David the smart ass心のダイエット!~時には辛口メッセージを~ |
干し芋の宇宙
2014-04-22-Tue
先日のことです。
学生時代、「芋」という漢字について、一番最後の縦棒の下を止めるかハネるかということをひどく迷ったことがあった。
「干」の字との連想働いた。「汗」とか、「竿」や「刊」など「干」を部品とした字はわりと簡単に思い出されたが、「于」を部品にした文字を、さっと思い出せなかったのだ。そとのきは迷ったまま、よく調べるのをやめてしまった。
先日、ふっとそれを思い出し、たまたま手元に辞書があったので調べてみて、なんとなく納得した。
「芋」の縦棒はハネるというのが正解であった。それよりももっと納得されたの、「宇宙」の「宇」と同じ部品であるということだった。そのほかにも、「迂回路」の「迂」や、「紆余曲折」の「紆」にも同じ部品が使われていて、いずれも音読みは「ウ」と読むということだった。
そして、「芋」の音読みについても、常用漢字の音読みとしては認定されていないけれど、元来は「ウ」と読んできたようである。ただ、実際、日本語として「芋」を「ウ」と音読みする熟語はなく、常用漢字的には訓読みしかない字になっている。
→ 文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 常用漢字表の音訓索引
たいしたことではないが、「芋」と「宇宙」の「宇」が親戚っぽくておもしろかったので、先日、それを思い出したようにツィートしてみた。
新鮮に感じられた方もいらしたのだろう、数人がリツートしたり、ファボしたりしていただけたのだが、きちんと中国語を調べて返信してくださった方があった。
なるほど。「干」の字を部品とするものは「gan」「han」「kan」などと読むのに対して、「于」を部品とするものは「yu」と読むことが多いということで、中国語的には、字体は似ていても、別系統の字だということが自然と認識しているのであろう。
そうして、この虚実歴史研究家 (@kyojitsurekishi) さんの返信にある
これだ。
→
置き字の意味・使い方・よみ方・一覧 / 漢文 by 春樹 |マナペディア|
そうそうこれです。場所などを置き字でした。
……ん? あれ? この読み方、逆ではない?
「於(オ)・乎(ウ)・于(コ)と読みます」というところ、「於(オ)・乎(コ)・于(ウ)」が正しいはずですよね。だって、「芋」「宇」「迂」「紆」と同じ仲間であるはずですから。確認の意味でさらに検索すると、そうなっているページもありました
というわけで、「芋」はただしくは「クサカンムリ」に「干」か? 「于」か? って話が、置き字の「于」の読みは「ウ」か? 「コ」か? なんて話になってしまいました……。
こんなことを書くつもりはなかったの。
学生時代、「芋」という漢字について、一番最後の縦棒の下を止めるかハネるかということをひどく迷ったことがあった。
「干」の字との連想働いた。「汗」とか、「竿」や「刊」など「干」を部品とした字はわりと簡単に思い出されたが、「于」を部品にした文字を、さっと思い出せなかったのだ。そとのきは迷ったまま、よく調べるのをやめてしまった。
先日、ふっとそれを思い出し、たまたま手元に辞書があったので調べてみて、なんとなく納得した。
「芋」の縦棒はハネるというのが正解であった。それよりももっと納得されたの、「宇宙」の「宇」と同じ部品であるということだった。そのほかにも、「迂回路」の「迂」や、「紆余曲折」の「紆」にも同じ部品が使われていて、いずれも音読みは「ウ」と読むということだった。
そして、「芋」の音読みについても、常用漢字の音読みとしては認定されていないけれど、元来は「ウ」と読んできたようである。ただ、実際、日本語として「芋」を「ウ」と音読みする熟語はなく、常用漢字的には訓読みしかない字になっている。
→ 文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語施策情報 | 常用漢字表の音訓索引
たいしたことではないが、「芋」と「宇宙」の「宇」が親戚っぽくておもしろかったので、先日、それを思い出したようにツィートしてみた。
学生の頃、「芋」という字の下がハネるかハネないか迷ったことがあった。「汗」や「干」「竿」という字との連想でハネないのではないかと考えたりしたのだが、最近それを思い出して調べてみたら、「迂回」の「迂」や「宇宙」の「宇」と共通する部品で、使われないけど音読みも「ウ」らしい。 #漢字
— 出人 (@mulatake) 2014, 4月 19
新鮮に感じられた方もいらしたのだろう、数人がリツートしたり、ファボしたりしていただけたのだが、きちんと中国語を調べて返信してくださった方があった。
@mulatake 新華字典で調べたら、「干」gan1、gan4、「汗」han2、han4、「竿」gan1、「刊」kan1と「于」yu2、「迂」yu1、「宇」yu3、「芋」yu4があって、竹冠+「于」で「竽」yu2もありました。「干」と「于」は中国で日常語です。
#漢字論
— 虚実歴史研究家 (@kyojitsurekishi) 2014, 4月 19
なるほど。「干」の字を部品とするものは「gan」「han」「kan」などと読むのに対して、「于」を部品とするものは「yu」と読むことが多いということで、中国語的には、字体は似ていても、別系統の字だということが自然と認識しているのであろう。
そうして、この虚実歴史研究家 (@kyojitsurekishi) さんの返信にある
の言葉が私には気になった。「于」ってどんな意味なんだろう……と。そして、思い当たった。そういえば、高校時代の漢文の置き字で出てきたなと。「干」と「于」は中国で日常語です。
これだ。
→
置き字の意味・使い方・よみ方・一覧 / 漢文 by 春樹 |マナペディア|
そうそうこれです。場所などを置き字でした。
……ん? あれ? この読み方、逆ではない?
「於(オ)・乎(ウ)・于(コ)と読みます」というところ、「於(オ)・乎(コ)・于(ウ)」が正しいはずですよね。だって、「芋」「宇」「迂」「紆」と同じ仲間であるはずですから。確認の意味でさらに検索すると、そうなっているページもありました
「於」「乎」「于」(置き字)
於(オ)・乎(コ)・于(ウ)は、英語の様々な前置詞(at,on,to,for,than,byなど)の働きをします。
三つとも同じ意味であると考えてよいです。ただ、「於」を一番よく目にすると思います。
→ RETURNブログ:「「於」「乎」「于」(置き字)」
というわけで、「芋」はただしくは「クサカンムリ」に「干」か? 「于」か? って話が、置き字の「于」の読みは「ウ」か? 「コ」か? なんて話になってしまいました……。
こんなことを書くつもりはなかったの。
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