ルパン荘(モーリス・ルブラン記念館)の紹介
フランスのエトルタというところにモーリス・ルブラン別荘があり、現在“クロ・ルパン―モーリス・ルブラン記念館”として公開されている。クロ・ルパンを紹介しているサイトを発見。
小説家モーリス・ルブランの足跡をたどるエトルタ―「アルセーヌ・ルパンの家」
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/museum.html
MMF―フランス美術館・博物館情報―
http://www.museesdefrance.org/top.html
サイトによると、クロ・ルパンのカタログなどがあるというので、メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランスのB1階インフォメーションセンターに行ってきた。フランスにある美術館や博物館の紹介をする場所で、フランスの美術館のパンフレットや画家の図録(フランス語、日本語)などが閲覧できる。今月の特集(2011年5月)というコーナーにアルセーヌ・ルパンとエトルタに関する本が置かれていて読むことができた。クロ・ルパンのパンフレットは外に出しているものが捌けてしまったらしく、出してもらって頂いてきた。実物のパンフレット。
入り口付近においてあったパンフレットはフランスの美術館のものもあれば、横浜のフランス月間など日本のフランス関係の情報を扱うパンフレットもある。フランスの美術館が発行している日本語のパンフレットもあった。日本語ネイティブじゃない人がチェックしたものらしく、ベビーカーは館内に持ち込めませんというくだりで、美術館側で「背負い籠」を用意しているとあった(笑)
閲覧できた本は次の通り。
- 「Le Clos Arsene Lupin」(クロ・ルパンの案内本)
- 「Etretat, un village ne de la mer」(エトルタの観光案内本。リゾートが芽生えだした100年前の様子も分かる)
- 「奇岩城」のフランス語の漫画(偕成社で翻訳されていたBD)
- リーヴル・ド・ポッシュの本(「怪盗紳士ルパン」と「奇岩城」)
上3つはオールカラー。クロ・ルパンの案内本は何度も表紙を見ていたので、実際手に取ることができてうれしかった。「ルパン」(ルピナスという植物)の写真があったけれど、実際植えられてるのかな。クロ・ルパンに関して「私の最高のルパンだ」(≪ C'est mon meilleur Lupin ≫)と書いている自筆の文章が載っていた。そこしか意味分からない(笑)
La Maison de Maurice Leblanc Le Clos Arsene Lupin Amazon.fr Francois Vicaire, Jean-Francois Lange Livres(フランス語)
http://www.amazon.fr/dp/284949030X/
Etretat, un village ne de la mer Amazon.fr Jean-Pierre Thomas Livres(フランス語)
http://www.amazon.fr/dp/2815100266/
クロ・ルパンは「アルセーヌ・ルパンの家」とか紹介されるとちょっと違うかなと思う。建物の中だけでなく庭も含めて「クロ・ルパン」だから。「クロ」というのは囲い地のことで、バラ園とか菖蒲園みたいな「園」のイメージもある。実際「虎の牙(11)」でルパンが「クロ・ド・ルパン」という庭を造っていたりする。「ルパン荘」という名前で紹介されることもある。正式名称は「ル・クロ・アルセーヌ・リュパン=メゾン・モーリス・ルブラン」。
Bienvenue sur le site d'arsene lupin - Etretat(フランス語。公式サイト)
http://www.arsene-lupin.com/
「ルパン」の作家、モーリス・ルブランの鮮烈な邸宅 | TRAVEL・TRABOULE | 東京カレンダー
http://www.tokyo-calendar.tv/traboule/5_2.html
Museu-Exposicao-Galeria de arte Le clos Arsene Lupin, Etretat - trivago(ポルトガル語。写真)
http://www.trivago.com.br/etretat-73118/museuexposi%C3%A7%C3%A3ogaleria-de-arte/le-clos-ars%C3%A8ne-lupin-173032/fotos
YouTube - Clos Arsene Lupin a Etretat.(フランス語。動画)
http://jp.youtube.com/watch?v=AZsEAso7y8s
フランス語版にはまだないのに、不思議。
Le Clos Arsene Lupin, Maison Maurice Leblanc - Wikipedia(ドイツ語)
http://de.wikipedia.org/wiki/Le_Clos_Ars%C3%A8ne_Lupin,_Maison_Maurice_Leblanc
エトルタには他にもモーリス・ルブランの名前が付いた場所がある。海辺にある「テラス・モーリス・ルブラン」だ。かつては「カジノのテラス」と呼ばれたらしいが、現在はウジェーヌ・ブーダン、モーリス・ルブラン、クロード・モネ、ギュスターヴ・クールベの名前がつけられている。
Office de Tourisme d'Etretat(フランス語。エトルタの地図がある)
http://www.etretat.net/office_de_tourisme_etretat/pages/espace_pro_telechargements.php
Plan d'ETRETAT(フランス語。エトルタの地図)
http://www.etretat.net/pdf/plan2011.pdf
テラス・モーリス・ルブランの風景
Panoramio - Photo of Etretat - Terrasse Maurice Leblanc - View NE(フランス語)
http://www.panoramio.com/photo/38531439
Panoramio - Photo of Etretat - Terrasse Maurice Leblanc - View NNE towards la Falaise d'Amont(フランス語)
http://www.panoramio.com/photo/38535871
例のアレも見える。
Panoramio - Photo of Etretat - Terrasse Maurice Leblanc - View WSW towards la Falaise d'Aval(フランス語)
http://www.panoramio.com/photo/38535770
エトルタ浜辺のテラスが舞台になっている作品といえば「八点鐘」中の「テレーズとジェルメーヌ(12-3)」。ちょうどこのあたりかもしれない。
□2011/06/13
テラス・モーリス・ルブランにはプレートとか何かあるのかなあと探していたら、ドイツ語のウィキペディアに載っていた。
Maurice Leblanc - Wikipedia(ドイツ語)
http://de.wikipedia.org/wiki/Maurice_Leblanc
dateiTerasse Maurice Leblanc Etretat.JPG - Wikipedia
http://de.wikipedia.org/w/index.php?title=Datei:Terasse_Maurice_Leblanc_Etretat.JPG
□2012/07/09
MMFの記事がバックナンバーになっています。
小説家モーリス・ルブランの足跡をたどるエトルタ―「アルセーヌ・ルパンの家」
http://www.museesdefrance.org/museum/serialize/backnumber/1105/museum.html
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