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【映画】『マイ・ブロークン・マリコ』(2022年)永野芽郁がハグレものの役!この世の中で生きていけるのか?狭い世界が人を病にさせるのか? | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『マイ・ブロークン・マリコ』の作品情報

【監督・脚本】タナベユキ

【脚本】向井康介

【原作】平庫ワカ

【出演】永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊

【配給】ハピネットファントム・スタジオ

【公開】2022年

【上映時間】85分

【製作国】日本

【ジャンル】ヒューマンドラマ

【視聴ツール】Netflix、吹替

◆はじめに

永野芽郁にしては、タバコを吸ったり、やんちゃな性格の女性を演じており、冒険的な役だったと思います。奈緒演じるイカガワマリコのように完全に壊れた女性に好かれた永野芽郁演じるシイノトモヨ。奈緒の壊れ具合が気持ち悪いような、役としてうまくやっているような。
登場人物としては、あと窪田くん。これは、朴訥としてうまい。窪田くんとはとても思えませんでした。途中で顔が映って、本人だと分かりました。
あらすじ的には、結局何をこの作品が訴えたかったのかは最後まで分かりませんでした。
奈緒の残像を思い描きながら、永野芽郁は自分だけを残して逝ってしまった奈緒へのやるせない気持ち。逆説的に、こんな人を残して死ぬようなことは駄目ですよと訴えようとしているのでしょうか。

◆あらすじ

シイノトモヨ(永野芽郁)は定食屋で昼食を取りながら、テレビを見ていました。そのニュースで親友のマリコ(奈緒)が死んだことを知ります。シイノは仕事を放り投げ、マリコのマンションに向かいます。片付け中の業者から遺体は既に火葬されたであろうと聞かされます。

タバコを吸いながらシイノは、死んでしまったマリコに何かをしてあげたいと考え動き出します。
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シイノはマリコの実家をたずねます。そこにはマリコの義母がいました。営業と偽って部屋に入ったシイノは、マリコの父親の姿を見つけます。マリコはこの父親から性的な暴力も受けており、それをきっかけに実の母は出ていってしまいました。そしてマリコはますます情緒不安定になったのです。

シイノは衝動的に遺骨の箱を奪います。殴りかかってきた父親に隠していた包丁を向けます。そして積年の恨みを彼にぶつけます。父親にはその姿が一瞬マリコに見えました。シイノはそのまま窓から飛び降りました。

自宅に戻るとマリコの手紙を手に旅立ちます。マリコと2人で海に行きたいと言っていたことを思い出し、海に向かうことにしました。海と言っても当ては有りませんでした。マリコが何も残さず死んでしまった悲しみに暮れていました。その時、マリコが言っていた岬のことを思い出します。シイノはバスに乗ってその岬へと向かいます。

バスを降り、電車に乗り継いで岬へ向かいました。その道中でマリコとの思い出を夢に見ます。次は路線バスに乗り込みます。そこにいた女子高生を見ているとマリコの記憶がまだ蘇ります。バス停に着いたシイノは持っていたリュックをバイクに乗った男にひったくられてしまいます。
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路上で途方に暮れていたシイノにひとりの男性が心配して声をかけようとします。シイノはそれに見向きもせずにバイクを追いかけて行きます。

シイノが戻ってくると、男性は遺骨を見守ってくれていました。彼はシイノに5千円札を渡して去って行きます。どうやら彼の名前はマキオ(窪田正孝)と言うらしいです。
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その夜。シイノは酒場で飲んでいました。その前にはマリコ。シイノの頭の中にいるマリコに向かって、シイノは想いを爆発させます。

翌朝。シイノは小舟で目を覚まします。そこへマキオがやって来ます。歯磨きセットと水を持って来ました。マキオはシイノを気遣うような態度を見せ、シイノは感謝しつつも岬へと向かいます。
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シイノはついに岬に到着します。そこにはマリコもいました。マリコの遺骨に向って怒りをぶつけるシイノ。そのまま崖から飛び降りようとするがマキオに止められます。2人がもみ合っていると、助けを求める声が聞えます。それは昨日バスに乗っていた女子高生でした。

彼女はヘルメットの男に追いかけられていました。その姿にシイノはマリコを重ねます。遺骨の箱で男に応戦すると骨は舞い散り、その勢いで箱は宙を舞いました。シイノはそれをキャッチしようとして崖から落ちてしまいます。

朦朧とする意識の中でマリコとの会話がシイノの脳裏によみがえっていました。

意識が戻ったシイノの横にはマキオがいました。彼も以前ここから飛んだことがあるらしい。

翌日。警察で事情聴取を受けたシイノは女子高生からの感謝のメッセージを受け取ります。

駅まで見送りにきたマキオはシイノに駅弁とお茶を渡します。感謝を伝えるシイノにマキオは、自分と思い出の中にいる大事な人を大切にするようにと伝えます。そんな良い言葉も余所に席に座ったシイノは弁当を食べ始めます。

自室に戻ったシイノはマリコとの日々をゆっくりと思い出していました。おばあちゃんになってもシイノと一緒に暮らしたいと語っていたマリコのこと。旅の道中ではインパクトの強いことばかりを思い出していましたが、笑顔のマリコの姿が次々と浮かんで来ました。

出社したシイノは上司に退職願を出しますが破られてしまいます。営業に向かわされてしまいます。

家に帰るとドアノブに紙袋がかかっていました。それにはマリコの実家で脱いだまま置いていった靴が入っていました。マリコの義母からでした。彼女からの手紙の他にも別の手紙が入っていました。それはマリコからシイノへの手紙でした。

それを読んだシイノは泣きながら何度もうなずき、大切な親友のことを想っていました。

◆所見

こう言う作品を観ることも、僕にとっては新鮮なこととして、インプットされます。

意味ないやんと言う内容の映画。いつの日か、理解でいるようになりたいと思います。






評価点   82点
お薦め度  80点


2022年  85分  日本製作

 
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