Category[ 人物 ] - 80年代後半~90年代前半を回顧するブログ


加賀まりこの「歌手にこびない司会」がもたらしたもの

2010年08月07日 17:08

打ち切り決定!石橋&中居の「ミュージックアワー」8月で終了へ

音楽番組の本格的な冬の時代となり、今後各局の歌番組の打ち切りがみられるかもしれない。
一昔前も長寿歌番組が相次いで打ち切りとなった大きな変革期があった。
ベストテン、トップテンの相次ぐ打ち切りで最後の砦となったのが「夜のヒットスタジオ」であった。

この時期の司会は古舘伊知郎/柴 俊夫のダブル男司会という当時は珍しい形態であった。
タモリ/生島ヒロシのMステコンビは、ちびまるこちゃんのさくら家でいう「友蔵」、「ひろし」の知名度だが
柴 俊夫は残念ながら姉の「さきこ」のような陰日向な存在であった。

歌番組低迷の流れを断ち切るため起死回生となる劇薬が求められた。
そこで選出されたのが、加賀まりこであった。

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最初の放送で加賀は

歌手にこびない司会をやる

と宣言するのだが、この言葉は嘘偽りが一切なかった事を知ることとなる



◆B'z 出演時('90.1.15)

加賀まりこ 「さっきのリハーサルの時とはえらい違う・・・いい男になってる!」
稲葉     「そうですか・・」
加賀    「あたしはね、B'zの男の・・この子、稲葉くんはいい男だと思ってたの。思い込んでたの!」
加賀    「それでさっきのリハでスッピンの顔を見たらさ、「なんだ」って思っちゃった。
       でも今は綺麗ね。うん綺麗よ」
古館     「それ全然フォローになってないじゃん。それじゃスッピンがよくないみたいに・・
        そんな厚化粧してないでしょ?」
稲葉     「そのつもりなんですけど」
加賀     「ちょっとしただけでこれだけ変わるってすばらしいわよ」
古館     「こうやってね言うときってね、好みなの。手口なの。この人の。
        ケナしているようでホめてるようで」
       「ちょとこの人がかわいそうじゃないですか、松本さん。全然話に上らなくて」
加賀     「こっちは不細工のほうね(笑)」



◆ プリンセスプリンセス 出演時

冒頭、週刊誌に載ったハウンドドッグの大友とのデートをしつこく聞く。
奥居に対して「あんたはブタね 生理中じゃないの?」プリプリ全体に大しては「なんか汚いわね」と発言。
この時は奥居もメンバーも笑っていたように記憶するがその後、 持ち歌を披露した後、楽屋に篭城し大泣きする事態となる。

奥居は自分がパーソナリティーを勤めてたラジオ番組で
「あのおばさん感じの悪い人! 本当に嫌い!」

以後の夜ヒットの出演を拒否する事態となってしまう。

しばらく後のオープニングトークでこの顛末をイジられる一幕もあっった

柴俊夫 『加賀さんは番組におじさんファンを引っ張ってきましたよね』
古舘  『その代わりプリプリのファンを失いましたけどね…』


このラジオに関してちょっと話を脱線します。
この奥居香のラジオは生放送だったと記憶してますが、リアルタイムでよく聴いていました。
当時14歳の男兄弟だったので大人の女性というのを勝手に神秘化してしまった時期でした。このラジオはいろんな意味でロックな発言が多く、女性への幻想を打ち砕かれた記憶があります。

例えば「レンタルビデオ屋でだだっ広いフロアでた~くさん借りれると思うと、毎回無性にウンコにいきたくなるんだよねーなんだろうこれは・・」というホームラン級の僻を語ってみたり

奥居が真心ブラザーズの大ファンだったようで、彼らのPVに当時デビュー前の無名だった頃のPUFFY(パフィー)が起用されていたようで、「ねぇ? だれなのあの子?」「PUFFY?知らない!なんのコネ?んも~~!! ほんと誰よ!腹立つわね」と相当妬み全開の悪態をついていた。

これを文字起こしたところで無垢な少年だった私のあの複雑な気持ちは伝わらないと思います。
いうなればシブがき隊が絶頂期にスーパージョッキーに出演した際、視聴者の質問に答えるコーナーで

質問「シブがき隊のみんなは普段どんな会話をしてるんですか?」
薬丸「無言です!

あの時のヤッくんの真っ直ぐな瞳に感じた虚無感に似てますかね(笑)



感じたことを直感的に口に出す加賀のその姿勢は、大物小物を問わず切り捨てていった


◆南野陽子   「あら案外色黒なのね、時代劇では 綺麗な人だと思ったけど」

◆CoCo『はんぶん不思議』で出演  「このお嬢ちゃん達は挨拶しないのよ」
                      「あんた達の方がよっぽど不思議よ」
                 
◆CHAGE and ASKA   「(CHAGE)Cを取ったらハゲじゃない」

◆カールスモーキー石井  「汚い、汚らしい」

◆松田聖子       「ケバくない?」

◆酒井法子       「キャバクラに行けば一番になれるわよ」

◆工藤静香        「あんた19歳でそれしかないの」

◆徳永英明        「ジョーズみたいな歯ね ブサイク」

◆久保田利伸       「あなたほんとサル顔ね」

◆高見沢(アルフィー)  「大阪国際女子マラソンあなたも走るの?」

◆矢沢永吉        「たこ八郎みたい」


当時のフジテレビの苦情電話の受信件数を塗り替えた一端が確かに伺える。


そして、ついにあの男、長渕が出演する事になったのだ。

オスとメスの頂上決戦ともいえるこの対面に、冒頭古館は「今回は加賀さんに気ぃ使って、長渕さんに気ぃ使って大変な1時間です」と発言。ブラウン管から溢れ伝わるこの緊張感はなんだろう。西村知美の結婚会見でキスの味を「ペパーミントの香り」と言い放った時のマスコミ席に広がった殺気にも似ている。でもなんだろうこのワクワク感・・

