雑誌「イブニング」2011年15号 「アバンチュリエ」第12回
森田崇氏による漫画。モーリス・ルブラン原作“新訳アルセーヌ・ルパン”。
Chapitre12「ハートの7 その1」
少女に請われてアルセーヌ・ルパンの話を語る男。話はいよいよルパンとの出会いに及ぶ。ある夜、友人たちとの会食から帰宅すると、身動きするなと脅迫する手紙があった。隣室からきこえる大きな物音になすすべがなく一夜あけると、盗られたものはなにもなく、代わりに見つけたのがトランプのハートの7の札だった。一見普通のトランプだが、7つのハートのマークの先端には穴があいていた。
原作は「ハートの7(1-6)」。前中後編に収まらないから「その1」らしい。
第1回の冒頭にでてきた男と少女が再登場。「わたし」が彼女にたいして語るというスタイルで始まる。うまく単行本と連動してる(笑) そもそも私、原作も販促を兼ねた(販売戦略に則った)話だと思うんだよね。ちょくちょく姿を垣間見せいた「わたし」が姿をちゃんと現す。そして単行本発売へつながるっていう流れになっているので。
「わたし」については、ルブランの肖像写真を意識した構図のコマがあるけれど、キャラクターデザインは変えてある。原作通り名無しさんでいくのだろうか。
モザイク部屋ってこんな部屋だったのかあ。とのんびり感心しちゃうけれど、描くほうは大変だよね。うーん、すごい。帽子掛けにしたところはうまいと思った。そしてラスト「あの男」が! あおるあおる。着々と布石が敷かれてる。
« 7月13日午後10時(その2) | トップページ | 「ルパン」上演予定 »
「アルセーヌ・ルパン」カテゴリの記事
- 岩崎陽子「ルパン・エチュード」が雑誌「プリンセスGOLD」2016年12月号より新連載予定(2016.08.29)
- 雑誌「月刊ヒーローズ」2015年3月号 「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」第23回(2015.11.10)
- 雑誌「月刊ヒーローズ」2015年2月号 「怪盗ルパン伝 アバンチュリエ」第22回(2015.11.10)
- 雑誌「増刊フラワーズ」2015年秋号(8月号増刊) 「VSルパン」(2015.11.10)
- 雑誌「増刊フラワーズ」2015年春号(4月号増刊) 「VSルパン」(2015.11.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント