すが、丸太の選択は―。
　
　彼女の救助を優先する!!!
　これには、シロも驚いたみたいです。
　だけど、シロを助けたと同時にタイムアップとなってしまい、今回のドッグショーの優勝者はなし＆賞金10万もなくなってしまう。
　しかも明日は、運命の3日目！
　首に装着されている電子ロックの首輪から毒が回り、丸太の死刑執行も実行される…。
　丸太の目から、別れを告げるかの様に涙が溢れ出てしまうのであった。

　次回のデッドマン・ワンダーランドは、第3話『G棟』です。


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