だが肩透かしを食らうことになる。
加賀は好き嫌いが相当ハッキリしているようで、長渕はかなりのお気に入りだったようだ。
「待ってたのよ~」で始まり奇声を上げたり腕を組んでみたりとベタつき、なにか安いキャバクラのようにもなり、あの長渕を一歩も二歩もひかすという事態となったのだ。


結局、加賀だけの責任ではないかもしれないがわずか1年でその長い番組の歴史に終止符を打った。
「あの頃は更年期で苛々していて…」と後に夜ヒット時代を反省しているようだが、加賀は言い過ぎがあったのは事実だが、局側に求められた役割を果たしただけなのだ。


私がもし出演者なら井上潤/芳村真理に当たり障りの無いことを聞いてもらう事を望むだろう
だが視聴者としては物足りなさを感じる。この夜ヒットの終了でフジテレビは今後の歌番組のあり方を相当研究したであろう事は後番組「MJ」の古舘伊知郎・加山雄三田中律子という全ての視聴者層を取り込むうとした安易な抜擢にも見て取れる

NEWS ZEROとMJの違和感

このような紆余曲折を経た結果、出演者に失礼とも思える発言をそう感じさせない人柄で、尚且つ音楽に興味のない視聴者をも取り込む事のできる、松山千春をペプシマンと言って放つも当人にも視聴者にも得を配れる司会者が誕生したんだと考えます。

当時はまさかと思えた音楽知識皆無のお笑いコンビに司会が決まったことは非常に驚きでしたが、その反面聞き手でありながら一切媚びないその姿勢に面白みを感じたのも事実です。そういった意味で加賀まりこの「歌手に媚びない司会」を良い意味で継承した抜擢だったと思います。

媚びない司会もはや15年経ち、近年は懐メロ紹介番組へとシフトしてると聞きます。今回の改革で次はどの方向に向かうのでしょうか

「たけしメモ」から学ぶ 笑いのいろは

2010年07月16日 23:17

「元気が出るテレビ」の冒頭の名物コーナー 
「たけしメモ」

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複数の作家で集めたネタをたけしが読み上げていたのかと思いきや、10年もの放送で毎回頭を抱えながら
たけし本人が作成していたという。

そのメモを紐解いていくとそこには笑いの基礎となる 教科書的ないろはが詰まっていたのだ。
ただおもしろい事を羅列するのではなく、そこにはフリップ芸ならではの流れを作るべくある法則性がある事に気づく

2つの実際のたけしメモからそれを簡潔に分析してみる

こんなボディーガードはいらない

・小さい
・必ず遅刻する
・必ずはぐれる
・とりあえず逃げる
・サインをねだる
・強い方につく
・やたらトイレが近い
・異常な目立ちがり
・反応が遅すぎる
・反応が早過ぎる
・人嫌いである
・見てみぬふりをする
・自分のボディーガードもいる




お題の対象物から人々がイメージする真逆の印象を散りばめる
・小さい ←→ ごつい
・とりあえず逃げる ←→ 自らの命も投げ出す
・異常な目立ちがり ←→ 常に1歩下がった立ち位置

次々とフリップをめくる、たけしメモにおいて全てで笑いを取る必要はなく、
流れをつくる意味で小笑いネタで流れの下慣らしという作業が必要となってくる。
そういった意味でここではならべく短く一言でまとめるのが望ましい


相反する両極端な真逆の事を中盤辺りに挟む
・反応が遅すぎる
・反応が早過ぎる

振り切った相反する2つの事象をあえて並べることで、笑いの相乗効果が生まれる

「やたら~」でヒトネタいれる
・やたらトイレが近い

必ずではないが高確率で「やたら~」で始まる文言がたけしメモにはみられる

同じ枕詞で2つ以上ネタを入れる
・必ず遅刻する
・必ずはぐれる

全否定というか、根本を揺るがす否定をひとつ挟む
・人嫌いである

一番秀逸ネタは一発目か最後に使う
・自分のボディーガードもいる

たけしメモにおいてはオチ=最後という概念で作成されておらず、前後の流れを重視している為、
必ずしも最後にオトす事にこだわらないが、その場合最初に持ってくる事が多い

