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【映画】『ロストガールズ』(2020年)娘が行方不明になって初めて娘の生き方を知る!生活苦で娘を見てあげられなかった後悔たるや! | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『ロストガールズ』の作品情報

【原題】Lost Girls

【監督】リズ・ガーバス

【脚本】マイケル・ワーウィー

【原作】ロバート・コルカー『Lost Girls: An Unsolved American Mystery』

【出演】エイミー・ライアン、トーマシン・マッケンジー、ガブリエル・バーン他

【配給】Netflix

【公開】2020年

【上映時間】95分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】ミステリー、ドラマ

【視聴ツール】Netflix、吹替

◆はじめに

出演:

エイミー・ライアン…55歳。『大脱出』。『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で第80回アカデミー賞助演女優賞の候補。

トーマシン・マッケンジー…23歳。『足跡はかき消して』でナショナル・ボード・オブ・レビュー賞のブレイクスルー演技賞受賞。

ガブリエル・バーン…73歳。エイミー・ライアン演じるメアリー・ギルバートの言葉を信じて警察の隠ぺいと言う大きな流れに逆らって協力する警察の人を演じています。


◆あらすじ

真っ暗闇な夜。灯りはほぼない草むらに囲まれた道を、錯乱したように逃げる女性がひとり。何かから追われているのか。車のライトが彼女を照らし…。

2010年、ニューヨーク州エレンヴィル。中年女性のメアリー・ギルバート(エイミー・ライアン)は貧しい生活を支えるために今日も働いており、それでも若い労働者に仕事のシフトをとられたりして「仕事増やしてって言ったのに」と文句を垂れていました。一番年下の娘のサラ(ウーナ・ローレンス)が学校で問題を起こしたらしいと連絡を受け、迎えにいき、なおも働きづめの1日は続きます。

おもむろにシャナン(サラ・ウィサー)という人に電話するメアリー。それは長女であり、今は一緒には暮らしていないようです。おカネに困っている話をすると、なんだか快く助けてくれるふうな会話をし、明日の夜に会う約束をします。

家に帰ったメアリーは、居間で幼いシャナンが1999年にタレントショーに出た時のビデオを愛おしそうに見ていました。ちょうどそのとき、帰宅してきたのは次女のシェリー(トーマシン・マッケンジー)。母の様子にも興味なさげです。

夜、待てどもシャナンは来ませんでした。露骨にガッカリする母。シェリーはこっそりシャナンに留守電を入れ、「ママに謝って、会いたいよ」と気持ちを伝えます。

翌日、何者かから電話が来ましたが、医者のようでしたが今はシャナンが来ないことに苛立つメアリーはそそくさと切ってしまいます。シェリーはシャナンのカレシからも電話があったことを伝え、これは少しオカシイと主張しますが、メアリーはそれは杞憂だと言わんばかりにスルー。
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しかし、さすがに連絡が一切ないので焦って探し始める3人。車を飛ばし、ニュージャージー州のジャージーシティへ。携帯会社を問い詰め、情報は開示できませんと言っている担当を押し通し、なんとか通話記録を入手。それによれば携帯を5台も持っていたらしく、そのことに不信感を感じます。

今度はシャナンのカレシだったアレックス・ディアスに問いただすと、あいつはロングアイランドへ行ったと返答。連れていった運転手の場所を聞きます。

次にその運転手のマイケル・パクに問いただすと、顧客のいるオークビーチに連れていったこと、あの晩はシャナンはひどく取り乱していたことを教えてくれます。

このあたりでシェリーは姉であるシャナンは売春行為でカネを稼いでいたことを薄々感じ取ります。

ニューヨーク州ロングアイランド。サフォーク郡の警察署に乗り込んだメアリーたちは通話記録でここの警察に電話していると問い詰め、その音声を聞かせてもらいます。激しい雑音の中ですが、明らかに助けを求めるシャナンの声が記録されていました。

しかし、警察は「家に帰らないからといって大騒ぎすることもない」と重視していないようで、「ドラッグをやっていたのでは?」「家庭環境に問題は?」とひたすらに事件性を否定。捜査すらしようともしません。
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ところが状況は一転。偶然、ロングアイランドのある場所で警察犬をトイレをするために外に放した警官が、4体の白骨化した遺体を発見したのでした。死因は絞殺。遺体の身元はそれぞれモーリーン・ベイナード、メリッサ・バルテレミ、アンバー・コステロ、メーガン・ウォーターマンの4名。4人とも「Craigslist」というコミュニティサイト(いわゆる出会い系サイトとして利用されています)で売春業を営んでいたらしく、古くて2007年から行方不明だったことも判明。

シャナンの行方は相変わらずわかりませんが、事件性を確信したメアリーは焦ります。対応してくれたリチャード・ドーマー警視総監(ガブリエル・バーン)は「徹底的に探します」と約束してくれましたが、実際は騒ぎにしたくない上層部の意向を考慮し、全然行動をしませんでした。
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誰にも頼れないと考え、独自に動き出すメアリー。シャナンは今、どこにいるのか…。生きていてほしい。その希望にすがりつきながら…。
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◆所見

本作品は、『職業による偏見』が論点として挙げられます。売春婦への冷たいあしらい様。それが、一貫して言われています。母親がいくら働こうが生活できず、子供を施設に預けたがために人の道を外れたことを自分のせいだとメアリーは自分を責め続けます。

最後に、本当のメアリーさんが作品に出ますが、娘が警察にひどい目にあわされたことを答える映像が流れます。すごい剣幕で、本作品のメアリーが非常に近い感じに見えました。

『貧困』とか『母子家庭』とか、そう言った問題は深く根ざしているアメリカと言うことを考えています。





評価点   80点
お薦め度  82点


2020年  95分  アメリカ製作

 
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