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元エンジニアがFIRE(Financially Independent, Retire Early)を実践するブログです。

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Author:tanner
元半導体エンジニア。ライフスタイルをシナジェティック(相乗効果的)にデザインしながらFIRE(Financially Independent, Retire Early)を実践します。2017年12月に45歳でアーリーリタイア(セミリタイア)しました。

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「社会保険料勘定に金融所得を追加」は新たな不公平を生み出す愚策か

FIRE界隈で大きな話題となった社会保険料勘定に金融所得を追加」の続きです。
(過去エントリー↓)
「社会保険料勘定に金融所得を追加」の愚策への対策には新NISAとバリスタFIREが有効か?」

Abemaニュースで早速この話題が取り上げられていました(↓)。ネットニュース番組ならではの機敏性ですね。素晴らしい。



詳しくは番組を見てもらうとして、個人的に印象に残ったのは公認会計士の山田真哉氏による以下の指摘です(↓)。

「制度の公平性を謳いながら、結果的に不公平(な政策)だ。」

どういうことか?

今回の「社会保険料勘定に金融所得を追加」という施策は、あくまで年金生活者や自営業者(フリーランス)、FIREした人など、‟国民健康保険加入者が対象”です。

一方で被用者保険加入者、つまり企業や団体等の‟健康保険組合の加入者は対象外”なので、金融取得がどれだけ増えようが今回の負担増(案)には無関係で、これが新たな不公平となるという指摘です。

I COULDN'T AGREE MORE.(全くもって同感)

番組内でも、前厚労副大臣の伊佐信一氏が「(被用者保険加入者に同様の措置を適用するのは)ハードルが高い」と認めていますね。

-----

結局のところ、社会保険料を含めた)日本の税制がツギハギだらけで複雑すぎるのが根本的な問題でしょう。

(制度の不公平を是正しようとした)結果、新たな不公平を生みだしてしまうのならば、(Xで誰かがポストしていたように)「いっそのこと全部総合課税にしてしまえば良い」という意見にも頷けます。

会社員の社会保険料も、労使折半などというまやかしは止めて、総合課税(所得)ベースで個人から徴税すれば良いのです。
きっと余りの負担率に驚愕し(苦笑)、搾取され続けている会社員も、税や社会保険料、しいては政治に関心を持つのではないでしょうか?

まぁ実際は「言うは易く行うは難し」で、(税)利権や膨大な事務コストがハードルとなって出来ないのでしょうけど。

少なくても、新しい不公平を生み出すのは止めて欲しいですね。

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さて、様々な軋轢を生み出しそうな今回の「社会保険料勘定に金融所得を追加」ですが、基本は制度が複雑になればなるほど、そこにループホール(抜け穴)やアービトラージ(歪み)が発生し易くなります

よってイチ納税者としては、これまでと同様そういったシステムの歪みを最大限に利用するのみです。
(過去エントリー↓)
「FIRE民への給付金は「自身で使い方を選べる税金還付」と考えればよい」
「FIREアービトラージの加速が止まらないのだが、本当にこれで良いの?」

なんだかんだいって、そういった合法的な盲点や抜け穴を見つけて実践するのは楽しいので(笑)、これからもネット集合知の助けを借りて、弱小個人投資家がとれる節税策を模索していきたいです。

(おわり)

元国税調査官の大村大二郎氏の節税本はいつも目から鱗で面白いです(画像は楽天リンク↓)。

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