ロングバケーションの悲劇 - 80年代後半~90年代前半を回顧するブログ


ロングバケーションの悲劇

2006年11月15日 22:00

大人になるとまとまった休みは、なかなか取れない。
5連休でも取れる会社であれば、恵まれている環境といえるだろう。

そして、誰もが思うこと・・

半年ぐらいまとめて休みたい


誰もが夢見るこの願望・・
その願いが叶った後の悲劇を私は見てきた


1990年4月~9月
視聴率30%超えも何度も記録した人気番組「とんねるずのみなさんのおかげです」が突如 半年間限定で充電という名目で休業する事となった。そのわずかな間をつなぐ形で、当時まだ駆け出し中のウンナンが「ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば」を始める事となった。この誰かがやらねばとは、わずか半年しか無い誰もが敬遠するこの微妙な枠を誰かがやらねば!というウンナンの意気込みから付けられた番組名でもあった。
この番組はナンチャンをさがせ! などの名物コーナを生み出し、みなさんのおかげですの視聴者をそのまま獲得する人気番組となった。そして半年後の番組終了時に、ひょうきん族、めちゃイケでも知られるバラエティの王道、土八枠(フジ土曜八時枠)に「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!!」と番組名を変えて移動し、この半年間を見事に踏み台としそのまま芸人道を上りつめる事となった。
逆にとんねるずはすぐ復帰するも、その後視聴率的に伸び悩みが続き、『ラスタとんねるず'94』『とんねるずの本汁でしょう!!』などと方向転換を余儀なくされ、「食わず嫌い王」に落ち着くまで長く迷走する事となった。
休んだ期間はわずか半年なのです。

ここで勢いをつけたウンナンも後に苦渋をなめる事となる。

1990年4月~1992年6月
日テレで放送されていた『ウッチャンナンチャン with SHA.LA.LA』
ガキの使いの前時間帯番組でもあり、「夢で逢えたら」を観てきた私はそのままこの時間帯に流れ、とても楽しみな時間帯であった。 しかしこのSHA.LA.LAのつなぎとして当初短期間の予定だった「進め!電波少年」が、ご存知の様に人気を博し長寿番組となった。


お笑い界だけではない。
高視聴率の女王とも呼ばれた山口智子も休養後の2年10カ月ぶりと出演となった「女帝エカテリーナ 愛のエルミタージュ」は、視聴率が9.4%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となっている。その枠にすべりこんできたのは篠原涼子だろうか。窪塚洋介もわずか1年ちょとの休業ながら今やその姿を見かける事はほとんどない。久米宏もNステの2ヶ月間の突如休養は代理が渡辺宜嗣アナという事もあり復帰を熱望されたが、報ステが始まるとその復帰論もマスコミが煽るほど世間には熱はなく、復帰後の番組『A』(2ヶ月打ち切り)で人の心の移り変わりの非常さを知る事となります。

TKも一時TMの活動を休止した際にB'zが台頭してきて自身がなかなか取れなかったオリコン1位をあっさり取られたことに危機感を覚え、この時に以後休息をとらない覚悟を決めたと言う

連日テレビで見ない日は無い、みのもんたや明石家さんま
三日間の睡眠時間が6時間とも言われている彼らは、もう十分だろうに何故そこまでして働くのか?という問いに「お金」や「名誉」などと思ったらそれは大きな間違いである。

彼らは第一線に居続けるからこそ、わずかな立ち止まりで自分の地位がすぐ奪われてしまう怖さを誰より知っているのだ。故に決して立ち止まる事など出来ないのである。

ケガや病気は仕方ないとしても、本人がゴリ押しすれば長期休養は決して難しい事ではない。
ジョン・カビラや赤西くんは復帰後大丈夫なのかと、心にも無い事を心配してみました。







コメント

  1. きくりん | URL | -

    はい、止まることの出来ないうさぎと一休みしながら走るうさぎ
    どちらが最終的に幸せなのかは未だにわかりません。

    人のウワサも75日と言いますが、悪評にせよ忘れられたらこの世界は終わりなんでしょうね

    私は後釜を狙われる立場にはやくなる事からはじめねばなりません

  2. | URL | -

    なるほどなるほど。まさにウサギと亀の競争?みたいに如何に勢いがあるとはいえ、流れが止まれば回復に時間を費やしますね。
    バンドのラルクが長期休業しましたが、音楽とはちがいエンターテイメントとは即ち流行、時との共存なんだと感じました。

  3. | URL | -

    なるほどな、だが

    クローンがあと2,3人いなきゃ、氏んでるってありゃ

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ロングバケーション

結婚式当日に相手に逃げられた南(山口智子)と、年下のピアニスト瀬名(木村拓哉)の同居生活をコミカルに描いた、1996年にTV放映の大ヒット恋愛ドラマ。略称の「ロンバケ」は当時の流行語にもなった。 本編では、日常のページをめくるようにゆるやかなラブ・ストー