これらの法則を知った上で実際使われた他のメモと照らし合わせてみると

こんな指揮者はイヤだ

・フェイントをかける   →⑥1番秀逸なネタをツカミに
・角刈り         →①イメージの否定        
・看護婦さんがついている
・小さい         →②中盤にて極端に真逆の事を挟む
・デカすぎる       →②中盤にて極端に真逆の事を挟む
・やじられる       →①イメージの否定 
・全く相手にされない    →⑤全否定
・顔が怖い         →④同じ枕詞で2つ以上ネタを入れる
・顔が異常にだらしない   →④同じ枕詞で2つ以上ネタを入れる
・客席に借金取りが多くきてる→①イメージの否定 
・やたら客席を振り返る   →③「やたら~」
・スマイリー小原である
・動きがあぶない      →⑥必ずしもオチが最大の笑いどこではない



全てのメモがこの全ルールに当てはまる訳ではないのだが、傾向としては多くが当てはまる。

では実際にこれらのルールに従って、ロックバンドをお題に
「きくりんメモ」なるものを作成してみよう。


こんなヤツはロックバンドに向かない

・リーダーが町内会長をやっている
・メンバーとは泌尿器科で知り合った
・全員テクノカット
・全員肩パット
・ドラムがいない
・ドラムが3人いる
・キーボード奏者権を奪い合いモメる
・ラップパートにてマグロがセリ落とされる
・やたらほっぺが赤い
・孫がいる
・主な支持層がシーシェパード
・客が二次会の流れでおしよせる
・客が常に爆笑
・おひねりが飛ぶ
・アンコール待ちかと思いきや
 ジャンケン大会があると思って客が帰らない 
・指揮者がいる


たけしの感性にほど遠い教科書通りの模倣だとしても、素人の私でもそれなりの形に収まってるのではないだろうか。
後はお題の「こんなXXXXはイヤだ」の対象物に関してどれだけより想像力を沸かせれるかが、個々の能力となっていくのだろう。

現在でも「情報7days ニュースキャスター」の冒頭でたけしメモはたまに見ることが出来る。
隣にゲラの高田純次がいるといないでこんなに印象が変わってくるのかと安住アナの微笑に教えられたが、そのメモの本質は今も昔も変わらない。
笑いの形態がめまぐるしく変わる中で、20年も前から変わらずフリップのみの手作りで行われてきた
「たけしメモ」こそ、笑いのいろはを学べると思う。

上杉昇 七変化

2010年06月16日 01:08

「世界中の誰よりきっと」(1992年)のWANDSが主線パートを歌うカップリングは、過去男性に最も歌われたB面ではないだろうか?バラード調にアレンジされたメロディと、なによりあのミポリンが自分の歌にハモってくれるのが、なんとも男心をくすぐって心地よいのだ。

だが気をつけろ!
カラオケなどに出回ってるあのハモリのほとんどが、ビーイング秘蔵っ子 宇徳敬子にすり替えられてるぞぉ!


そんな上杉昇氏といえばTシャツの上に黒ジャケットを羽織り、さわやかなイメージが印象的だった。
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WANDS時代のヒット曲の多くがこのファッションだった為、少なくとも私の上杉氏に対するイメージはここで止まっていた。
だが後にこの頃を自ら「アイドル時代」と自虐的に振り返るように、自らのスタイルと異なる事を会社の意向でやらされていたのだ。

そう、彼の本来の求める姿とのギャップに怒りの鼓動は、ドコドコドコドコドコド・・・と、この時から静かに鳴り出していたのだ。


転機となるのは10枚目のシングルとなる「Same Side」でのファッションでうかがい知れる。
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当時、上杉が夢中になっていたオルタナやグランジなどを反映したスタイルとなっている。
しかしこの曲で、ポップ路線を望む会社側と上杉の目指す音楽とで衝突が起きており、結局セールス的にも失敗に終わった。

翌年に彼はWANDSには何のカタルシスも得れないと感じ、脱退という形をとった。


この時WANDSはvoを含めた3人中2人が脱退した訳だが、上杉の声/歌い方そっくりな元ジャニーズJrをボーカルに迎え、
vo入れ替わりを気づかせる事なく「錆びついたマシンガンで今を撃ち抜こう」をヒットさせたその生き残り術は、
「いかすバンド天国(イカ天)」終了後に「えびぞり巨匠天国」をしれ~っとスタートさせたぐらいTBSぐらい抜け目ない。


この脱退に到るまでのうっぷんたるや相当のものだっただろう。
遂に自由な羽を得た時、彼の中で確実に何かが弾けたのだ。

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うぉぉぉぉおおおおーー!!!









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1997年~ al.ni.co~ソロ活動時代

スキンヘッドにタトゥー
柔道着を着込んでのバンダナの上にゴーグル

その変貌ぶりは多くのファンを驚かせた。
WANDS時代のそれを振り払うかの如く、その姿を加速度をつけて変形させていった。

そこに「愛を語るより口づけを交わそう」と語っていた上杉氏の面影を探すのは
TUTAYAでオーシャンズ1~10を見つけだす以上に困難な状況だ。

全ては反動なのだ。
ヴィジュアル系が活動期間に比例して、奇抜さを徐々に毒抜きしていくそれと同様に
当初押さえつけられていた反動で、このケースでは徐々に奇抜さを増していくのだ!







