映画「ルパン」感想
上映時間は2時間12分。なわけで長い。決して飽きはしないけど、疲れた。バッグを足元(足先)に置いていたので、足が伸ばせなくて窮屈だったから。椅子の下に押し込んどくべきだった。
ロマン・デュリスの「ルパン」は、ヒゲ濃い濃いと散々思ってたにかかわらず、最初ニヤケすぎとか思ったにもかかわらず、終わりの頃にはすっかり惚れてしまった(というか、本当は原作の「カリオストロ伯爵夫人」を読んでいるときにロマン・デュリスの顔がちらついて楽しみにしてたのだ)。ボーマニャンもかっこいいー(途中ボーマニャンを心の中でボーちゃんと呼んで和んでた。長くてちょっと疲れたから)。ルパンパパは濃いーです。だがそれがいい。クラリスの胸元の美しさにも感心。首飾りが映えるね。
嬉しかったのがエトルタの風景を満喫できたこと。最初にわくわくしたシーンが崖をカメラがナメに行くシーンだったり。時折デジタル処理酔いしそうな映像があるのがちょっと残念。仕方のないことなのかな。謎解きに関してはそれはないだろ、と思うかも。しかし、なぜ原作を「カリオストロ伯爵夫人」「奇巌城」「813」と宣伝してるのか分からない。クラリスの名前からして「王妃の首飾り」(怪盗紳士ルパン所収)は必読だし逆に「813」は原作?と思わないでもない。でも原作の「813」は原作シリーズ傑作の一つなのでおすすめ。ノベライズ本の目次だけ見て、一応「カリオストロ伯爵夫人」と作品リスト1の「怪盗紳士ルパン」から7の「水晶の栓」まで予習していったけど、どうやら正解だったようだ。これでもし続編を作るなら何を撮るのだ?と思うくらい、他のネタもまじっている。そういうことを含めて話はちょっと詰め込みすぎかな。
フランス語って耳ざわり(決して悪い意味ではなく)というか耳に残るというかなんとなく苦手なイメージで心配だったけれど、すんなり聞けた。Lupinの発音はルパンって聞こえたなあ。ボーマニャン(たぶん“ニャン”ってダルタニャンとかと同じ接尾語?なんだと思う)だって、ボーマニオンって聞こえたし。でもいったん日本語(カタカナ)に書き写されて、そこから発音すると別になってしまうわけだし。ニオンとはっきり言ってしまってはダメで、オは軽くアの口の形をしてオと発音するような感じ。外国人名を表記するときは一定の指針があると思うので、それに従えばリュパンなのだろう。
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