「花とゆめ」2009年4号 スキップ・ビート!感想
著者:仲村佳樹
監督に、右手ならばユミカではなく、最も近いカオリではないかと言われると、キョーコはこう答える。カオリは代わりを任せてもいいと思える存在で、いわば右腕、汚れては取り替えられる「右手」ではない。汚れては取り替えられる存在、この言葉がちおりを刺戟し、子役時代に成功したこと、その後断られつづけたことをを思い出す。
脚本には、イジメシーンは大まかなシーンがあるのみで、具体的ないじめ方法については演者任せるというやり方らしい(そんなのありなの?)。だからイジメシーンでは、キョーコ主導で行わなければならない。リハーサルでナツ(キョーコ)はユミカ(ちおり)にダメ出しをする。さらにキョーコは階段を落ちたときに拾った紙を利用する(印象的な役のイメージがついたのは同じなのに、どうして、その後は同じじゃないのか、と言うことを書いてあったはず。それと同じ紙かな?)。これを見られたくなければ、自分の手先となっていじめを働けと。そして、ちおりはキョーコに怒りを燃やす。
キョーコはかなり意図的にちおりのトラウマを抉っているようだ。
カオリ役の子は、はキョーコに右手を務めるのは自分ではないと否定されたとき、どきっとしたらしい。でも右腕だと言われて嬉しかった。キョーコがナツになりきったときから、自分はナツを演じるキョーコの前ではカオリとして振舞おうと思っていたようだ。そして、あらためてカオリ役を務め上げることを決意する。
大ゴマ多いな。
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