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2007年~ 「猫騙」時代



この上杉氏の変化の過程は気のせいと思いたいが、どうしても閉鎖された暗闇の中で正気を失い徐々に気をおかしくしていった
ドラゴンヘッドのノブオに向かって七変化を繰り返している気がしてならないのだ(笑)




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2011年~ 「錆び付いたマシンガンで今を撃ち抜こう」時代


私はかつて「ギャッツビーつけて カッコつけて」と整髪料のCMをやっていた森脇健児が、数年後に育毛剤のCMをやっているのを観たときに思わず目を背けてしまった過去がある。今思えばあれは彼の芸人としての生き残りをかけた蘇生術となる出発点であったと思う。
今度こそは上杉氏の脱皮していく姿を目をそらさず見守り続けたいと思う。

どうやらネジを一本締め忘れていたようです

2010年05月26日 22:56

吉川晃司の「ワン・・ツー・・スリー?」の記者会見と同じぐらい
未だに忘れられない衝撃の一言を世に放った記者会見がある。


それは2002年に行われたアントニオ猪木氏による
世紀の発見と大々的に行ったある記者会見である

「エネルギーの法則と常識を覆す画期的な商品」

そう銘打って大々的にアピールされ、マスコミ関係者を集めたそれは永久電機であった。
(※永久電機(機関)・・・『外部からのエネルギーを一切使用せずに運動を続ける発電機』)

これが実現となるとノーベル賞どころか、宇宙の基本原理をもひっくりかえすぐらいの大発見なのだ。



ここからは当時一度だけテレビで見た記憶からの記述なので、間違いがあれば指摘して欲しい
相当インパクトがあったと思うが、その時以来、少なくとも私は動画で一度もお目にかかったことはない。
それぐらいこの記者会見はまるで無かったかのように、各媒体に記録が残ってないのだ。


2002年 某ホテルにて

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(※ イメージ図です)


ホテルの記者会見場で研究者数人と共に、発電機らしき装置の前で満面の笑みにて佇む猪木氏
 ↓
ストロボが一斉に焚かれる中、猪木が満を持して発電機のスイッチをいれる
 ↓
・・・・・・ 発電機は無反応
 ↓
「あれ・・?」と言いながら、スイッチON/OFFを幾度も繰り返し(カチカチ音が虚しく響く)
遂には発電機を小突きだす
 ↓
それでも無反応の発電機に、かつて見たこともないひきつり笑みに変貌しだす
 ↓
研究員らしき関係者となにか小言で交わした後、ここで驚きの一言が出る
 ↓


猪木 「どうやらネジを一本締め忘れていたようです。 
    本当は動くんです。ムハハッ」



この弁明のぶっ飛び方が果たして皆様に伝わっているだろうか?
科学技術の粋を集めたモノが動かない理由としてネジの締め忘れと弁明する
分岐を知らぬ脳内フローチャートの織り成す恐怖を!

この状況に見合わない発言が生み出す悪寒ぶりを例えるなら、
マー坊くんの初登場シーンで拓ちゃんと遊園地でアイスを食べながら子供のように無邪気に遊ぶも、
ヤカラ共に相原勇呼ばわりされる事でトミー化したマー坊くんが相手をヒキ肉状態にし、
素に戻った後、その大量の返り血を浴びることとなったアイスを奪い、

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特攻の拓 KC2巻より

   「”ラムレーズン” が 
     (返り血で) "ストロベリーチップ”に なっちゃったネ♥ 」

と返り血に染まるアイスを食しながら、こんな毒々しすぎるジョークを「~なっちゃったネ♥」と屈託のない笑みで話しかけるぶっ飛び方に非常に類似してる



ではこのネジを締めていればこの発明は完成していたというのか?
収集のつかなくなったこの赤っ恥会見は


猪木「肝心の時に動かねえんじゃしょうがない。
   微調整して近日中に雪辱会見を開きます

と言って締められた


その雪辱会見とやらは、8年経った現在も確認できておらず、
ネジ一本を締める微調整はまだ続いているようだ。


会見自体が無かった事となっている昨今にて、この一連のゴダゴダに関する情報は極めて乏しい。
そんな中その後の進展について本人にインタビューしている記事を発見した。


Q,永久電気プランはあまり進展がないんですか?

猪木 「ないといったらない。ただね、動いてないという話じゃなくて、どれもこれも手つかずで触れてないだけであって、その事業の中身も何にも知らないヤツらがただただ批判してるだけなんですよ。もうホントにね、『世界に灯りを!』ということで、この間も韓国に行って具体的な話をしてきたばかりですから」

Q, おっ、とうとう永久電気が動き出すんですかね!

猪木「そんなことオレの知ったことじゃないですよ! ただ、オレの考えていることはどうしても時代の先端を突っ走ってしまうもんだから、情報が錯綜するのは無理のない話だよ。まぁこれに関してはオレは開発者じゃないからね、  (永久)電気がなんで動いてるのかなんてわからないから!(断言)  」


【引用元】 アントニオ猪木超絶的ロングインタビュー OC vol,11 新創刊号


上記引用に中略はしていないのだが、何度読み返しても「そんなの知ったことじゃない!」と猪木が突然キレた
前後の脈絡が理解できない(笑)
しかし、ネジ一本の締め忘れと弁明した理由はよ~くよ~くわかった。


タバスコ、バイオガソリンなど常に10年先を見据えてきた先見の明の実績のある猪木氏故に
この会見が世紀の発見なものか、赤っ恥会見かの結論はもう少し見守る必要がありそうだ。

