モーリス・ルブラン「女」の復刊と没後70年
2011年6月17日にルーアンでモーリス・ルブランに関するイベントがあったみたいで、ルブランの孫のフロランスさんと、ルブランの伝記等の著作を発表しているジャック・ドゥルアール氏が参加したようです。
Detail Evenement - Hommage a Maurice LEBLANC(フランス語)
http://www.armitiere.com/event/list/fiche/id/416/
Hommage a Maurice Leblanc News Book(フランス語)
http://newsbook.fr/?p=1972
La petite-fille de Maurice Leblanc a Rouen(フランス語)
http://www.tendanceouestrouen.com/depeche-1172-la-petite-fille-maurice-leblanc-a-rouen.html
おそらく、モーリス・ルブラン作「女」の出版記念のイベント、だと思います。「女」はルブランの最初の長編小説で、今回、ドゥルアール氏が前書きを努めているようです。
Une femme(フランス語)
http://www.armitiere.com/catalog/product/view/id/2042536/s/une-femme/
出版社のサイトに、「女」の初版(?)単行本と、初出紙「ジル・ブラス」の表紙がアップされています。
Editions PTC - Editions des Falaises Edition regionale en Normandie(フランス語)
http://www.ptc-rouen.com/
この出版社では、「女」の他に、ルブランの処女作である短編集「夫婦」と、やはりルパンシリーズ以前に書かれた「紳士」を表題にした短編集を出版しています。
Editions PTC - Editions des Falaises Maurice Leblanc, une femme, un roman ignore(フランス語)
http://www.ptc-rouen.com/_UNE_FEMME_MAURICE_LEBLANC.html
Editions PTC - Editions des Falaises Maurice Leblanc, des couples(フランス語)
http://www.ptc-rouen.com/_DES_COUPLES_MAURICE_LEBLANC.html
Editions PTC - Editions des Falaises Maurice Leblanc, un Gentleman(フランス語)
http://www.ptc-rouen.com/_UN_GENTLEMAN_MAURICE_LEBLANC.html
また、ジャック・ドゥルアール氏のインタビューが掲載された新聞記事がアップされています。一部紹介(訳文は自動翻訳による)。
Leblanc, gentleman ecrivain(フランス語。「紳士作家ルブラン」)
http://www.ptc-rouen.com/presse/dossiers_presse/AUTRES/LIBERTE_2011_05_29.jpg
アルセーヌ・ルパンは、現代の英雄のままですか?
「アルセーヌ・ルパンは年をとりませんでした、読むことは再び非常に気持ちよいです。それは多くの魅力がある英雄です、そして、特に、モーリス・ルブランの仕事は非常に上手に書かれます。」
今年はルブランの没後70年でパブリック・ドメインに入るので、その手の質問もありますね。現在もルパンシリーズは出版されているのでそれほど変わらないのではないかという予測です。「奇岩城」のオリジナルというのがちょっと気になるのだけど、雑誌掲載版のこと?? 映画化は難しいだろうというのは同感です。誰がルパンなのか最後まで明かされないことが多いので。
ドゥルアール氏が昨年出版した本です。表紙で大写しになっているのがモーリス・ルブランで、左下に載っているのが妹のジョルジェット。(右上とか右横とかは言うに及ばず。)
OREP - Produit - Dans les pas de Maurice Leblanc(フランス語)
http://www.orepeditions.com/produit.php?id_produit=545
Dans les pas de... Maurice Leblanc - Promenades litteraires avec Arsene Lupin Amazon.fr Jacques Derouard Livres(フランス語)
http://www.amazon.fr/dp/2815100525
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コメント
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ルブランの作品は日本ではまだ保護期間中です。(パブリックドメインではありません。)これは、サンフランシスコ平和条約に基づき、戦勝国の内戦前にヴェルヌ条約批准又は個別の条約で著作権保護を行っていた国に対する経過措置です。フランスの場合は、3794日が戦時加算されるので、満了日は2022年3月27日となります。
投稿: 通行人 | 2012/05/19 20:23
外国の作品は本国と当該国とで著作権保護機関は短いほうが適用されるのではないでしょうか。日本の著作権保護機関は50年なので、すでにパブリック・ドメインに入っていると思うのですが…。
投稿: K-A(管理人) | 2012/05/21 07:21