2014-01-05 Sun 23:51
気がついたら年が明けていました…
最後の更新日時を見てびっくり、8月になっていました。まるまる4ヶ月更新サボっていたようです。もうこのブログ畳んだほうがいいんじゃないですかね(汗 さらに驚くことに10月に入って以来、一度もエロゲーを起動していません!!(枯れたとかスタンドアップできないとかそういうのじゃないよ?念のために) 何をしていたのかというと、読書の秋ということで、3ヶ月間毎日、電車の中から さて、例年であれば年末年始に昨年一年に発売されたエロゲーの感想&レビューの総括でもしたいところですが、今年は殆どネタがありません。それもそのはず、昨年のエロゲーは本当に煮ても焼いても喰えない駄作ばかりでした。 満を持して登場した作品の数々、…のはずでした。「グリザイアの楽園」は大ジャンプからの前のめりにズッコケ、「レミニセンス」はライターが前作の教訓を「レミニセンス」できず、「大図書館の羊飼い」は例によってただの空気、「ひとつ飛ばし恋愛」はアクセル踏みっぱなしで崖から転落…枚挙を厭いません。 評価できるのは、「殻ノ少女」から更に洗練された世界観を見せてくれた「虚ノ少女」と「つり乙」の楽しい掛け合いを再度見せてくれた「乙女理論とその周辺」ぐらいのもので、完全新作でプレイに堪えるものは私がやった中では皆無でした。 とはいえ楽しみにしている作品はこの先まだまだたくさんあります。 lightの「Dies irae」のスタッフによる新作「相州戦神館學園 八命陣」、暁WORKSの「るい智」スタッフによる「ハロー・レディ!」、田中ロミオと松竜という「クロチャン」コンビによる「少女たちは荒野を目指す」、更にはInnocent Greyによる百合モノの新作「FLOWERS」…一般向けということで少し複雑ですが、新たな挑戦を見守りたいと思います。でもやっぱり「殻ノ少女」3部作を終わらせてからにしてくれ!! 社会人になってお金に余裕はできる一方で、趣味に費やす時間を確保するのが難しくなっている現実があります。最近は活字中毒になった上に室内園芸にもハマりだしまして、アニメは殆ど見なくなった上、もはやゲームもやってる場合じゃねーって感じになってきました。もう年、デスかね… あっ、今更ですけど、皆様あけましておめでとうございます。今年も更新はほどほどに頑張りますので、変わらずご贔屓のほどよろしくお願い致します!! |
2013-08-31 Sat 21:57
ブランド: オーガスト 発売日: 2011-04-28 原画: べっかんこう シナリオ: 榊原拓、他 【かつてないほど洗練されたグラフィック】 なんと言ってもグラフィックのレベルが非常に高い。特に背景CGは世界観に合わせて細部まで描き込まれており、圧倒的な臨場感を演出している。その分べっかんこう氏の絵とギャップが少しあった、そちらもいつもの可愛らしさを抑えて凛々しく描く努力が見られた。服飾デザインも凝っていた。今まではほとんどが学園もので比較的楽だったが、今回はキャラごとに全く違う上に今までと全然方向性が違うデザインのでキツかったと思う。特にメルトとシスティナが貴人的には好きでしたね。 【雰囲気点は文句なしの満点】 このゲームを一言で表すなら、雰囲気ゲーの極地、という表現が相応しい。序盤の牢獄での日常パートは、大して話が動かなくてもなぜかワクワクしてしまう。ノーバス・アイテルの世界観を構築した次点で、この作品のかなりの部分が完成したと言っても過言ではない。とは言え雰囲気だけで、シナリオに見どころがないと言っているわけではない。信者に怒られるかもしれないが、今までのオーガストは基本的に明るい雰囲気の学園モノだけを作っているブランドだというイメージを持っていた。一転して今作ではそれらの明るくポップな雰囲気を一掃して、荘厳さと陰惨さが混ざり合ったような少しダークな世界観にちゃんと合ったシナリオになっている。 問題があるとすれば後半以降の主人公の行動だろう。