T.Kに届いた赤紙

2008年10月09日 22:58

平成のこの浮世でも赤紙は存在する。

繁忙部署や現業部門への異動辞令の通称で呼ばれることもある。ボキャブラで一時代を築いた芸人、または関西で実力はあるが長年くすぶっている芸人に届くと言われる「エンタの神様」出演依頼なんても呼び名こそ違うが赤紙に違いない。死ぬかもしれないが、行かざるをえない強制的な召集というのが存在するのだ。

そしてあの男にも赤紙が届いていた事を、先日のTBS感謝祭で知ることとなった・・


この日は「大物ゲスト登場!?」と銘打って小田和正 、宇多田ヒカルと煽るも、ニセモノ登場というお決まりのパターンでお茶を濁すという展開だったようだ。
そんな流れで、そろそろな時間帯に立場的にそろそろなglobeの名があがったのだ。


さて、この放送は皆さんにはどう映ったのだろうか?
一見、まさかのglobe登場で番組が盛り上げって終わったようにみえる。
だが私はやっかいな第6感のせいでみえてはいけないものがいくつも見えてしまったのだ。

少し振り返ってみたい。
これまでの流れもあって番組側からどうせglobeも偽物でしょ?という予定調和の空気つくりが行われる。
だが出演者はもちろん、視聴者だって誰もがここが最大の落としどこ(妥協点)だと知っている。

さすがにそこを察していた紳助 は、あえて最初に「今度は本物だ」と告げ、逆に混乱をよぶ手法をとる。
ギャンブルの心理戦でつかわれるカマシというものである。さらにニセTK登場は遊びだとしても、舞台裏のKEIKOの横顔が一瞬抜かれ、それがとてもニセモノっぽく視聴者を疑心暗鬼にさせたのだ。この辺はさすがに腕のある司会者である。


なんだかんだでさんざん煽って遂に登場したglobe!

私は思わず 「え!? 偽物なの?  定石をはずしてきやがった・・」と本気で思った。
あまりに変わり果てた3人が本物であると気づくまでしばし時間を要したのだ(笑)
KEIKOの変わりようは説明できないがTKも50を超えた事を考え、納得することにした。

で、本物が出てきたところで、これは一体何のサプライズというのか?
観るもの全てに痛みを振り撒くこの展開・・・
It's your pain or my pain or somebody's pain ?
番組関係者に聞きたいことは山ほどある。


だがその思いとは裏腹に現場が異様に熱気に包まれ沸騰しているのだ。のりのりではしゃぐグラドル、立ち上がり歓声とともに盛り上がる芸人達! 
TVの演出的なことを差し引いても、大盛況すぎなのである。
この状況に自分だけの違和感だったのかと、愕然とした。

だがこれらが芸能界を長く生き残ってきたもの達の知恵が成す偽りの奮起亡者の喧噪、叫喚である事を、金八をこよなく愛するこの男によって知ることとなる。


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FUJIWARA 原西 <動画 2:14頃~>

周りの異様な状況にふと気づき、それに戸惑いながらも周りを確認しながら合わせていった姿が、しっかりと映ってしまっている原西のここでの吹き出しは

「なんでこんなに盛り上がってんねん!?」

で間違いない(笑)


この戸惑いこそが一般視聴者のリアルな本来の姿なのであり、この放送で唯一流れた良心(真実)なのです


ただし、辰巳琢郎がクイズミリオネアで一問回答するのに90分の長考を要し最後はスタッフをはじめ観客までもが応援しなくなったという逸話や、保坂尚輝 がフジ系の逃亡中(東京の街中で鬼ごっこを行い、時間内逃げ切れたら100万円)にて逃げ惑う姿がなんぼのこの番組なのに、冒頭にありえない高さの木に登り、その木陰から終始一歩も動かず逃げ切り、賞金を独り占めしたその破天荒ぶりをを観ていた私は「平成の新人類きたよ・・」とツブやいたものである。あまりに場の空気が読めないのもそれはそれで致命的なのである。


ちょと脱線したので本筋に戻す。
演奏終了後のT・Kのコメントも衝撃であった。ぜひ聞いてみてほしい。
昔からかつぜつの悪さには定評があったが、ここまでくるとこの10年、薬物的なもので遠くにお出かけされていたのかと心配になってきた。

だが今まで15種類以上カバー・アレンジされ発売されてきた「Get Wild」 を、これほどまでに情緒的に訴えて歌えるアーティストがいただろうか?


