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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

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ずいぶん昔の出来事として始まるので、どうなるのかなと思いましたが、さすがスピルバーグ作品、見せてくれます。そして、本作品は、実質3人しかずっと出るような人はいません。それだけ、少人数でも最後まで見せると言うところも演者のさすがと思わせるところ満載でした。

1968年まで月日は遡ります。ニューヨークにブロンクスヴィルと言う街があり、そこにフランク(演者:レオナルド・デカプリオ)と言う少年が暮らしていましたが、彼は、16歳と言う思春期ながら、家族の愛を目一杯受けて、素直な青年に成長していました。彼は、両親が仲が良いのを実に尊敬しており、自分の将来の家族もそうであるようにと思っていました。

ですが、そんな日々に突如として終わりが訪れます。父親の事業が失敗してしまいます。それを機に、フランク家族は困窮のどん底に落とされます。そのことで、母親は新しい恋人を作り家を出て行ってしまいます。フランクは、その時、「金さえあれば」と思い、そう言う人間(金の亡者)へと変貌してしまいます。

それから、父・毋とは離れて、フランクはマンハッタンへと渡ります。彼が、まず目をつけたのは、確固たるステータスを持つパイロットでした。フランクは、高校の新聞記者を装い、パイロットに近づき、仕事の実態を詳細に聴き出します。そして、制服を手に入れ、パイロットとして身分を装い始めます。
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一方では、フランクは小切手の偽造を始めます。パイロットと言う身分は、小切手で稼ぐには適切でした。世界中を旅しながら、小切手を偽造し使いますので、なかなかバレないのが都合が良かったと言うのがありました。ですが、偽造小切手が世の中に出回っているのに、FBIが気がつき、操作を開始します。

FBI捜査員のカール(演者:トム・ハンクス)は、必死の捜査の末、とうとうハリウッドでフランクを追い詰めました。ですが、機転の効くフランクはうまくその場を切り抜けます。FBIからは逃げ切れましたが、一方で、彼は底知れない孤独感にさいなまれました。パイロットの自分は本当の姿では無かったからです。 これは最後まで続きます。

本当のフランクを知っているのは、皮肉にもカールだけでした。追われる者と追う者との関係ですが、何故かフランクはカールに親近感を抱きます。そして、クリスマスの夜、フランクはカールに電話を掛けます。思わぬ電話の相手に、カールはフランクの寂しい心情を感じます。それからと言うもの、毎年、クリスマスの夜、フランクとカールは一日だけの秘密の電話が一年の恒例となります。

その後、フランクはブレンダ(演者:エイミー・アダムス)に恋に落ちます。近づくために、小児科医に成りすまして近づきますが、彼女の父が検事と知るや、次は弁護士に早変わりしまます。そして、見事に父に気に入られて、ブレンダとの婚約を認めてもらいます。フランクは、自身の幼少の出来事から、自分こそ幸せな家庭を築いてみせると固く決意します。
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一方のカールは、この数年間、フランク逮捕を諦めてはいませんでした。彼は、家出した子供達のリストの中からついにフランクの素性を突き止めます。そして、婚約パーティーのその日、FBIが会場に乗り込んできます。フランクは、ブレンダに「空港で会おう」と言い、その場を去って行きます。
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そして、すぐにでは無かったですが、空港へフランクは行きましたが、ブレンダは現れず、大量の捜査員が待ち受けていました。その場から、何とかしてフランクは逃げ切れましたが、後日、フランスで逮捕されました。12年の禁固刑を言い渡されましたが、そこで待ったを掛けたのはカールでした。

カールは、フランクの小切手の偽造の腕やその他の詐欺技術の高さを買い、FBIの協力者として抜擢したのでした。その後は、フランクは偽造の小切手を暴くなど、FBIに膨大な貢献をしました。それが、フランクとカールの間には、確かな友情が芽生えて行きました。
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なんか悪いことをした人の美談になってしまっていますが、フランクに感情移入してしまうと、この抜擢は非常に心地の良いものでした。フランクの悪行が最後良いことに帰結したのは良かった、良かった。



評価点   87点
お薦め度  87点

2002年  141分  アメリカ製作

 
 
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