序盤のキレのある若者の設定はどこかに置き去りにされたようで、特に牢獄を抜けてからは何をするにもウジウジ悩み決断も行動もできずズルズルと事態が悪化していくのを指を咥えて待っている様を延々と見せられるユーザー側にとっては、けっして気分のいい主人公とは言えない。世界観がとキャラクターは本当に素晴らしかっただけに、中盤以降の主人公の劣化とシナリオの失速は実に勿体無い。 【ヒロイン人選に異議あり!】 明らかにヒロイン人選が間違っている。エリスとリシアはともかくラヴィリアとコレットはほんとに誰得なんだろね。個人的な趣味嗜好は別としても、メルトとガウのイベントがないのは納得いかない。メルトもそうだけど、ガウはルート作り易いと思うんだけどな。最初は殺しを楽しんでいたけどカイムに触れるうちに・・・みたいな感じの展開は中学生でも思いつくだろう。それをやらないのは、FDということなのかと思っていたが、今の今になっても音沙汰ないということはそれもないんだろうね。せっかくの素晴らしい世界観を活かさないでどうする!? 【なんのための娼館だ!?】 Hイベントはヒロインごとに2シーンずつ。内容はいたって普通の和姦。それはいいんだけど、せっかく娼館という舞台装置があるのにそれを生かさないのは正直どうかと思う。別に畑違いのNTRやれとか言わないけど、せめてもうちょっと遊びを入れて欲しかったな。メルトやガウとのHイベントもなかったし、あれだけ牢獄の陰惨さを再三強調していたのに主人公は娼館で女遊びもせず、アコギな仕事もしないただの至って真面目な好青年というのはさすがにおかしいだろう。 【歴代5本指に入る素晴らしいBGM】 BGMはホントに素晴らしかった。ハープ?などのアコースティックな弦楽器を中心に静謐で陰惨な世界観を十二分に表現できていた。サウンドトラックは今でも時々聞いています。 結論。良作以上名作未満。豊作の2011年にあって、WHITE ALBUM2に次ぐ2番目の良作。終盤尻すぼみになってしまった感はあるが、それでも今までのオーガスト作品とは明らかに一線を画す意欲作であったことは言うまでもない。今まで唯一プレイしたオーガスト作品が「FORTUNE ARTERIAL」で、ヤマなしオチなしで吸血モノでは歴代一番つまらない凡作だっただけに、オーガストは眠たくなるような凡作しか作らないというイメージしか持っていなかったものを、今作で見事に覆された。ステレオタイプに囚われずに、違う作風にもどんどん挑戦していく姿勢は他のブランドにも見習ってほしい。 |
2013-08-15 Thu 19:29
前作「恋愛0キロメートル」は近年の作品の中では「暁の護衛」「はつゆきさくら」と並んでギャグパートが秀逸だったので、今作も非常に高い期待を寄せていたのですが、どうも方向性を間違えたようです。特に気になったのが顔芸とメタネタで、あまりにも突出して露骨な上にしつこいので、ルート中盤に差し掛かる頃にはすでに食傷気味でした。前作でノエルの顔芸がウケたのが原因なんだろうけど、五行なずなさんの体を張った頑張りも虚しく、完全に滑っていました。 体験版と本編でギャグのネタ密度の落差があまりにも大きいのもマイナス評価。体験版は買ってもらうために一番のネタを詰め込んでくるのはわかるんだけど、本編に入った瞬間露骨にネタの質も量もガクッと落ちるのはやはりテンションが下がる。結局体験版のヒロシのギャラ云々のメタネタをピークにどんどん中だるみが進み、個別に入る頃には体験版の貯金も食い潰して完全に後片付けモードでした。 ヒロイン陣のキャラが弱いのも気になる。五行さんひとりの引き出しの多さと奮闘ぶりが目立っただけで、あとはほとんど印象にも残らない。水橋さんのキャラなんて空気もいいところでした。むしろ攻略できない千乃やお姉ちゃんが一番かわいかった気がする。まあどうせそこらへんはFDで補完されるんだろうけど…。評価された次の作品って難しいもので、このように方向性を見失ってしまうことが多々見受けられます。変に顔芸やメタネタに固執せずに、原点に立ち返ってキャラの掛け合いで魅せるテキストを書いて欲しいですね。 |
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