チープなスリルに身をまかすMARC

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マルチレベルマーケティング


アスファルト 鼻を斬りつけるKEIKO


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冷たい夜空をステージ(TBS感謝祭)にして 哀しくおどけていたTK

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赤紙キタルで玉砕の覚悟をきめたのか、バラエティーでマジ歌披露とその一線を越えた彼らは、この発売後すぐに「Self Control」をカバーすることも決まっており、躊躇のみられないTKほど驚異なものはない。もうあとは幻のメンバーである4thチルドレンYOSHIKIの本人も白鳳も気にしてないと言うのに、ひたすら事を荒立てる事に従事するアメリカのマネージメント会社さえ味方にしてしまえば、あの90年代の旋風が再び巻き起きるであろう。

水野晴郎の映画解説は、実は3段階評価だった

2008年06月10日 22:37

いつの間にかテレビで映画を放送する際の解説コーナーはなくなり、現在は簡単なナレーターのみとなっている。
DVD、スカパーなど無かったあの時代、テレビで映画を観る機会は今より多く、各曜日の味のある解説者達のコメントが思い出される。


「日曜洋画劇場」    淀川長治氏
「月曜ロードショー」   荻昌弘氏
「水曜ロードショー」   水野晴郎氏
「ゴールデン洋画劇場」 高島忠夫氏


中でも淀川長治氏には
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「それでは次週をご期待ください。 さよなら、さよなら、さよなら」



水野晴郎氏には
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「いやぁー、映画って本当(ほんっとう)に良いもんですね!」


と締めくくりに必ず放つ決め台詞があった。



この常に固定と思われた水野氏のセリフだが、
実は3段階評価で映画のおもしろさを採点していたというのだ。


<評価: 絶賛>
「いやぁー、映画って本当(ほんっとう)に 素晴らしいものですね」

<評価: 面白い>
「いやぁー、映画って本当(ほんっとう)に 良いものですね」

<評価: イマイチ>
「いやぁー、映画って本当(ほんっとう)に 面白いものですね」


テレビ局が推し進める映画をよもやランク付けしてしまうとは、流行りの都市伝説なのかと疑ってしまったが、この件について水野氏は「映画は観る人によって評価は変わるのであくまで参考程度に・・」と前置きしつつ、この微妙な言葉の言い回しの違いでオススメ度を暗示していた事実を認めたというのだ。

非常に驚きの事実だが、それを知ると興味が一点集中されるのは、どの映画に対して評価イマイチの「本当に面白いものですね」を言い放ったかということである。
残念ながらさすがにこれは私でも調べようがない。放映当時たぶん番組関係者も知り得なかったであろうこのメッセージを具体的に追及する事は、パンドラの箱を開けてしまう事態になりかねない。
水野氏が健在である限りは、日テレの保管庫で眠らせておくべきだろう。

ではどれぐらいの割合でこの言葉を使い分けていたのかを、日本全国の人々の記憶にどの言い回しが残っているのかを検索数で調べる事で、実際のおおよその使用割合を算出してみた。


 -検索語句ー              -検索件数ー -割合-
”水野晴郎 本当に素晴らしいものですね” 420件  約25%
”水野晴郎 本当によいものですね”     888件  約52%
”水野晴郎 本当に面白いものですね”   364件  約21%

非常にリアルな結果が返ってきた。そして、全て3つ星といった商業的評価ではなく実にシビアな判定を行っていた事がわかる。20年以上続いた水野氏の解説でイマイチが2割もあったかと思うとぞっとする。私の好きだったあぶない刑事シリーズも金曜ロードショウー枠だったが、この2割に含まれていたことはほぼ間違いないだろう(笑)

日テレの金曜ロードショーといえば、ジブリ作品の独占放映権を持っており、またルパンシリーズ、刑事コロンボシリーズなどを繰り返し放映することでもわかるように特定の映画産業と繋がりがある。
こんなシガラミの中、表面では満面の笑みで時間の限り作品を絶賛し、最後の感情を込めて「ほんっとうに面白いですね~!!」とシメていたのは、実は力の限り突き落していたかと思うと、背筋が凍る恐怖を覚えてしまいます。

フライデー襲撃事件の本当の恐怖

2008年04月05日 11:06

フライデー襲撃事件

1986年12月9日未明、
ビートたけしが当時交際中の女性に対する記者の取材ぶりに怒り、写真週刊誌『フライデー』出版元の講談社を襲撃した事件である。
たけしに懲役6ヶ月、執行猶予2年の有罪判決が出た事でもわかる通り、人気絶頂の芸能人が集団で暴行で逮捕されるという芸能史に残る衝撃的な事件だったといえる。

一方、講談社側の取材にもかなり問題があり、当時の世論はたけし同情する声も多くみられた。近年はそのまんま東がエレベーター最後に乗り込んだ事で結果先陣を切るハメになったなどお笑いエピソードとして繰り返し話され、20年という月日がこの事件を軟化させている傾向がある

もう今となっては軍団の一種のパフォーマンスだったのでは?との声さえあがるほど風化している感があるがそれを覆す、
この事件の本当の恐ろしさを知る、公に出来ないであろうエピソード話があるのだ。


まず最初に言っておかねばならないが、この話はどこまで真実かわからないので決して鵜呑みにしないでほしい。
私は過去ラジオで2回、テレビでピー音が入りながら1回と事件当事者からではないが異なる人間から計3回も聞いた事があるので、多少なりとも真実が含まれている話じゃないかと思っている。3回とも大筋は同じだが細かい部分で話が違っていたので、統合してこの経過を追ってみる。


当時の軍団員でこのフライデー襲撃事件に呼ばれなかったのは3人いる

ラッシャー板前・・・入院中
井手らっきょ・・愛人の家にいて連絡つかず
つまみ枝豆・・・連絡入れず


連絡をせずという他と明らかに違う不自然な理由・・・。なぜこの一大事につまみ枝豆氏だけは連絡が行かなかったのか?
それは血の気が昇っていたはずのたけしがメンバーを招集する際に「枝豆だけは動かすな」と言ったとされるのだ。

