「花とゆめ」2015年10号 スキップ・ビート!感想
著者:仲村佳樹
尚はキョーコに見たんだな、と言う。店から飛び出していったキョーコを追ってきたおかみさんは、尚と目があって、幼なじみの尚に任せたほうがいいと店に戻る。キョーコは知らないと否定するが、尚は、ウソつけ今のおまえは目が死んでると言う。
どこへ行こうとしていたのかと聞いても、キョーコは何も答えない。無反応のキョーコの顔を強引に上げると、感情まで死んだうつろな表情だった。尚はキョーコにキスをする。いつものおまえならケリの一つもいれんだろうが、俺の前で泣くのが嫌ならキレてみせろと。しかしキョーコは表情を変えずメンドくさいと返し、一人にしてと言う。
お店に戻ったおかみさんは、ひょっとしたら有名人だから(騒ぎにならないよう)上がってもらったようが良かったのかもと思いつくが、外にでると二人はもう居なかった。
キョーコは一人でベンチに座っていた。手にコーンの石を握って。どこに行こうとしてたんだろう、東京にコーンの森はないのに。もう何も感じないと思っていた。今更絶望も期待も。なのに、パスポートの許可をもらって、事務所のページに自分が載ってうれしかった。でも、パスポートの許可は、あの人なら無視ができなくなるような手段を選んだから。ホームページの許可は、私の未来を尊重してくれてた訳じゃなくて、あの人の中で私の存在ごと無かったことにしてたからだ。
涙が浮かんでくるのをぐっとこらえるキョーコ。コーンとグアムで再会する前じゃなくてよかった。思い出すのは幼い頃コーンがいなくなった時。雨の中をコーンを求めて泣き叫んでいた自分。
そのとき現れた人影。キョーコは徐々に人だと認識していく。蓮を見て、人としての感情を持った目を取り戻し、涙を浮かべ、ウソ…とつぶやく。
尚何してくれてんねん!と思うのだけど、無反応なのが…哀れ…。
蓮が来てくれてよかった…。
次回は12号に掲載。
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