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2008年11月 2日 (日)

[KORG DS-10]ドラム1パートでの7thコードの表現

KORG DS-10 EXPO 2008 in TOKYOで、KORGの金森さんが講演されていた、ドラム1パートでの7thコードの表現を、自分でもやってみました。

1パートで7thコードを鳴らすって、すごすぎだよなー。
金森さんの解説を聞いたときは、思わず黙り込み、その直後
「すげー!!」
と叫んだこのテクニック。

(C)金森さんですが、かなり有用なテクニックだと思うので、勝手ながら紹介させてもらいます。
これは音作りに幅出るので、DS-10ユーザーにはかなり面白いテクニック。

まずはメジャー7thコードから。
Cメジャー7thコードは、C、E、G、B(ド、ミ、ソ、シ)の4音からなる和音。

まずはDRUM EDITからDRUM音の編集画面へ。

R0014755

まず、VCOのBALANCEの12時にもってきて、VCO1, VCO2の音の両方が同じ音量で出るようにします。
その上で、VCO2PITCHを5度の音程が出る位置にあわせます。

こうすることによって、C(ド)の音を出したら、VCO2ではG(ソ)の音が出るようになります。
これで2音カバー。

さて、あとはEとB(ミとシ)の音をどうやって鳴らしてやるか?というのがポイントですが、ここで金森さんの超発想。
シンプルでありながら、そう簡単には思いつけないコロンブスの卵的な解法。

R0014758

PATCH画面で矩形波をPITCHに入れ、そのうえでツマミを長3度の音程ずれる位置にあわせます。
そうすると、Cの音を出すと、長3度上のE(ミ)の音に切り替わります。

さらに、Eの音が出ると、VCO2は5度上の音が出ますので、Eの5度上の音、つまりB(シ)の音が出てしまうのです!

Cメジャー7コードの構成音は、C、E、G、B(ド、ミ、ソ、シ)。
CとGは5度の音程差、EとBも5度。
CとEは長3度の音程差で、GとBも長3度。

このコードの構成音の数学的関係性を利用した発想!なるほど、これで4音全てカバーできる!

FREQは適度に短くして、素早くCとEの音が切り替わるように。

R0014757

さらにDRUM FXでCHORUSをかけて、和音として馴染むようにします。
このメジャー7thコードを使って作ってみたループが次のもの。

「maj7.mp3」をダウンロード
C音とG音を鳴らして、Cメジャー7thコードとGメジャー7thコードの繰り返しになっています。

R0014756

PITCHを短3度の位置にあわせることで、マイナー7thコードにすることが出来ます。

Cマイナー7thコードの構成音は、C、E♭、G、B♭。
CとGは5度の音程差で、E♭、B♭も5度の音程差。
CとE♭は短3度の音程差で、GとB♭も短3度の音程。

つまり、これでマイナー7thコードになると。

この音を使って作ってみたループがこれ。

「min7.mp3」をダウンロード
これもCとGの繰り返し。

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