たけし自身は「一発殴って終わりにして、みんな(フライデー編集部員も含めて)で飲みに行くつもりだった」と後に語るように、逮捕拘置は予想外の出来事だったのかもしれない。
拘置所で拘束されている状況のたけしが真っ先に行った行動は、禁止されている電話をかけさせてくれないかと必死に頼み込んだという。
その理由も弁護士や家族に電話をさせてくれというのではない。真っ先に掛けなければならない先はつまみ枝豆氏の家だったというのだ。

核心に触れよう。現在の姿からは想像できないが、つまみ枝豆氏はその昔軍団に入る前は活動派の右翼団体員で逮捕歴もあり、木刀持ってソ連領事館の塀を乗り越えたことなどその逸話は数しれないのだ。
(もちろん昔の話であり、現在はそのような思想は一切ないと思われる)

事件をテレビで知った枝豆は自分が参加できなかった事を強く恥じて、
講談社側の行った記者会見をテレビで彼らの顔をチェックし、その覚悟で刃物を用意していたという。
記者会見中に襲う予定だったらしく、まさに出かけるその時に拘置所からのたけしの電話が鳴り
「じっとしてろ!」の言葉に思いとどまったというのです。

この話が事実ならひとつタイミングを間違えればたけしを首謀者とした殺傷事件へと発展し、マスコミの前で繰り広げられたオウム村井の刺殺事件のような惨劇となっていたかもしれないのです。



急な召集で団員によって温度差は当然ある訳で、そのまんま東のお笑いエピソードの裏に、このようなエピソードがある事を知ることで、風化しがちなこの事件のバランスが取れるのではないでしょうか。

沈黙のセガール

2008年03月07日 22:01

シリーズものに一度手を出すと大抵最後まで観てしまう私だが、
唯一さじを投げたのがスティーヴン・セガールの「沈黙の~」シリーズだ。

有名な話だが実質のシリーズとなっているものは、ヒットした初作の「沈黙の戦艦(Under Siege)」 と「暴走特急(Under Siege 2)」のみで、
残りの作品は何の接点もなく、日本の配給会社のセールスのためシリーズと称しているだけで、海外作品でこのような形で邦題がつけられシリーズ物として公開される珍しい作品でもある。

本来はここで「沈黙シリーズ」の興行収入を書きあげて、失敗に終わったものとヒットしたものに分類し今後駄作を無駄にレンタルしないという目的があった。しかし、全米では5年ほど前からほぼ劇場公開されておらず、すぐDVD発売という日本のVシネマ的な扱いになっているというのだ。しかも日本では劇場公開されるが、公にされるような興行収入はここ数年なかったようだ。

では、少し切り口を変えて配給会社側の目線で振り返ってみたい。

(表記)
公開年 「邦題」 原題
キャッチコピー


1992年「沈黙の戦艦」 Under Siege
凶悪なテロリスト集団の前に今、戦艦は地獄の要塞と化した!!

1994年「沈黙の要塞」 On Deadly Ground
沈黙の戦艦に続くシリーズ第二弾!

1995年「暴走特急」 Under Siege 2: Dark Territory
走る核兵器。興奮が加速する

1997年「沈黙の断崖」 Fire Down Below 
沈黙シリーズ完結篇

1998年「沈黙の陰謀」The Patriot

2001年「沈黙のテロリスト」 Ticker


察するにこの辺りから客離れが起きたと思われる。同じ展開であれば3作観れば飽きるのが人の習性である。
この時期から沈黙シーリーズを打ち止めし、『漢字二文字をローマ字表記』にシフトチェンジしたと思われる

DENGEKI  電撃(2001) Exit Wounds
DAKKAN  奪還 -アルカトラズ-(2002) Half Past Dead
GEKITETZ  撃鉄 -ワルシャワの標的-(2002) The Foreigner
ICHIGEKI  一撃(2004) Out Of Reach

その後、また沈黙シリーズに戻る訳だが、
策が尽きたとはこの事なのか、ある統一したキャッチコピーで売り出す

2003年 「沈黙の聖戦」 Belly of the Beast
このオヤジ、最強

2003年「沈黙の標的」 Out For a Kill
無敵

2005年「沈黙の追撃 」 Submerged
このオヤジ、キレすぎ

2006年「沈黙の脱獄」 Today You Die
このオヤジ、究極!

2006年「沈黙の傭兵」 Mercenary For Justice
このオヤジ、ヤリすぎ

2007年「沈黙の奪還 」 Shadow Man
このオヤジ、15年間負け知らず

2007年「沈黙のステルス」 Flight Of Fury
オヤジ、空に挑む

2007年「沈黙の激突」 Attack Force
オヤジ、超人に挑む。

2007年「沈黙の報復」 Renegade Justice
オヤジ、死に挑む

tinmokuno.jpg

『沈黙シリーズ”遂に完結』の後に『!?』と保険を銘打った辺りで、次回作のタイトル及びキャッチコピーが容易に想像できますが、
今後も配給会社さまの迷走ぶりを見守っていきたいと思います。


それにしても沈黙シリーズの魅力といえば、これは僕の解釈ですが、アクション映画というよりかは敵のパニック映画という楽しみにつきます。

「だがまだ彼らは知らなかった、そこにあのコックが居る事を・・・」

猪木 幻の異種格闘技戦

2008年03月05日 23:44

NWF世界タイトルマッチ後の記者会見(79年)でアントニオ猪木は

「いずれにせよ、このあと、ミスターX、ウィリー・ウイリアムス、アミン
そしてモハメッドアリとの格闘技戦に全力で向かっていくつもりだ」

と発言した。

・・・アミン?

その場にいる記者が全員その人物名に固まったとされる。


イディ・アミン大統領という人物をご存じだろうか?

idiamin.jpg


軍人出身の大統領で身長は2mを超え、ボクシングのヘビー級チャンピオンになった経歴を持つ。
軍参謀総長だった1971年に、クーデターでウガンダ政権を掌握。
その後反体制派の国民約30万人を虐殺し、「アフリカで最も血にまみれた独裁者」「人食い大統領」とも呼ばれ、
その冷血さから後に「ラストキング」(2006)で映画化されたことでも有名だ。

lastking0.jpg


アントニオ猪木は「プロレスこそ全ての格闘技の頂点である」を掲げ、モハメドアリ戦をはじめとした異種格闘技戦に挑んだのはご存じだと思う。
その対戦相手も多種多様に渡っていた。


『ウイリエム・ルスカ』戦 (1976年 )≪柔道≫
『モハメッド・アリ』戦 (1976年6月26日 )≪ボクシング≫
『アンドレ・ザ・ジャイアント』戦 (1976年10月7日)≪大巨人≫
『ザ・モンスターマン』戦(1977年8月2日 )≪全米プロ空手≫
『チャック・ウェップナー』戦(1977年 )≪ボクシング≫
『ザ・モンスターマン』再戦(1978年6月7日 )≪全米プロ空手≫
『ミスター・X』戦 (1979年)≪全米プロ空手・覆面格闘家≫
『ウィリー・ウイリアムス』戦(1980年)≪極真空手・熊殺し≫

この経歴の中に、アミン大統領の名が刻まれていたかもしれないのだ。

その対戦発表は衝撃であった。
朝日新聞の朝刊にまでに掲載されたというのだ。

契約内容も具体的に
・ウガンダの首都カンパラの国立サッカー競技場で試合が行われる
・放送権はアメリカのNBC
・猪木のファイトマネーは50万ドル
・レフェリーのアリのギャラは100万ドル
・アミン大統領のファイトマネーは公人なので無し

この契約内容でアミン大統領と合意したというのだ。

仲介人でもありレフリーとして同行するとしたアリが、

「最悪の事態に備え、ヘッドギア、グローブ、防弾チョッキを着てリングに登場する。
また、どちらかでも、違反を犯したら、俺がその場で俺がKОする」

と発言したものだから、普通なら東スポの話題作りとなる話ではあるが、一気に信憑性が高まっていったのだ。

猪木「専門家の情報を総合すると、アミン大統領は実力がある。やる限りは手加減は一切ない。
リングで上がったら大統領とはいえ一人の選手にすぎない。一分でKOする。負ける事は一切考えてない」

この発言からわかるようにアミン側がどれだけ本気だったかはもはや知る由もないが、
猪木側は間違いなく本気で動いていたようだ。

しかし、ウガンダ、タンザニアの戦局が悪化し、戦争中に試合が行われるはずもなく、
この幻の一戦は対戦表明のみとなった。
もし、実現していればアリ戦を超えるインパクトがあったのは間違いない。

後に猪木は「あのときはアリ戦という布石があり、それ以上の話題を呼ぶ闘いがあるとすれば、結局そういった人を選ぶしかなかった。。普通、こんな話のらないけど俺はのっちゃうんだよね。もし、試合やって叩き潰してたら銃殺されてただろうね」

そしてなぜ彼を対戦相手に選んだのかとの問いに

「その頃(アミンは)大量虐殺とかを行なって世界的に非難されていた大統領だったんです。
 だから、こらしめてやろうかと思いまして・・

やはり猪木という人物は常人の枠に収まらない偉大な人物だった。

中山功太に学ぶ対義語

2007年11月04日 01:25

DSで漢検のソフトをやっていると、「革新」「慢性」などの対義語が思い浮かばなかった。
物事の反対の意をあらわす対義語は、その知識も当然ながら発想力も問われるのである。

そんな対義語を中山功太のネタからその発想力を学んでみる。




医者もびっくりの回復力 → ナースもひく程の入院歴



ゲレンデがとけるほど恋したい → 海が干からびるほど離婚したい




淋しい熱帯魚 → どんとこい錦鯉 




世界に一つだけの花 → 造花まみれ 




お帰りなさいませご主人様 → この村から出て行け




だるまさんがころんだ → 棒がただそびえ立つ



ルックス重視 → 生きてりゃOK 



第一印象から決めてました ←→ 最後に残ったのがあなたでした




東京タワー、オカンとボクと、時々 オトン → 通天閣 義母お前と、毎日義父


  




「海が干からびるほど離婚したい」や「どんとこい錦鯉」は下半期で一番笑った気がします(笑)